見出し画像

良い状態を身に付けるには〜身体の状態④〜

前回までは、フットボールと身体の関係性の説明から、"良い状態"である事でどんな良い恩恵が試合の中で受けられるのかを解説してきた。

そこで今回は、その"良い状態"とはどんな姿勢なのか、そしてどのように身に付けるのかというのを記事にしていきたいと思う。

まず、前回以前の記事で、

良い状態=
"プレーからプレーの切り替えがスムーズに継続出来る上に、自分の力をフルに出せて尚且つ判断を無理なく変えられる状態のこと"

と定義付けさせてもらった。

その上で、キック時の良い状態を身に付ける上で大事な要素を書き出していく。


1. キック時は最後まで押し出すイメージを持つ


→走りとできるだけ同じ状態のままキックを蹴れるようにするため。
*走らの延長線上でキックをすることが出来れば、仮に相手が足を出してきてもスムーズに運べる姿勢になっている。(重心の移動が少ないため、状態がそのままでプレーの変更が出来る)
※悪い例でよくキックフェイントしようとして身体がキックしようとした方向に持っていかれて、次のプレーに移るまでに時間がかかっているものがあるのでそれには気をつける。



2.キックを蹴った後に必ず、今もう一個ドリブルで強く運ぶことが出来る姿勢だったか確認する


→蹴った後にも振り返る事で、今のは良い状態だったのかどうなのか判断できるようになってくるため。


3.姿勢は骨盤前傾+肩甲骨内旋を保ち、少し膝を曲げる


→重心自体は前でも後ろでも無く身体の中間であり、左右前後に対して身体のパワー(スピード)が出るバランスの取れた姿勢を保つ。だが気持ちは前に進む意識を持つ。
※もともと後ろ重心でキックを蹴る選手の場合、重心を真ん中に取ろうとすると、それでも少し後ろ重心になるため、どうしても止まってしまったりスピードが落ちてしまったりと後ろに力がかかってしまいやすくなることがある。なので前に進む気持ちを持って気持ち前重心を意識すると、結果的に中間のとれたバランスになる。

猫背✖︎  骨盤後傾✖︎  棒立ち✖︎


4.ボールを見るために顔を下げすぎない(ボールを見るなら目を下げる)


→周辺視野を確保して、良い状態の定義の中にある無理なく判断を変えれる状態にしておくため。
肩甲骨内旋に繋がる。


1〜4は、ボール無しでも練習が可能。
正面からの助走をとってのキックや、横にずらしてからのキックなど色んなイメージを持って、良い状態とされる姿勢を染み込ませる。
踏み込んだ時、そのまま前に走り出せたかどうか、常に確認する。そして初めはゆっくりで良いので徐々にスピードを上げていく。



また、ここで述べた2〜4は基本的にキックだけじゃなく他の動作にも当てはまる。ドリブル、トラップ、そもそもの走り。

私は、追求していくとそもそもの走りが良い状態である事がキックやドリブルに繋がってくると思う。もともとを辿ると走る姿勢は歩きの姿勢から、歩く姿勢は立つ姿勢から来ている。
基本動作であるそもそもの立った時の姿勢という部分にも、もっと目を向けても良いのではないかと思う。
走りからのシュート、トラップ、パス、鋭いドリブルなどその走りの状態が悪いと走りからプレーに移る時に状態をそこで一度整えなくてはならなくなり、コンマ何秒かのロスが生まれる。そのロスが結果に繋がってくる。


だから、私は"良い状態"が活躍できる選手の重要な要素だと結論づけた。


私自身、自分の身体の状態を気をつけるようになってから確実に結果に繋がっている。


皆さんも是非、自分の身体と一度向き合ってみてはいかがだろうか?


文章だけではわかりづらいと言う方のために、とてもわかりやすい説明をされている方の動画を見つけたので、是非こちらも参考にして欲しい。↓

https://youtu.be/9dtDmPhbt50


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?