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留学先を選ぶ4つの軸 〜 場所&費用編 〜


■ 留学先を選ぶ前に考えておくべきこと

前回の記事では「留学先を選ぶ前に考えておくべきこと」として

「卒業後どのようになりたいか」
「どのような大学生活を送りたいか」

の二つを挙げました。詳しい内容はこちらから。

野球留学なので、まず「どれだけプロ野球選手になりたいのか(真剣に目指すのか)」によって、大きく大学生活が変わります。

どのような大学生活を送るかが変わり、そして最終的に志望する大学や学部が変わってきます。

■ 留学先を選ぶ4つの軸

二つの考えておくべきことが自分の中でイメージができたら、4つの軸に従って具体的に留学先を絞る作業に入ります。

その4つの軸とは「場所」「 費用」「 学業」「 野球」 です。
この記事では「場所」「 費用」を説明します。

■ 「場所」

都会か田舎か

大学の場所はとても大切です。場所によって学ぶ内容が大きく変わるわけではないですが、暮らし方が大きく変わってきます。都会が好きか田舎が好きか、皆さんにもそれぞれ好みがあると思います。

個人的には、台湾の都会は日本の都会と遜色ないと思いますが、台湾の田舎と日本の田舎では圧倒的に台湾の方が田舎度合いが強いと感じます。

例えばですが、東京23区の中心部で生まれ育った学生が、台湾の地方都市のさらに郊外の大学に行くと周りに何もなく、退屈に感じるかもしれません。逆に日本の田舎で育った学生が、台北の中心の大学に行くと、人混みでストレスに感じるかもしれません。

都会の方が気分転換をする場所は多いかもしれませんが、その分誘惑が多いとも言えます。田舎は気分転換をするような場所は少ないかもしれませんが、それだけ野球や勉強に集中できるとも言えます。

日本人がいるかいないか

また大学によっては、日本人の受け入れを積極的に進めている大学と、日本人学生がほとんどいない大学もあります。日本人がいた方が寂しくないかもしれませんし、日本人がいるとしがらみが出来たり少し煩わしいと思うかもしれません。

中国語に関して言うと、周りに日本人が少なく台湾人に囲まれている方が圧倒的に中国語を話す時間が増えるため、早い習得が期待できます。

総合大学か単科大学か

数多くの学部からなる総合大学の方が、キャンパスが広大で、他学部や他の部活の学生との交流も生まれるかもしれません。一方の体育大学のような学部が限られたコンパクトな単科大学だと、より密な人間関係を築ける場合もあります。

どちらの大学であっても、野球部の学生同士で日々過ごす(つるむ)ことになるのが通常ですが、それでも野球部以外の一般学生とも積極的に関わりたいか、スポーツ以外を専攻する学生と触れ合いたいかとも言えます。一長一短あるので、最後は本人の好みになります。

首都・台北市の衛星都市、台湾最多の人口を誇る新北市の中心街

■ 「費用」

生活費

台湾の大学の学費は日本ほど、国立と私立の差や地域差は大きくはありません。ただ、生活費は地域によって差が出てきます。

通常スポーツ留学生は寮に入ります。4年間寮で生活をする場合もありますし、中には最初の1-2年は寮で、その後に一人暮らしをする場合もあります。寮費は地域差は少ないですが、一人暮らしで個人で家を借りる場合は地域によって家賃に差が出てきます。

それに伴って、食費や交遊費も変わってきます。やはり都会の方が外食をする所、買い物をする所が多いため、費用は嵩む傾向にあります。

奨学金

ここで言う奨学金は、「学費・寮費免除」「奨学金(お金)の支給」を含みます。日本でよく言われる、返済義務のあるものとは意味合いが異なります。

大学によっては「外国人学生には出す」「体育会学生には出す」「新入生には出す」などがあり、その期間や金額は様々です。

大きくは学業の成績と野球の成績によって支給され、半年から1年に一回見直されます。学業も野球もレベルが高い大学の方が支給されるハードルは高く、レベルが低い方がハードルも低くなります。投手陣のストレートの平均球速が130キロの大学で140キロを投げれば評価されやすいですし、平均が140キロの大学で140キロを投げても評価されにくいと考えたらわかりやすいかもしれません。

奨学金が支給されるかわからないけれど、自分よりレベルが高い大学に背伸びして入ることも一つですし、奨学金は確実に支給されたいので、自分のレベルより劣る大学に無理せずに入るのも一つです。

もちろん奨学金は貰える方が良いとは思います。ただ奨学金の有無を、大学選びの第一基準に置くと選択肢が狭まることも事実です。もともとの学費や生活費が日本より低く抑えられているからこそ、奨学金に拘らない大学選びができるのが台湾です。


「場所」「費用」の軸から、留学先のイメージは出来ましたか?
次の記事では残る二つの軸、「学業」「野球」を説明します!

Footrans / フットランス
・スポーツエージェント

 対象:サッカー・野球・ラグビーなど球技を中心にスポーツ全般
   FIFA(国際サッカー連盟)フットボールエージェント
   元公益財団法人日本ラグビーフットボール協会登録代理人
   海外野球代理人
・国家資格キャリアコンサルタント
・SCSCアスリートキャリアコーディネーター

・スポーツ人材向けTOEICコーチ

現役のスポーツエージェントとして、Jリーガーをはじめとする様々なスポーツ選手の競技生活をサポート。またキャリアコンサルタントとして、プロアスリートだけではなく、学生アスリートや競技者以外のスポーツ人材のキャリアサポートも行う。

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