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【セミナー報告】三茶こだま保育園の実践

どうも、主任やまもです。

幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研修室を運営したりしています。


「保育をどうしよう未来会議」という無料のオンラインセミナーがありまして、期間限定で録画配信をしています。

動画は一本ではなく、汐見先生や大豆生田先生、無藤先生といった有名な先生のお話も聞けます。


今日はその中の録画配信を見たまとめをしてみます。

普段はTwitterで視聴しながら実況ツイートをしています。

主任やまものTwitterはこちら

#保育をどうしよう未来会議  でも出てきます。


子どもが選ぶ

【「じりつ」と「きょうりょく」を大切にする保育の現場】のテーマのもと、三茶こだま保育園さんの生活の様子を、動画で見ることができました。

私が浮かんだキーワードは「子どもが選ぶ」です。


子どもたちは、登園したら自分の調子を選びます

動画内の説明では「ねむたい」が出ましたが、おそらく「げんき」「かなしい」「いらいら」などがあるのかなと思います。

この取り組みの良さは、

①自分の調子を考えてみること  ②他児の調子を気にかけること

でしょうか。

「○○くん、今日は眠たいんだね」

「○○ちゃん、悲しいんだ。何かあったのかな」

他者への関心も増しますね。



次に保育室の遊び(ゾーン)を決めます

これはお当番の仕事のようです。

〇ごっこあそび

✖製作

〇げーむ

〇お絵描き、折り紙

✖積み木

というように、今日使えるゾーンを子どもたちで選びます。

自分が開けてほしいゾーンはお当番に相談するんですね。

その結果、うまく開けてもらえることもあるし、その日は開かないこともある。対話をしてお互いの意見を擦り合わせます。

ここでは選ぶ、だけではない対話も出てきます。



午睡については、以上児(3,4,5歳児)は「午睡する、しない」を選びます

夕方まで体力が持たない子や帰宅後に機嫌の悪くなる子への対応はあるとしながらも、午睡をするかを子どもが決めるというのは発見です。

私は幼稚園なので午睡をする子は預かり保育の子どもの一部に限られていますが、今後こども園化することも考えられます。その時の選択肢として覚えておきます。


3つの「子どもが選ぶ」をまとめました。

自分のことからクラスのことまで、選んで決めることには自分という主体が生まれます。

「それはできないわ。ダメだわ。こうして。」という大人の言葉がないことで、子どもに責任も生まれます。

ここ、慣れるまで難しいですが、めちゃ大切



まだある!三茶こだま保育園の取り組み

他の取り組みをまとめて紹介します。


ピーステーブルを設置し、子どもたちでトラブル解決

  先生が入らず、子どもたちで対話をするスペースの確保

朝の会での名前呼び

  当番が出席確認をする。顔写真名簿を用意しておく。

乳児のお世話をする幼児

  食事前のテーブル拭きなどのお世話をする

フルーツカット

  乳児。配膳を待っている間に子どもたちの前でフルーツを切る

  見る、触る、嗅ぐ、なめるなどをして五感で感じる

子どもが配膳

  幼児。それぞれの子に合わせて「多め、少なめ」に配膳。

  乳児の時に保育者がしているからこそ、見慣れていてできる。

生活(食事)と遊び

  食事の準備から食べ始めまで40分から1時間ほどかかる

  食を大切にしているからこそ

  遊びの時間に当番が食事の準備を始める

  周りの子もスペースを開けたりして準備する

   →生活の中に遊びがあり、準備があるイメージがしました。

    遊びが一回区切られて準備、ではなく生活が流れている感じ。


まとめ

三茶こだま保育園さんの取り組みを紹介しました。

子どもが自分を出す、自分で選ぶ、意志を伝える機会が日々の保育でどれくらいあるかな?と振り返る機会となりました。

遊びは子どもの主体性!と言いながら、生活場面では指示ありきで「早く早く」と急かしている毎日ではないですか。それは我が家のことですか?


三茶こだま保育園さんの素敵な保育環境と実践は、動画で見てもらえるのが、おそらく一番良いです。

私の視点での発見と、みなさんの視点での発見は違いますし。

願わくば、みなさんの視点での発見や印象を聞きたいです。

再度ご紹介します。録画配信はこちらから↓↓


私はすべての録画配信を見て、感想やまとめをしていきます。

そちらもお楽しみに。すべてやります。


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