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【半年の振り返り】デンマーク・ポスドク生活

仕事

論文1(カードベース暗号)

昨年末にUCNCという国際会議に投稿していたカードベース暗号に関する論文が出版された。正式名称が20th International Conference on Unconventional Computation and Natural Computation (UCNC 2023) なので、日本語にすると「非従来型の計算とナチュラルコンピュテーション」とでも訳されるだろうか。3月に北フロリダであった会議にはリモートで参加し発表した。
投稿が昨年末だったので、所属がまだザンクトガレン大学になっている。

Kazunari Tozawa, Hiraku Morita, Takaaki Mizuki:
Single-Shuffle Card-Based Protocol with Eight Cards per Gate. UCNC 2023: 171-185

論文2(秘匿機械学習)

スイス時代からやっていた研究をまとめて英国で開かれる国際会議に投稿した。これまで数回リジェクトされているので今回は編集を入念にし、査読コメントにもできるだけ答え、共著者には新しい実験を追加でやってもらったので、なかなか良い論文になったと思う。結果発表は1ヶ月後なので、果報は寝て待ちたい。

出張1(コペンハーゲン::デンマーク)

3月、Nordicryptと呼ばれるワークショップに参加するためにコペンハーゲンへ出張した。北欧にいる暗号研究者に向けたソーシャライズの場という位置付けで、研究発表を聞いたあとはコペンハーゲンの市街地に繰り出して晩御飯とお酒。
ワークショップ参加の翌日は(私のもう一つの勤務先である)コペンハーゲン大学へ出勤してI教授とミーティング。お昼は大学院生たちとカンティーンで食べ、夜はコペンハーゲンに留学に来てる日本人の方とご飯。

出張2(リヨン::フランス)

Eurocryptと呼ばれる暗号界の有名会議の一つに参加してきた。スイス時代のメンバーとも再会。ランチを食べてると横に座ってきたのが私の分野の大御所で、話ができてよかった。なにより、個人的には会話で笑いをとれたので100点。
会議自体は自分が興味を持っているFunction Secret Sharing関連の発表で面白いのがあった。
国際会議の日程が終わってプライベート旅行のため追加で3泊。リヨンの大学に留学してる研究者の方が連絡をくださり、リヨン旧市街にあるブション(大衆食堂)で晩御飯。
また、リヨンから電車で1時間くらいのところにあるペルージュという中世の雰囲気を残した街へ観光に行った。オーフス大からの他の参加者も追加で何泊かして観光したり登山に行ったりしたようだった。

出張(オーフス::デンマーク)

正確には出張ではないが6月には国際会議とワークショップ(ITC, TPMPC)がオーフス大で開催されたので参加した。日本からは東京で会ったことのある同分野の大学院生が発表しに来ていてお話できた。

プライベート

土日も研究しているか家でフォートナイトをする生活だったので、そろそろ自転車でも買って出かける機会を増やそうかと思っている。せっかくデンマークに住んでるんだから住んでる時にしか見に行けないようなところに行きたい。
今の楽しみはエスプレッソマシンや自転車をどれを買おうかと検索することである。

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