【学つぶ #7】子どもを一人の人間と見る
どうも、主任やまもです。
幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研究室を運営したりしています。
「学びのつぶやきプロジェクト」というのをゆるゆると進めております。新任の保育者や実習生に伝えたい言葉をツイートから探していく企画です。
最終的に冊子になればいいなと思っています。
前回の解説はこちら
学びのつぶやき解説
本日のつぶやきはこちら。
ぱぐさんのツイートをお借りしました。
ぱぐさんの反省ツイートから、子どもを見る目線についてお話します。
大人は偉い?子どもは偉くない?
私たち大人は、よく勘違いをします。
大人は正しい。子どもは間違っている。
大人は考えている。子どもは考えていない。
大人は子どものことを思っている。子どもは自分のことだけ。
思い当たることはありませんか?
「いや、私はないです。」と言い切っている方は要注意です。
言い切れる方は、たいてい自分がそう思っていることに気付いていません。
「いや、大人はさ、」と言い訳をして大人は特別ルールをつくるのが大人です。子どもには見習ってほしくないですね。反面教師として利用してもらいましょう。
大人は何にも偉くありません。人生のすこーし先輩なだけです。
ぱぐさんのツイートの『「こどもだから」じゃなくて一人の人間だから』という言葉には、そんな思いが込められているように感じました。大人と子どもは対等なんですね。
理由、思い、考えたこと、感じたこと
子どもが対等だと思えるようになったら、気付くことが一つあります。それは「子どもたちが何かしら考えている」ということです。
子どもたちは3年だったり5年だったり、短い人生の中で経験したことや培ったものを駆使して、自分なりの社会観を持っています。倫理観や道徳観も自分の経験からつくっています。
ただ、それが大人社会の一般的なものとは違います。
その子の人生の中でできたものなので、まだまだその子基準です。
将来みんなで擦り合わせていったものが大人社会の倫理観や道徳観となり、文化になります。「日本人ってこんな考え方だよね」というのが出来ていくということです。
ですが、先ほども話したとおり子どもたちは擦り合わせるには人生も短く、擦り合わせる技術(精神、言葉、議論)が未熟です。その結果、そこ子なりの社会観や正義があります。
変な例えですが、トラブルが起きて友だちを叩いた子がいるとして「アンパンマンも敵を殴るから、それでいい」と話すようなものです。その子の人生の中では、それが正義なんです。
私たち保育者が大切にすべきことは、まさしくそこです。
子どもたちの行動の善悪を判断するのではなく、その子は何を思ってその行動をしているの?です。
極端に言えば、善悪の判断は後回しです。
善悪の判断って、簡単です。
親でもできます。その辺の大人もできます。
私たち保育者は、それもできるし、子どもなりの社会観や正義の理解もできる(ようになってほしい)んです。
親やその辺の大人にできないこと、つまり専門性です。
私たちは善悪で判断することで先生っぽさを出すのではなく、
「この子はこう考えてこの行動をしたんだなあ。」が一歩目に頭に浮かび、
その後に「それはしない方がいいことなんだよね。」が出る。
そんな脳みその回路を太くしていきたいです。
そのためには、最初にお話した「大人は偉い」から脱却しないといけません。あとは「ダメなものはダメ」の前に子どもの思考を考える余裕や余白がほしいです。
まとめ
ぱぐさんのツイートから子どもを見る目線について考えました。
最後にお伝えしたいことは、
やまもも、そんなことできません。ということです。
偉そうにこうやって文章にすることは簡単ですが、
実際に子どもと一緒に生活をした時にはそうはいきません。
大人の権力を使って怒ってしまうこともあります。
感情的になったり、どうしようもなくなったりすることもありました。
たくさんありました。
そんな時は、あとから謝ります。
「今日さ、先生怒ってばっかりだったよね」と子どもに話します。
「ごめんね。明日はみんなの良いところをたくさん見つけます」と伝えます。ポカンとしている子どももいます。おそらく、大人に謝られる経験があまり無いのではないかな。
大人が謝れる、ということは大人も子どもも対等である一つの証拠です。
「だってみんなだってさ、」と言って自分を守るのをやめて「ごめんなさい」を伝えると、子どもたちにも謝る行動がうつります。
クラスの子どもは先生の鑑です。
ではでは。
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