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場と自分に全集中!『本音で関われる場づくり』を体感し学ぶ【講座レポ⑥】

11月25日(水)、ファシリテーション講座を開講いたしました。
Fo-LABファシリテーション講座もいよいよ終盤!
第6回は、飛鳥井 郁枝さんによる『本音で関われる場づくり』
講座の様子をお届けします。


Fo-LABファシリテーション講座とは?

私達Foraは、キャリア教育の授業を高校生に提供している団体です。
Fo-LABファシリテーション講座は、学術的な理論や知識だけでなく、
実際に高校で授業を行うことで得たノウハウをもとに作られています。
そのため、ファシリテーションの能力である、下記の2つをより実践的に学ぶことが出来ます。

『場の目的や意図と参加者をつなげること』
『学びやコミュニケーションを促進する能力を身につけること』

Fo-LABは場づくり研究所として、ファシリテーション講座を現在運営していますが、講座の他にも連携講座や深く自分の場でのあり方を学べる機会を準備中です。ぜひ今後も、Foraからの発信をチェックしてみてくださいね。
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本日の講師

飛鳥井 郁枝|国家資格キャリアコンサルタント

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文京学院大学と神田外語学院で講師を務める傍ら、年間約700件のキャリアカウンセリングを行う。2012年より千葉県教育委員会の委託を受け、中高生のキャリア教育体験スクールのプログラム開発を指揮。九州大学大学院比較社会文化修士課程修了。2014年全国講師オーディションファイナリスト。

(1)今回の講座での目的

講義が始まる前に、全員で今回の目的を確認しています。
『本音で関われる場づくり』と題された講座内では、下記の2つを身につけること目的としました。

「本音で関われる場作り」で求められる『心理的安全性』を体感として掴む
「本音で関われる場作り」で求められる『対話』を体感として掴む

求められる2つの要素として、
「心理的安全性」「対話」を実際に体感することで、
ファシリテーターとして場に与える作用を自分自身で学びます。
体験として掴むと、共感ができ、再現性が高まるという飛鳥井さん。
さて、どんな講義がはじまるのでしょうか…?


(2)あなたの記憶にある懐かしい「朝の音」は?

朝の音を擬音語で表す、今回の講座のチェックインの問いとして、飛鳥井さんは問います。

突然の問いかけにも楽しそうに考えるFo-LAB1期生のみんな。
それぞれ思い出をたどりながら、懐かしい「朝の音」を発表します。

『ニャー』とお腹をすかせた猫が鳴いている音
『バッ』と母親が朝練に間に合う時間に起こしてくれる音
『ホーホホ ホーホー』と家の前で鳴いている鳩の声

朝の音は人それぞれあるもの。同じ音があっても、シーンが違ったり、感覚を音として表現する人もいます。
違いを受け取り、興味を持つこと。ジャッジすることを一旦脇において今日の講座は進みます。


(3)体感として掴むこと

次に、体感を鍛えるキャンディートレーニングを行いました。
飴やチョコレート、飲み物から一つを選んで口に含みます。
そこから1分間、目をつぶって全集中で味わいます。

これはカウンセラーが行うトレーニングの一つでもあり、
ファシリテーションの現場で、いま目の前にいる人に集中することが目的です。
今ここで起こる全てを体感し、観察すること、
そして「実践の知」へ深めていくことが重要です。


(4)対話と会話は何が違う?

「対話」とはなんでしょうか。

『ダイアローグ 対話する組織(中原淳 長岡健)』では

①共有可能なゆるやかなテーマのもとで
②聞き手と話し手によって担われる
③創造的なコミュニケーション行為


『対話する力 ファシリテーター23の問い(中野民夫 堀公俊)』では

言葉を通じて素直に話し合う中で、
なにか新しいものを一緒に見つけ出していく、ともに作り出していくこと

と述べられています。

だれか一人の主張ではなく、多様性を認め、お互い尊重し合うことで、
対話は初めて成立すると言えるでしょう。


(5)心理的安全性を体感する

第3回の講座でも学んだ心理的安全性。
今度は理論だけでなく自分自身で体感を掴みます。

日本版心理的安全性4つの因子
1. 話しやすさ(何を言っても大丈夫)
2. 助け合い(困ったときはお互い様)
3. 挑戦(とりあえずやってみよう)
4. 新奇歓迎(異能、どんと来い)

心理的安全性とは、対話の大前提となる土壌です。
土が良くなければ、そこに生えてくる植物は育ちません。

では、実際に心理的安全性の考えを体感するとはどんなことなのでしょう。


『挑戦』とは、ファシリテーターから背中を見せること。
安心を与え、その場で「なんだってしていいんだ」と感じさせることが出来ます。

『助け合い』は、困った時はお互い様の考え方。
自分が出来ないということは、それができる他の誰かが役立てる場所があるということ。
ファシリテーターには常に、物事に違う解釈をあてていくリフレーミングの考え方が重要です。

『話しやすさ』は説明されるものではなく、場の全員が感じるもの。
相手が話しやすいと感じられるように、
自分の表情や発言、姿勢に責任を持ちましょう。

『新奇歓迎』も、自然と個性を出していいと感じられる場にすること。
自分の「異能」に気がつければ、向き合う自分以外にも同じように「異能」があることがわかります。多様性は認め、尊重し合うもの。
誰かに伝えるかどうかの選択権も、常に本人にあります。
本人が認められていると感じられる場にすることが大切です。


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(安田遥さんによるグラレコ@halgraphic)

受講後の感想や学び

今回の講座は、「自分自身が感じること」を重要視していたので、
受講生のみなさんもいつもと違った感想を持った様子でした!
受講後に講座生が得た学びや、感じたことをリフレクションフォームを用いてアウトプットしています。リフレクションフォームの中から、講座生の声を抜粋します。

・自然と心うちを開けるような場になっていてすごく驚きました。
・場の雰囲気作りが最高でした。優しく話しかける感じ、言葉、態度が心理的安全性へ導いてくれました。
・相手のことをジャッジせずに受け入れる。言葉での説明ではなくて、雰囲気づくりで安全性を高める。等が理解できました!


次回はついに最後の講座になります。
最終回は、Fora代表理事である
藤村 琢己さんによる『信頼関係を築ける場づくり』です!

次回のレポートもお楽しみに!


▼前回のレポートはこちら!


▼Foraをもっと知りたい方へ


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