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J下部か、高体連か。




プロサッカー選手になるルートはいくつかある。


どの道がベストかは分からない。

正解はないと思う。

もしくは、自分の信じた道でプロになれたなら
それが正解かもしれない。



よく聞かれる質問の1つに
 "Jリーグの下部組織と高体連の違い " がある。


僕はJ下部出身だが、
周りには高体連出身の選手も沢山いる。


そこで、
双方の違いを考えながら
それぞれの特徴やプロへの道のりについて
いくつかポイントをお話ししようと思う。




まずはJリーグの下部組織。


1番の強みは、そのクラブでプロ入りしたい場合に、最短ルートで目指せる点だろう。


当時、

「毎日がセレクションだぞ」とよく言われた。

まさにその通りだった。


常にクラブ関係者がトレーニングやゲームを見ているし、トップチームのスカウトが見に来ることも多い。


下部組織でお世話になった指導者が、
トップチームの指導者になる場合だってある。


頑張れば常に評価してもらえる環境は
選手にとってモチベーションになるのは間違いない。


指導者の実績に関しても、優位性があると思う。


実際にプロ選手として活躍した人が、
そのクラブで指導者になることも多い。


今では高体連にも有名な指導者はいるが、
" 選手としての実績 " という面では
圧倒的に説得力があると思う。


選手としての実力と指導者としての力量は別物、
という意見も理解できるが、
選手の気持ちを理解するという面では
かなりのアドバンテージがあると思う。


実際に自分の力でプロになったわけだから。



J下部出身の僕だが、
デメリットについてもしっかりと話そうと思う。

それは
" 身動きの取りづらさ " だ。


もし仮に、
J2のユースチームに所属してる選手が
J1の他クラブで十分にやれるだけの能力を持ち合わせていたとしても、その時点ですぐに他クラブであるJ1のクラブに入団することは基本的に出来ない。


大学を経由したり、所属クラブで1度活躍してから移籍することは可能だが、卒業してそのままというわけにはいかない。


これが高体連であれば、
複数オファーを受け取って、自分で条件の最も良いクラブを選ぶことが出来る。


こういう意味で、
" 選択肢が狭まる " というデメリットがある。


そのクラブでプロになることが目標であれば
これをデメリットには感じないだろうが。




次は高体連について。

僕は実際に高体連の活動を経験したわけではないが、仲間の話を聞いていても、やはり世間のイメージする "厳しさ" は経験していると感じる。


J下部がヌルいとは言わないが、
学校の一部として活動していたり、大人数の中での生き残りという部分で、より厳しさを伴った指導を受けてきた選手が多い印象だ。


今いる現役Jリーガーの世代は
昨今減ってきている " 理不尽なこと "も
乗り越えてきているので、確かに強い精神力を持ち合わせているようにも感じる。


もう1つ。

J下部のデメリットと重複するが
高体連は、次へのステップの選択肢が多い。


長い目で考えて大学を選択することも自由だし、
よりよい条件で迎え入れてくれるクラブを選択する権利がある。


複数クラブからオファーがもらえれば
足元を見られることもないだろう。



ここまで、
J下部と高体連を比較してきたが
やはり最後は自分で自分のキャリアをイメージすることが重要になってくる。


どの道を選ぼうが、
本当に力があればプロにはなれる。


ルートを言い訳にしているようでは
大した選手にはなれないだろう。


ただ、人によって向き不向きがあるのも事実だ。


自分に合ったルートを模索するために
この記事が少しでも参考になればと思う。


プロサッカー選手を目指す学生が
自分の人生の選択と真摯に向き合い、
いずれ夢を叶えることを願っている。


かく言う自分も
Jリーグの舞台で何も成し遂げていない。


僕自身もこれからのサッカー人生をより良くするために走り続けようと思う。

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