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少年の頃から、フリーを探すことが目的で凄い選手は育つのか?(対話編)

岩谷篤人氏との対話。少年の試合を観ながら、子ども達が選ぶプレー、試合時間によって何が育つのかについての対話。

フリーを探すことは目的ではない・・・

フリーを探して、パスしなさいと指導されていれば、閃くことは遅くなる

フリーを探してパスして、何も起きていないのに、つないだからOKOKにしている・・・

それをOKOKと指導されている選手の中から、怖い選手は生まれてこない

8人制になって、選択肢を用意して、フリーを探して、パスをしっかり繋ぎながら、ビルドアップしてと・・・

どこのチームもやるようになって、それはそれで昔よりよくなっているけど・・・

ワールドチャレンジでも、そうやっているのを観ていて・・・

そんなことしていて、ほんまに凄い選手はでてくるの?

Jの指導はそんなことでいいの・・・

と俺は思っている


何を育成するかと言えば、

フリーを探すことではなくて・・・

周りにフリーを用意してもらうことに頼るのではなくて・・・

ドリブルで食いつかせながらスペースを創り出していく

スルーパスをだしたり、シュートしたり、クロスいれたり、そういうことを狙うためにドリブルで前に出ていくように指導していく

少年の頃から、抜きに行きなさい、前に出て行きなさい、そのためのフェイクや逆の取り方を指導していく

飛び出してくる選手を使い、チームにチャンスを創っていくように指導していく

ドリブルで数的不利を引き受けながら

スペースを自ら創り出してく

そういう選手の中で、上のカテゴリーに行ったときに、俺は切り込むのは難しいなとなった選手は、繋ぐようにしていけばいい



試合時間が短いと、守備が有利になる


15分の戦いなら、プレスを頑張って、守備を頑張って相手を引っ掛けさせて得点したチームが、そのまま逃げ切る可能性が高い

15分だけなら、頑張る守備で乗り切ることができる

試合時間が短いと、守備を頑張らせるチームが有利になっていく・・・

でもそれが、25分や45分になってくるとどうなのか・・・

プレスを絶え間なくかけ続けることが難しくなるから、

少しづつボールを持つ側がペースを掴み始めることになる

得点できるかどうかは別にしても、時間が長くなればサッカーの内容は変わらざるえない


6年生のゲームは、もっと長い時間にする方が、サッカーの質も、育成の質も、上がっていく

現状は、1試合の時間を短くして、1日の試合数を多くする傾向にある・・・

主催チームがそういう意味を真剣に考えて、長い時間の試合をする機会を、子ども達に与えることによって、子ども達の中に育っていくものは変わっていくと思う



岩谷篤人氏との対話。少年の時は変わらなかった二人は、中学年代で差がひらき、高校に行ったらレベルが違う選手になっていた・・・狭いところへ切り込める選手か・・・切り込めない選手か・・・その差は選ぶプレーを変えてしまい、埋めることのできない差になっていく・・・切り込める選手は、結局パスは鋭くなる。


岩谷篤人氏の指導の中で、「1タッチ目が気にいらない・・・」高校生の指導・・・中学生の指導・・・小学生の指導・・・年代に関わらず、必ず聞く言葉。その真意を考察していくと・・・



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岩谷篤人氏についての参考記事

野洲はまるで今年の川崎フロンターレを先取りするようなパフォーマンスを見せていた。両SBを高く上げ、CBの間にアンカーが落ちてビルドアップを開始。選手同士の距離を短く保ち相手を自陣に押し込むと、高い位置から厳しい守備で奪い 再びハイテンポのパス回しを始める。岩谷が求めたのは、足もとの技術だけではない。「世界最速のプレスバック」と号令をかけ続け機敏な守備も加味していた。

「こういう守備を実現するには、こんな繋ぎが必要なんや。それをJFA関係者やJリーグの監督たちに見てもらって、将来の参考にして欲しかった」(岩谷)

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*対話編では、岩谷篤人氏と指導について対話をする中で、岩谷氏の言葉・思考をできる限り忠実に文章化しています。

育成のための指導力を伸ばしたい!

子ども達のプレーを変えたい!

football を変えたい!

そんな志を抱いた指導者の一助になれば幸いです。

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