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お金の使い方という新しい飲食業界の差別化要素

ここ最近よく思うのが、飲食でも美容でも専門職の利益となったお金の使い方に消費者の意識が集まっていると思う。

一般人のお金の捉え方がどんどんと変わり、物的交換の尺度以上に投資や応援と言った意味合いも強くなっていることもその原因にあると思う。

私は飲食業界で働いているので、飲食店を例に出すが、お客様が来店されお金を払い食事を楽しむ。
従来の飲食店はそれ以上でも以下でもなかったこの交換の尺度的意味合いから、

Mr cheesecakeの田村シェフを始め、新しい料理の提案や料理業界の働き方に切り込んだ営業スタイルが世間に現れ、スタンダードとなってきている今日は、お客様が支払う料金は食事に対する原価率という考えを超え、それを作る環境やシェフの人柄へのお金に変わってきていると思う。

つまり、今はシェフの人柄にお金を払う傾向にある

本来であれば営業利益の使い道に消費者がとやかく言うのは越権行為だと思うし、あってはならないことだが、

現在は潜在的にでも消費者はお金を支払う店やシェフのお金の使い方にも興味を寄せ、

支払ったお金を、よりいい方向へ、より前進的な使い方をするシェフの元へと、クラウドファンディングという形などを通して多くのお金が集まる。

安くてうまいが当たり前となり、不味い店が見当たらないくらい美味しさがデフォルトとなった日本の飲食業界では、もはや味の差別化は難しく今後はシェフの人柄や考え方、それによっての社会への貢献度が差別化の新しい価値として定着するだろう。

その時にシェフたちは自身のお金に対する考え方をもっと育てておかないといけないし、人間性の重要さが身にしみてわかる。

いつまでも長時間労働や法令順守などという当たり前のことにあくせくしていては、次なる時代の飲食業界にはついていけなく、せっかく素晴らしい料理を作れても消費者からは無価値と思われる時代が来るのかもしれない。

時代はモノ検索からヒト検索へと移行しており、利益の使いかたは消費者の興味を示す点であることは飲食店経営者は気にしておかなければいけない。

2020/3/26





働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。