新入社員1年目の子が覚えておきたいこと〜業務の進め方・仕事のスタンス〜

わたしは新卒1期生として入社してから何代も、内定者・新卒指導をしてきました。ノウハウは蓄積するだけではなく、同じようにベンチャーに就職したけど先輩がいなくて困っている新卒入社の子たち、インターンの子たちに自力で成長できる力を身につけてほしいという願いがから文章にしてみます。
今回まとめたことは、「仕事ができるようになる速度が早い子」に共通していることです。ぜひご参考までにお読みいただければと思います。

仕事ができるようになりたいなら、「できません」「やれません」「無理です」と言わない

仕事ができるビジネスマン、ブランド人の書籍において過去幾度となく繰り返し言われてきていることですが、頼みごとをされたときチャンスがあったとき「経験がないから、できないかもしれない」と思って断るのではなく、とりあえず「はい!よろこんで」と言い切ってみること。
これが大切です。
どう実現していくかは、言い切ってから考えればよいのです。言い切ってから、先輩に教わったり質問したり苦戦しながらでも形にしたことは、かけがえのない成功体験となり、あなたの実績=自信となります。

反対に「経験がないからできない」「マニュアルがないからできない」「上司が教えてくれないからできない」とできない理由ばかりならべると、その実績を詰めるチャンスが遠のいてしまうのです。

社会人は実践という経験をたくさん積んだ人が、活躍できます。
それは、オリンピックに毎年出る選手とそうでない選手では、どちらが本領を発揮できるのかと同じことです。

あなたがオリンピックで活躍できる一流のビジネスマンになれるかどうかは「はい!喜んで」とまず言い切って、言ったことは最後までやりとげるかどうかです。

たとえ、物理的に無理かもしれないと思っても「はい」と言ってみる。
キャパオーバーな業務をこなす方法を身につけられるチャンスだからです。
あなたのスキルや動かせる仕事の大きさは変化していくのです。


自分の仕事を数字で表現できるようになる

あなたは、「2000文字の記事を書くのにどのくらいの時間がかかりますか?」という質問をされたとき、正確な時間を上司に報告できますか?

私の場合には、内容にもよりますが、自分の経験談をまとめるだけであれば1.5時間程度、調べてまとめる場合には2.0〜2.5時間程度です。

チームで仕事をする際、誰がどんなタスクを何時間かけて処理するのかを把握して配分することが重要になってきます。
自分の仕事を数字で報告できるようになれば、上司は判断がしやすいし、業務時間内に治らない場合は他のメンバーへPASSするなどの全体最適をすることができるのです。

また、自分で1日のスケジュールを管理するときも、1つのタスクにかかる時間が正確に把握できるようになれば、必要な納期までに終わらせる方法を考えることができるようになります。

自分の仕事を数字で把握する方法は、シンプルに1つ。
「タイマーで計測する」を続けることです。

毎日違う種類の仕事があるたびに計測して、メモします。
すると、同じような作業内容のときの予測が立てられるようになるのです。


お客様に関心を持つ

担当しているお客様について、どのくらい知っていますか?
たとえば、私が新卒入社したWebコンサルの会社であれば、お客様の最大の達成したいニーズは「売上アップ」ですが、KPIとして「年間ECからの売上は1億円」「CPAは3000円以下」という目標がありました。

お客様の達成したい目標は、Webからの売上アップでしたので、この場合お客様に関心を持つとは、「お客様の目標の数字と現状の数字をいつでも言える」ということでした。

例えば、飲食店の場合には、「今後もっと来店してほしいお客様のニーズを正確に汲み取った商品を実現、高品質で提供すること」がお客様に関心をもつということになりますよね。

つまり、達成したいニーズに対して、必要な最新の情報を得ているかどうか、情報から次回アクションを起こしているかどうかが重要と言えます。

お客様と仲良くなることが重要なのではありません。
お客様は、何かしらの達成した要望があって、お金を払ってくれており、成果を求めています。


業務のやり方を振り返る習慣を身につける

一日の業務の進め方が、本当にお客様のためになる、もっとも最適な一日だったのかを振り返る時間を設けましょう。

ポイントは、以下の通りです。
1)何か情報や物を探している無駄な時間がなかったか
2)繰り返し、単調な作業をしている時間がなかったか
3)予定以上に時間がかかった作業がなかったか、ある場合にはなぜ予定以上に時間がかかったのか
4)明日以降の業務計画は計画通り進行できそうか

一つずつ見ていきます。

1)何か情報や物を探している無駄な時間がなかったか
情報やものを探すのは、業務時間ではありません。
仕事がスムーズにできない状態なので、業務をはじめる前に、整理整頓をして探さなくてもよいように改善しましょう。

2)繰り返し、単調な作業をしている時間がなかったか
繰り返し、単調な作業はロボットがやった方が正確です。今話題のRPAはこういった作業の自動化ですよね。業務自体を外注した方がよいのではないか、上司に相談しましょう。

3)予定以上に時間がかかった作業がなかったか、ある場合にはなぜ予定以上に時間がかかったのか
予定以上にかかる業務がある時点で、あなたは残業していることになります。
もちろん残業がすべて悪いとは思いませんが、計画していない残業がある場合の多くは優先度がついていないから、もしくは自分のタスクにかかる時間がわかっていないからという原因があります。なぜ予定以上だったのかを振り返り、翌日以降に改善しましょう。

4)明日以降の業務計画は計画通り進行できそうか
3)までを振り返ったあとで、明日以降の計画を立てます。朝来て何をするのか決めるのではなく、先の先まで予定を決める方が効率的に仕事をすすめることができます。



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