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女性活躍推進から始める理想的な働く環境づくり:水産業界の現状とフーディソンの取り組み
こんにちは!経営管理部のmatsukoです。
このnoteでは「生鮮流通に新しい循環を」をビジョンに掲げる株式会社フーディソンのDEI(Diversity,Equity&Inclusion)推進の取り組みの中で、特に女性活躍にフォーカスしたTMMプロジェクトについて紹介します(プロジェクト名の由来は本文の中で触れています)
ぜひ最後までご覧ください!
1.水産業界を取り巻く人材活躍の状況
フーディソンがコミットしている水産業界では、日本の人口減少や魚介類の需要低下などの要因から、従事者数は年々減少しています。例えば、国内の漁業就業者数は2003年には24万人近くいましたが、2021年には13万人弱まで減っています。
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また女性活躍という観点でみると、水産食料品製造業や鮮魚小売業では多くの女性が活躍していますが、肉体労働を伴う漁業そのものや卸売の現場では女性がマイノリティとなっています。特に漁業経営や漁村において重要な意思決定に参画する機会はいまだ限定的で、例えば2021年の全国の漁協における正組合員に占める女性の割合は5.4%、漁協の女性役員は、全体の0.5%にとどまっています(出典:令和4年度水産白書)
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2.フーディソンの現状
翻ってフーディソンはどうでしょうか。生鮮流通を軸に卸売、小売、人材紹介と異なるサービスを展開し、様々な機能や役割が必要になることから多様なメンバーが集まっています。
一方で2023年2月末時点で社員の女性比率は25%、管理職は9.4%、役員は0人という状況で、必ずしも女性が活躍しているとは言い難い状況です。
食というテーマは誰しもが日常的にかかわるもののため、多様な意見やニーズを反映してサービスやプロダクトを開発していくことが不可欠です。必ずしも男女比を等しくすることが必要なわけではないですが、特に経営にかかわるような管理職メンバーに属性的な偏りがないようにすることは重要と考えています。
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3.TMMプロジェクトの意味と立ち上げ
このような現状認識から女性活躍を推進するTMMプロジェクトを発足することになりました。
そもそもTMMプロジェクトという名前は、フーディソンバリューの一つ「チームでやろう(Team Means More)」から名づけたものです。女性活躍にフォーカスするので「女性活躍推進プロジェクト」としてもよかったのですが、女性活躍推進を通して多様性を力に変えていくがゴールである、という考えから「多様性を活かして、最高のアウトプットを生み出そう」という行動指針がそのままコンセプトに当てはまると思い、プロジェクト名として採用しました。
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プロジェクトの立ち上げに当たっては、女性管理職比率を2025年度末までに15%(または6人)以上にするという目標を掲げたうえで、どのようにその目標を達成していけるのかという考え方の整理から始めました。
そこで考えたのが下図のような循環モデルです。最も重要なのが起点となる「意思決定」ですが、現状女性の管理職が少ない状況では十分に意思決定に係ることができないので、代わりにTMMプロジェクトが女性の意見やニーズを吸い上げ、経営に反映していくことをやっていこうということを考えました。
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次に具体的な計画を考えていくため、3ヵ年のロードマップの策定ワークを開始しました。各部門の女性従業員に参画してもらい、アンケートや座談会を通して課題を抽出していきました。
その結果、特に以下のような課題が見えてきました。
・子育て世帯における家庭との両立の困難さ
・ロールモデルがいない、キャリアに関する不安
・市場や店舗で働く女性従業員は物理的に休まる場所が限られている
上記の課題をベースに「誰もが『安心』『イキイキ』働くことができている状態」の実現を定性目標として、具体的な行動計画に落としてロードマップを策定しました。
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4.これまでの取り組みと今後の展開
ロードマップが出来上がってから約1年ほど立ちますが、これまで様々な取り組みを実施してきました。例えば管理職層に向けて「育児メンバーフォローアップ研修」を実施したり、オフィスに子連れ出勤できる制度の制定、産休・育休中のメンバーも含めて育児に関する雑談ができる #育児雑談窓口 というSlackチャンネルの開設などを実施しています。
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今後は、キャリアビジョンについて考えるワークショップの実施やロールモデルとなるような社内外で活躍する人材のインタビュー記事の配信等を予定しています。ワークショップについては年内に実施しイベントレポートを作成予定ですので、ぜひそちらも楽しみにしていただければと思います。
水産業界はなんとなく男性優位のイメージが強いと思いますし、実際にそういう側面はまだまだありますが、社内外をみると活躍している女性は徐々に増えてきています。
持続可能な業界にしていくためには、バックグラウンドによらず多様な人々が活躍できるインフラやカルチャーを作っていかなければなりません。フーディソンがその先駆者となれるようまだまだ取り組みを続けて発信していきますので、どうぞご期待ください!
以上、TMMプロジェクトの立ち上げとこれまでの取り組みについてでした。
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