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かつての里山に暮らす動植物 その3~虫たち⑤甲虫~
さて、前回はかつての里山に暮らす動植物 その3~虫たち~ ということで、甲虫類を紹介したが、今回、紹介するのも甲虫類である。甲虫類は撮りやすいのか、数や種類が多いのか、とにかくたくさんの写真がある。
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コバノガマズミの花に来た”ジョウカイボン”。聞き慣れないのですぐに名前を憶えてしまったが、その由来はいまだに不明。体は強く掴むとつぶれてしまいそうなくらいなのだが、甲虫の仲間にされている。
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マルクビツチハンミョウ。見た目もだが、なにやら変わった生態をしており、幼虫の時に花に登ってやって来るハナバチ類を待ち、来たハチにしがみついて巣まで行ったら、ハチの卵に跳び移るのだという。そして、卵を食べてしまったらあとはそのまま巣に居つき、ハチが運んで来るエサを食べて成虫になるのだそうだ(上の写真は成虫の姿)。
このツチハンミョウの仲間には強力な毒があり、皮膚に触れるだけで腫れたりするそうだが、かつては毒薬や薬用にも用いられたそうである。
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”ハスジツユカツオゾウムシ”。やはりゾウムシの仲間は気になる。
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ハネカクシの仲間。虫には羽根があるのが普通なのだが、この仲間は羽根がほとんど退化し、なくなってしまっているので「ハネカクシ」。この仲間も甲虫に分類されており、たくさんの種類がいることを大人になって知った。
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”ヒメアシナガコガネ”。
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シロツメクサの花に来た”ヒラタハナムグリ”。
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”ヤハズカミキリ”。こちらはハナカミキリの仲間とは違い、文字通り、木の枝などを噛み切って食べるいわゆるカミキリムシの仲間。
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ヤマトデオキノコムシ。甲虫だが、こんなに小さなものもいる。
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ヨツボシモンシデムシ?。そういえば、甲虫といえば、上の写真の虫のように立派なアゴのあるのが特徴だった。同じ昆虫でもチョウやガの仲間は吸う口だし、セミやカメムシの仲間も吸う口だ。バッタやトンボの仲間はやはりアゴが発達している。これは食べ物による違いであろうが、甲虫類はなにかを嚙み切ったり、嚙み刻んだりしてエサを食べる、ということだろうか。あっ、でもクワガタのアゴは他のオスと競い合うためだけのもので、樹液をなめる口があったのだった。そういえば、カブトムシやカナブン、コガネムシの仲間なんかもなめる口か。
こんなふうに甲虫の仲間はかつての里山で意外によく目にし、種類も数も多い。チョウやガのようにすぐに飛んでいかないし、バッタやトンボのようにすばしっこくないので見つけやすいのだろうか。
さて、次回は甲虫以外の虫を紹介しよう。
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