見出し画像

昨今の焼き菓子屋乱立をランチェスター戦略の視座で考える。

まずランチェスター戦略とは、戦争やビジネスにおいて「強者」と「弱者」がどのように戦うべきかを示す理論です。

焼き菓子屋の例で言えば、既に成功している人気店が「強者」であり、新たに開業する店が「弱者」となります。

強者は既に多くの顧客を抱え、ブランドの認知度も高いため、市場で有利な立場にあります。

そのため、強者と同じ戦略で勝負を挑んでも、知名度や信頼性の差で不利な状況に追い込まれる可能性が高いのです。

ここでランチェスター戦略が重要になります。

弱者は、強者とは異なる戦い方をすることで、自らの強みを活かし、勝機を見出すべきだという考え方です。

2024年、焼き菓子屋の店舗数が急増していますが、その一方で多くの洋菓子店が倒産に追い込まれています。

帝国データバンクの調査によれば、今年1~5月の間に負債1000万円以上の倒産件数が前年同期比の1.8倍となり、計18件に達しました。

ここから先は

2,176字

¥ 300

この記事が参加している募集

働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。