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【放送教育】実践報告のお仕事

どうも、主任やまもです。

幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研修室を運営したりしています。


金曜日までに作らないといけない書類があり、でもnoteも更新したい。

と思った時に、良いことを思いつきました。


作らないといけない書類を、ここで作っていこう。


よろしくお願いします。はずれ回にはさせないようにします。



発表テーマ

保育マップ型記録を利用した、番組視聴における”しかけ”の設定


発表の骨子(概要)

 幼稚園の放送教育では、子どもの興味関心を予測して活動を発展させる”しかけ(環境設定)”が展開される。自園では従来、視聴当日に事後活動を行い、その中で保育者が”しかけ”を展開してきた。本実践では毎日の保育を連続したものとして捉え、視聴翌日以降にも事後活動を続けるようにした。さらに、翌日以降も”しかけ”を設定するようにした。視聴当日の子どもの姿を理解して効果的な”しかけ”を設定するために、視聴日の放課後に保育マップ型記録を用いて活動を記録していく。

キーワード しかけ、環境設定、保育記録、翌日に繋がる遊び


実践のねらい

 自園では、放送教育として番組視聴後に振り返りと事後活動(遊び)を行っている。その中で保育者は、子どもたちの興味関心を引きつけて活動を発展させる”しかけ”を設定していく。このような放送教育を通して、子どもたちは各々の問いを持ち、それを深めて解決していく「生きる力」を獲得していく。

 一方、保育業界では日々の振り返りの大切さが述べられるようになり、その手段としての「保育記録」が見直されている。河邉(2008)は「保育記録をとるという行為は保育者自身が理解したことを文字化することによって自身の保育を意識化するという行為である」と述べている。さらに河邉(2008)は、「過去」を根拠とした「今」の幼児理解と、それを根拠とした「未来」の予測に基づく保育構想を連動させる保育マップ型記録の有用性を述べている。

 本実践では、放送教育で設定する”しかけ”を、保育記録を用いた幼児理解を基に翌日以降にも展開していく。


実践・活動の流れ・方法

 本実践の対象は年長児(すみれ組16名・ゆり組17名)である。

 保育の流れは①番組視聴②番組の振り返り③事後活動④活動の振り返り⑤保育マップ型記録の記入⑥翌日以降のしかけの設定⑦事後活動2日目⑧活動の振り返り2日目、の大まかに7つに分かれる。①から④は視聴当日に行い、⑤と⑥は放課後に行う。⑦と⑧は翌日以降に行い、2~3日続くこともある。また活動場所が園内に限らず、園外保育に行くこともある。④と⑧の活動の振り返りは子どもと行わないこともあり、写真と文字を使った保育ドキュメンテーションを掲示することで翌日以降に子どもが見ながら振り返ることができるようにすることもある。

 保育マップ型記録の作成については、河邉(2008)の記述の方法を参考に、遊びの展開を保育環境図にマッピングした。


評価について

 昨年までの自園の番組視聴は、視聴当日のしかけと振り返りを基本としていた。そこに放課後に記入する保育記録を用いて、子どもたちの遊びの読み取りを翌日以降のしかけや活動に繋げるようにした。その結果、遊びが翌日以降に繋がるとともに、内容が発展していくようになった。保育者が設置するしかけも翌日以降に準備することで「子どもたちの姿を予測したしかけや保育者の意図が強いしかけ」から「子どもたちの遊びを読み取り、興味関心に適したしかけ」に変わり、子どもの興味関心や活動の展開に合ったものとなってきた。


参考文献

河邉貴子(2008),明日の保育の構想につながる記録のあり方
~「保育マップ型記録」の有用性~,保育学研究 46ー2,p.245-256

河邉貴子(2019),「驚き」や「喜び」を記録し、子どもの育ちを読み取って次の援助につなげる,これからの幼児教育 2019 春,p.2-5



まとめ

いかがでしたか。

だらだらしていたら一日以上かかってしまいました。

気持ちが入らないと仕事が進まないのが私の特性です。

困ったもんです。


ところで、放送教育のことも少しは分かっていただけたでしょうか。

「面白そうだな」と思っていただけたら嬉しいです。

おすすめは「ノージーのひらめき工房」です。保育に使いやすい。


論文、文献系好きに刺さるといいな。

ではでは。


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