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アパレルのごみ問題について、アパレル業界仲間で勉強会をしてみた。

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皆さんこんにちは!ごみの学校の寺井です。
最近衣服のごみ問題って耳にすることが増えてきましたよね~
私が運営しているごみの学校でも、ごみの学校-アカデミア編-ということで、色々な分野のアパレル業界の方を集めて勉強会を行い、アパレルごみのそもそもの課題って何だろう?について話し合ってみました。
今回はその様子について触れてまとめてみました。

ごみの学校-アカデミアの様子

当日集まっていただいたのはごみの学校経由やご紹介を中心として、13名ほどアパレル業界にかかわる方々が参加してもらいました。
Patagonia・ラルフローレン・Allbirds・SOLIT・BEAMS・Panasonic・博報堂と早々たる顔ぶれの方々と真剣に衣服ゴミの現状理解と、どうすれば解決できるか?を考えていきました。

アカデミア当日の様子

衣服ごみの現状について

日本で発生する衣服ごみについて実はほとんど焼却処理されているという実態があります。多くの自治体で服は燃えるごみ扱いとされています。その時点で多くの服は焼却されていくルートに流れています。一部資源ごみやリユースショップなどにまわっていくものもありますが、国内で再販(リユース)できるものは3割程度と言われており、資源ごみやリユースに出したからと言ってすべて活用できているわけでは無いのです。
最終的に国内で再販できなかったものはリサイクル会社にまわっているのですが、そこから海外での再販やリサイクル、焼却という流れになっています。

日本の衣料品リサイクルの流れ
リサイクルの流れのそれぞれの割合

なぜリユース・リサイクルができないのか?

せっかく分別したなら活用したいよねと思うのですが、リサイクル、リユースにも課題があるが衣服の難しいところ…
リサイクルする上では、衣服の素材の種類が多い点や、ボタン・チャックなどの異物を外す手間がかかるという点が大きな課題となっています。頑張って分別しても出口では工業用雑巾や自動車の内装材などあんまり価値が無いモノにしか生まれ変わりません

リサイクルの課題

それならリユースできればというのもあるのですが、今はリユース品をあえて買わなくても安くトレンドを抑えた商品が大量に流通している時代。リユースも選ばれにくくなっています。服のリサイクルは進んでないのに服の供給量は増え続けているという課題もあります。

リユースが進まない

アパレル業界はどうしたらいいのか?

アカデミアで衣服ごみの課題について皆さんで現状認識して上で、じゃあどうしようか?というお話を行いました。非常に白熱した議論になりました。
・ブランド関係なく服を回収することもできるのではないか?
・リサイクルやリユースを行うということがカッコいいという考え方をミックスさせたい。
・アパレル業界全体として協力して取り組んでいくことでなにかできることがあるのではないか?
・そもそも今のアパレル業界がファストファッションに押されていて、独自のブランド感や売り方のポリシーのようなものが無くなってきているのではないか?
・色々と考える前に、目の前のごみを拾ってみる。アパレル業界でごみ拾いをしてみるとかっていうのも1つではないか。拾うことで新たな目線が身に着くと思う。
本当はもっと書ききれないぐらい色々なアイデアや想いがあったのですが、一部記憶に残ったものを抜粋しました。

アパレル勉強会参加メンバー

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