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フリーランスデザイナーのためのレーザープリンター選び Part.3

あけましておめでとうございます。
新年早々、色々な厄災に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。

昨年、Part 2を書いてから、気づけば年を越していました…。

この休み中に、これまで使っていた Intel Mac mini 2014 late から M2 Mac mini 2023 に変えました。
なにせ、Adobe 製品の最新バージョンのインストールができなくなってきたので。
Mac OS も High Sierra から Ventura に変わりました。
システム設定が iOS 系に寄っていると聞いていたけど、なるほど、色々設定場所も変わっていて、移行になかなか時間がかかりました。
また、今までお絵描きには Painter 11 を使っていたのですが、新しい Mac にはインストール対応していないので Painter 2023 に買い換えたのですが、UI が変わりすぎていて…えーっと…早く慣れないと…。

ついでにキーボードも純正日本語キーボードから Logicool の MX MECHANICAL MINI FOR MAC に変えたのですが、英字配列なので記号の位置がこれまでと違うのとリターンキーが小さいので、ちょっとまだ慣れていません。
文字を打つ時の打感は好きなんですけどね。


Illustrator と Acrobat でプリント色が違う?


さて。

Part 2 から引っ張ってきたレーザープリンター OKI C824 の色調整の件ですが、プリントアウトの出力色が以前と変わってしまって、原因がわからず四苦八苦してました…。
結果的には、Illustrator から出力した場合と PDF を Acrobat で出力した場合で色が変わるという事象が発覚しました。
Illustrator と Acrobat でプリンタに送られるデータ形式が異なることが原因だと思いますが、さて、困りました。
設定でどうにかなるのかはまだ検証できていません。

ということで、この記事は“デザイナーのため”と謳っているので、今回はIllustrator からの出力で調整したいと思います。わざわざ PDF 保存してから Acrobat で開いてプリント、なんて面倒ですから。

「カラー調整ユーティリティ」が使えない!?


前回の記事を読んでいただいた方に先に結論を申し上げますと、「カラー調整ユーティリティ」は PostScript 用だったため、ユーティリティ関係は使うことができませんでした…。
※C824 は PS に対応していないので、PPD は PS ではなく PCL をインストールするしかありません。

「カラー調整ユーティリティ」は使えない、となるとどこで調整するのか?

仕方がないのでプリンタ本体の[プリンター調整]で行います。
プリンター調整]では、CMYK それぞれのハイライト部分、ミッドトーン部分、ダーク部分の濃度をざっくり調整(-3〜+3)することができます。
なので、厳密な色調整はできません。
まあ、C824 はオフィス用プリンタですから仕方がないですね。
それでも最初からそれなりに色が合っているのはさすが OKI さんです。ちゃんとした調整がしたければ制作用のプリンタ MICROLINE VINCI を買ってね、ということです。

OKI C824dn の色調整


調整前のプリント出力したものを見ると、若干青い感じです。

調整前出力紙

というか、イエローが若干足りない感じでしょうか。
まずはイエローのハイライトを+1にしてみます。
あまり変わらない…。
ハイライト部分、ミッドトーン部分、ダーク部分を少しずつ変更しながら何度も出力して確認します。

結果、以下のような設定で落ち着きました。
シアン:Highlight -1
マゼンタ:Mid-Tone +1
イエロー:Highlight +3, Mid-Tone +3, Dark +2

未調整の出力紙と調整後の出力紙の比較は以下のようになります。
人肌やクッキーの色がデータに近くなりました。

C824dnの色調整前出力紙
調整前出力紙
C824dnの色調整後出力紙
調整後出力紙

まあ、マシになったという感じです。
ちゃんと色合わせをするには、やはり MICROLINE VINCI シリーズを買わないと駄目ですね。
欲しいなぁ。

というわけで足掛け1年となってしまいましたが、レーザープリンターの購入をお考えの方のお役に立てば幸いです。

それではまた。


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