見出し画像

悔しさを経験する

タイトルに悔しさとありますが、悔しさに限らない話になるかもしれません。よろしくお願いします。


私と息子の間には、毎日「勝負」があります。

それは、お風呂から上がった後の水分補給で何を飲むか。

この勝負は決して「ジュースがいい!」「ダメ!」のような争いではありません。

もっと正々堂々で、真剣な勝負です。


息子が勝てば、牛乳カルピス氷。

父ちゃんが勝てば、牛乳麦茶。


勝負の内容は、息子が決めます。

ある時はカードゲーム、ある時はボードゲーム、ある時はパズル競争、ある時はお絵描き対決と言われることもあります。(お絵描きは勝敗が曖昧なので断ります)


この勝負、私は本気でやります。

たまには勝たせてやる、とかはしません。

普段遊んでいる時はありますが、これは「勝負」ですから。

それでも負けることはあります。

パズル競争は実力が物を言いますが、カードゲームには運がすべてのものもあるので。

そんな勝負を毎日やっています。


勝負選び

息子は毎日勝負の内容を選びます。

ただただ遊びたいゲームを選ぶこともあります。

だいたいその日は息子が負けます笑。

なので、勝負選びから戦略を立てます。


「このゲームは、昼間に父ちゃんに勝ったから勝てそう」

「こっちのパズルはピースが多いから、父ちゃんにやらせよう(自分は少ないピースのパズル)」

などなど。


私は勝負選びに口出しはしません。

息子が頭を使うことを大切にしているからです。

なので、難しいパズルを渡されて「ずるい」とか言ったらダメです。

「こやつ、考えたな」と称賛します。

知識でなく、知恵ですね。

「勝負は平等に」とか綺麗事がありますが、実際はそういうものですから。


真剣勝負、そして決着

勝負が決まったら、そこからは本気モードです。

手加減しません。ただ、ズルはしません。

まあ勝っても負けても、飲み物一杯の話ですからね。

最近の戦績は6:4で私が勝っています。

あれ、それ手加減してない?と思うかもしれませんが、決してそんなことはないです。

今度ゲームを紹介します。運で決まるゲームが多いです。

あとは圧倒的なピース差のパズルですね笑。さすがに追いつかないです。


んで、私が勝つわけです。6割。

そうすると、息子は泣きます。

勝敗に気付いた瞬間から、勝負の途中で「嫌だ嫌だ」と言います。

(ちなみにこの場面、息子が勝負の途中で「あ、これ負けたな」と気付く力も私は見ています。この予測したり先を見たりする力も大事です。)


息子は泣きますが、私は下手に声をかけません。

変にアドバイスしたり、負けたから仕方ないと諭したりするのではなく、そのままにします。

だって、それが経験でしょう?

負けると悔しい。嫌だ。を経験するんです。

そして気持ちを切り替えるんです。自分で。

ここに介入しすぎる人が多い。(と思う。)

子どもは将来、親も先生もいないところで生きていくので、気持ちの切り替えに大人を頼っていてはいけません。

ただ、集団の場面(運動会、学校とか幼稚園)で気持ちの切り替えがある程度できないと、それはそれで周りに迷惑をかけていまいます。


なので、家庭です。

なので、ゲームです。飲み物勝負です。


小さな悔しいで気持ちの切り替えを練習しておくのです。

特に切り替えが苦手な子は、練習と経験が必要です。

”練習”というと大人からの口出しが多くなりそうなので、やっぱり経験ですかね。大人は見守る姿勢が基本です。


泣いている子どもにかける言葉

私は真剣勝負の相手なので、その場面では声はかけません。

もし私が第三者で口を出すなら「悔しいね」とか「残念だね」とかですね。

子どもの気持ちを代弁します。


「もっとこうしたら良かったね」とか、

「練習して上手になろう」とか、

「もう泣かないの」とかは、ナンセンスです。

子どもに寄り添うセンスがないと思います。厳しめに言いますが。

子どもはそんな言葉を待っていませんよ。

子どもは今自分が思っている気持ちを一緒に感じてほしいんです。


ただ、我が家の勝負に関していうと、私が息子を泣かせているので、私が「悔しいね」とか声をかけても意味がないのです。

「おめーのせいだよ」と思われて終わりです。


まとめ

我が家の真剣勝負について書きました。

カードゲーム、ボードゲームは今度紹介します。

これらの”ゲーム”も子どもにとって大事なんですよ。

いま話したいくらいです。我慢します。


今回は悔しいを経験する話になりましたが、悔しいに限らずに色々な感情を子どもが経験することは大切です。

心のキャンバスにいろいろな色(感情)の絵の具を…とかよく言うじゃないですか。言わないですか。

どちらにしても、経験は子どもの心を豊かにします。


そして、その経験を大人が仕掛けることも大切です。

自然になんでもあるわけではないので、ゲームを用意するとか、どこかに連れていくとか、何かを見せるとか、目的をもって体験させることを私は「仕掛ける」と言っています。(”仕掛け”は幼児教育の専門用語か?)

ねらって、仕掛けて、思ったとおりの経験を子どもがすると、めちゃめちゃ嬉しくなります。やってよかったと思います。

例えば動物園に連れて行って、うさぎや猫に触れあって、愛らしくなって「父ちゃん、僕は動物を家族にしたい。」なんてのも良いかもしれないですね。私は動物アレルギーで目が腫れるので、我が家ではしませんが。


「楽しい気持ち」のために子どもを連れて出かけたりもしますが、たまには違う気持ちをねらって出かけたり遊んだりしてみてくださいね。


今日もありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?