ものづくりは日々の生活の中から
■企画/こんなもの欲しいな
週末は晴れていれば基本どこかに遊びにいきます。行先は近場の公園から、一泊の旅行までさまざま。普通なら子どもを遊びに連れて行くって感覚ですが、逆に僕が子どもに遊んでもらってるって思っています。
だからいつも子どもに「また行くの?」って嫌がられます笑
遊びに行くときは、ウエアや持ち物色んなものを用意するわけですが、なかなか完璧な商品ってありません。
ここって面倒だなとか、なんでここってこの仕様なの?これってダサくない?色々不満はあります。今ある商品に対する一消費者としての感想、気づき。これが企画開発の最初の芽です。
■試作作り/こんな感じかな
ひらめきはいつも犬の散歩中か通勤で移動する電車の中です。
ボーっと歩いているとき、外の景色を眺めているとき、ふと思いつきます。
頭の中は仕事のこと、商品のことなんか忘れているはずなのに、商品のこと、広告アイディア的なことなどだいたい新しいことは不思議ですがいつもそうです。
こんな感じの色で、こんなデザインで、こんな生地とか資材を使えばいくらくらいでできそうだなって。
色々とふくらんだアイディアは、すぐカタチにします。サンプルを作ってみるわけです。発想した熱い思いはなるべく熱いままカタチにしたいです。遅くなると自分が忘れてしまっていたり、なんか違うなって思うことも。ある程度の勢いとスピードが肝心です。
■試着・修正/使ってみてどうかな ここがイマイチだな
これは経験によるものだと思いますが、サンプルの第一印象で<この商品は行けるな!>もしくは<だめだ。やめよう>っていうのは、だいたいわかります。
これは行けるなっていう商品は持ち帰って家族に見てもらいます。自分で使うのは当然ですが、まったく商品を知らない人に見てもらって使ってもらって意見をもらいます。そんな酷いことよく言えるなってくらい酷評されることもありますが、それがユーザーの意見だよねって多少は受け入れます。多少です。家族は僕に厳しいですから。
企画開発担当者として人の意見は受け入れますが、ここを直せば大丈夫かなってカンも信じて次の試作を準備します。
■商品化/できた。完成
何度かの試作修正を経て商品は完成します。
最終サンプルが工場から届いたときの感情は子どもが生まれたときの感情に似ています。
この達成感が大きいか小さいかは、その後の販売に少なからず影響します。
理想をいえば、どの商品も僕たち自身が楽しみながらつくりたいです。思いが込められた商品はきっとユーザーの方にも伝わるのだと思っているからです。
そんな想いが詰まった商品を、今度はどうやってアピールしようか?こんな人たちにも使ってもらえそうだな?こんな使い方もできるんじゃないか?と早く知ってほしい気持ちが高まる中考えています。
気がはやいですが、来年はこんな仕様にしてもっと良い商品を開発しようっていう、次への意欲も生まれているんです。
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