見出し画像

「ネットショップをはじめる」という選択肢

こんにちは、株式会社トレタの関根です。

新型コロナウイルス感染症に伴う国や自治体からの自粛要請により、多くの飲食店さまが休業や時間短縮等を余儀なくされています。必然的に業態の変更が求められる中、テイクアウト以外の選択肢として検討していただきたいのが「ネットショップ(ネットで受注を行う通信販売)」です。

今回は「無料から始められるネットショップを使って、お客様が自宅で食べれられる商品(料理や食材など)を販売する方法」のヒントをお伝えいたします。

この記事をきっかけにネットショップへのハードルが少しでも和らぐと幸いです。お店で提供しているお料理で、冷蔵や冷凍保存が可能、または常温で販売できる食材や食材セットが準備できるようでしたら、ぜひ検討してみてください。

【ご注意ください】

ネットショップで食品を販売する際には、都道府県の保健所に届け出が必要な場合がありますので、まずは最寄りの保健所にご相談ください。
参考:東京都の場合

また、店内での提供や店頭販売ではないため、食品表示法に伴う項目の追加が必要です。
参考:消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/pamphlets/pdf/jas_1606_all.pdf

既に営業許可をお持ちの方も、念のため保健所に相談しておくことをオススメします。 

どんなサービスを使ったらいいの?

代表的なサービスである、BASE(ベイス) や STORES(ストアーズ)といったサービスでは無料でネットショップを開設することができます。(ただし決済や販売の手数料はあります)

決済方法についても、クレジットやコンビニ払い等を利用する手続きが簡単に行なえます。(以下はBASEの例です)

「BASEかんたん決済」はクレジットカード決済、コンビニ決済・Pay-easy、銀行振込、後払い決済、キャリア決済、PayPal(ペイパル)決済の6つの決済方法に対応したエスクロー決済です。
※決済手数料がかかります。
https://thebase.in/payments


Instagramとの連携もできるなど、様々な場所で簡単に宣伝できることも特徴です。

6つのステップでネットショップをはじめよう!

今回は、BASEというサービスを使った例でネットショップのはじめかたをご案内します。

はじめるにあたってのおおまかな流れは以下のようになっています。

① BASEの利用登録(メールアドレスが必要です)
② お店の名前、デザイン選択など必要な情報の登録
③ 商品の準備と登録
④ 配送方法の準備
⑤ 決済方法の準備
⑥ お店の公開、販売開始

以下、順を追って説明します。

①BASEの利用登録

BASEの利用登録の流れについては、公式でわかりやすいものが用意されているので、以下をご参照いただければと思います。メールアドレスが必要になりますので、登録前に用意しておいてください。


②お店の名前、デザイン選択など必要な情報の登録

BASEでは、お店のデザインについてもテンプレートが複数用意されているので、お好みのものを選べます。

また、通信販売では、トラブル防止や購入者の保護のため「特定商取引法に基づく表記」の公開が法律で義務付けられていますが、こういった情報もページ内に入力していくだけで作成できます。

③商品の準備と登録

販売する商品の準備と登録を行います。例えば以下のようなものですね。これらは商品管理画面で1つずつ入力していきます。


・商品(食材)とその写真
・商品の在庫数、価格
・商品名やそれぞれの商品説明文

お店のメニューを管理画面上に登録していくイメージで登録していきましょう。

商品が売れた際には梱包や発送手続きがありますので、一気にたくさんの商品が売れた場合、まわせなくなってしまうことがあります。まずは「各商品の在庫数」をを少なめ在庫数でスタートし、1件にかかる負荷を見つつ、在庫数を増やしていくのがオススメです。

④配送方法の準備

食品をネット販売する場合には、配送〜到着までに必要な時間や、到着後のことをを考慮する必要があります。特に販売する商品が生鮮食品の場合には、必要に応じて冷凍便や冷蔵便での配達を宅配業者へ指定する必要があります。詳しくはご利用の宅配業者へご相談ください。

また、お客様に商品が到着した後のフォロー(商品の解凍方法・保存方法や美味しいお召し上がり方法を同封するなど)をしておくのが、満足度を高める秘訣です。手書きをコピーした紙1枚でもかまいませんので、同封するようにしておきましょう。

⑤決済方法の準備と入金サイクルについて

ネットショップで商品を販売した際、その売上がいつ手元に入ってくるのかは、気になるところの1つだと思います。

「BASEかんたん決済」の例では「売り上げの振り込みは、振込申請から10営業日(土日祝除く)」となっているようです。一般的な決済サービスでは入金まで2ヶ月近くかかるものもあるので、入金サイクルが早いのはありがたいですね。購入者側の決済方法も複数選べて便利です。

選べる決済方法は
・クレジットカード決済
・コンビニ決済 Pay-easy
・銀行振込
・後払い決済
・キャリア決済
・PayPal(ペイパル)決済
の6つの決済方法に対応したエスクロー決済です。
https://thebase.in/payments


⑤までが完了したらお店は完成です。ただし、この段階ではまだ販売は開始されていません。⑥で販売を開始する前に、設定に間違いが無いかをもう一度確認しておきましょう。

⑥お店の公開、販売開始

お店が完成したら、早速ネットショップを公開し、販売を開始してみましょう。まずはお店を訪問してもらうことが重要です。店頭やホームページ、常連さんへの連絡、TwitterやFacebook、Insgatram等SNSを使ってネットショップができたことをお知らせしてみましょう。印刷物でネットショップのURLを伝えるのは大変なので、URLを含めたQRコードなどを利用するのがオススメです。QRコードの作成はネットで様々なサービスによって提供されています。

例えばこのようなサービスがあります。

公開後は在庫数と消費期限などに気をつけて運営を行っていきましょう。

■ネットショップ(通信販売)で特殊なこと

冒頭でもご説明いたしましたが、ネットショップ(通信販売)で食品を販売するにあたっては保健所への届け出が必要です。ご注意ください。

また、食品表示法に基づくラベルの記載も必要です。ラベルの印刷には下記サービスなどが便利ですので、ご紹介しておきます。

ラベルシール通販 無料ラベル印刷アプリ【ラベル印刷ねっと】 https://label-print.net/

■配送が面倒なのでは?

販売した商品の梱包や宛名の作成、配送手続きは各店舗さまで行っていただく必要がありますが、集荷や宛名書き等は、昨今のメルカリのように、コンビニ等から楽に行える仕組みが用意されています。なお、かんたん発送Appはクール便に対応しておりませんのでご注意ください。

もちろん、1つずつ配送伝票を作成して宅配業者に持ち込む(または集荷を依頼する)という方法でも構いませんが、可能な限り効率的な方法を選択することをオススメします。

ネットショップを使って食材を販売している飲食店さまの一例

参考までに、ネットショップを活用して食材を販売している飲食店さまの一例を挙げておきます。


参考:関連サービス

最後に、BASEやSTORES以外のネットショップ作成サービスや、始めるにあたって必要な備品購入サイトをご紹介しておきます。

こちらの文章が参考になればありがたいです。ネットショップの開店時には、ぜひコメントなどで教えてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?