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【読書日記】50歳からの「お金の不安」がなくなる生き方|給料を上げるより100倍ラクな方法とは?|

本書の結論はダウンサイジング

広げ過ぎた風呂敷を
少しづつ畳みましょう。


どうも

安全安心と『絆』でつながる
キャリアコンサルタントのタルイです。

週一のnote更新してます。


本日のテーマは

「老後のお金の不安」です。

「収入が増えない」 
「貯金が貯まらない」
「このままでは老後の資金が用意できない」

こうしたお金への意識を変える
抜本的対策は…


「家計」と「心」のダウンサイジング。


家計のダウンサイジングとは

支出を見直し、「収入−支出」の差分
できるだけ増やす方法です。


心のダウンサイジングとは、

お金やモノがたくさんあれば幸せ

という考えをやめて


物質的な豊かさよりも
精神的な豊かさを
大事にしていくことです。


 ▼今回はこちらの本で勉強しました。

◎50代が最大の「貯め期」。
収入の3割を貯金する

◎価格ではなく使用量を見ていく
癖をつける

◎「下ろしていい貯金」と
「下ろさない貯金」を分ける

◎今の我慢は
「将来へのプレゼント」と考える

◎支出も貯蓄も月単位ではなく
「年単位」で見る


この本は

前世は宵越しのかねを持たない
チャキチャキの江戸っ子だったと
信じて疑わない私のような…


というより
浪費家で楽天的な私には
金言だらけの本でした。



では、ここから感想にいきます。


◆すごい!著者の横山光昭さんは 子供が6人もいる!

私は、横山さんの経歴より

子どもが6人もいることに
まずはビックリした!

そして敬意をお伝えしたい。

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横山 光昭〈家計再生コンサルタント〉

これまでの相談件数は23,000件を突破。
各種メディアへの執筆・講演も多数。

本書には36個もの具体的な対策が
詰まってます。


前述しましたが、
本書のコンセプトは



「ダウンサイジング」


広げすぎた風呂敷を少しずつ
畳んでいくことです。

そのために、
まずやらなくてはならないのが

「現状把握」です。


▼現状に問題のある家計には
次の特徴があるそうです。

①貯金がほとんどない
②毎月の収支が赤字になっているか、
赤字の時の方が多い
③毎月、何にいくら使っているか
把握していない
④住宅ローン以外の借金(カードローン、
リボなど)が平然と存在している。


このうち1つでも該当する項目が
あるようでしたら、

あなたの家計は問題家計と
疑ってください。


私も問題アリアリでした。



◆「老後貧乏」になる9人の問題家計ケース


● (1人目)教育費貧乏

  〜教育費を気にしすぎる人〜

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著者のところに
相談に来られる方の
3大不安要素


①老後資金
②マイホームの購入資金(ローンの支払い) 
③子供の教育費

この中で多くの方が優先されるのは

③子供の教育費です。 


「老後のことは、子どもが大学を出てから考えます」

このような方に
著者は一言。

「お金をかけなければ、よい教育を受けられない」


という考え自体に
疑問があると論じます。

お子さんがいて、
赤字の月が多いご家庭は
教育費をかけすぎていないかどうか
検討してください。

肝心なのはバランスでした。


周りもやっているからといった理由で
出費しているものはないだろうか?

まずはそこから見直しだそうです。


また場合によっては

お子さんと一度、
今の習い事や塾通いが
本当に必要かどうか
話されると良いとのことです。



●(2人目)年の差婚貧乏

  〜楽観的すぎる人〜

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これはお金に困っていないシングルや

所得の高い人によく見られるタイプです。


今、高い収入があるからといって、

この先もずっと収入が保証されるわけではありません。


実はこうした歳の差婚の家庭にも

楽観的すぎるが故に貯金ができていない

ほぼゼロといった関係が見られます。


通常は子供が手を離れる50代は

お金の貯め時であります。


ただし、

年の差婚には当てはまりません。

また
歳の差婚の場合には
どちらか一方が先に
現役を引退することになります。


そうなると、
あてにできるのは年金だけですね。


これは非常に危険です。


仮に奥さんが
今働きに出ていないようでしたら、
旦那さんが定年退職される前から
外に出て働くことを検討する。

ゆくゆくは働き手を交代することも 
考えておくべきとのことです。



●(3人目)こだわりすぎ貧乏

 〜質にこだわる人〜

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その多くが食材へのこだわりです。

月に10万円以上
食費にかかっているようでしたら
すぐに見直すべきでした。


洋服も素材(オーガニック)を
重視して選ぶ


携帯電話は安心感が重要だからと
大手キャリア以外は考えない。

子供にたくさんの習い事をさせたり
早くから塾に通わせたりする。


こういった考え方をするタイプは
「仕方がない」と思い込んでいるため

無駄遣いをしているという
自覚がないそうです。


ゆずれない部分と
妥協できる部分を
見極めて


支出にメリハリをつけるように
アドバイスされてます。



●(4人目)投資貧乏

 〜株価で一喜一憂する人〜

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将来の資金について不安を感じた時

年齢の高い人ほど
投資に目が向くようです。

投資で一攫千金を狙うのは
容易なことではありません。

しかも、損を出すと
今度はそれを取り返そうと
さらに深入りをしていきます。

これでは投資ではなく
投機ギャンブル)です。


投資に手を出す前には

まず自らの足元を固める必要が
あるそうです。

具体的には
給料の6ヶ月分の貯金
まず貯めるようにとの
アドバイスがありました。


万が一のときには
それが生活防衛資金になります


防衛資金が用意できたら
家計に負担のかけない範囲で

収入から生活費と貯金分を引いて

余ったお金を投資してみましょう。



●(5人目)やりがい貧乏

 〜家計簿の達成感だけの人〜

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家計簿をつけるだけでは
お金はたまりません。

お金が貯まるようにするには

家計簿をつけた後の振り返りが
欠かせないのです。


貯金ができないケースは

家計簿をつけただけで満足してしまい

肝心のお金の流れを把握していない
ケースです。


そもそも

実際に家計簿を続けられる人は

全体の3割程度だそうです。


しばらくやってみて

「自分には向かない」と思ったら

やめてもアリだそうです。


◎毎日でなくてもレシートを
 週末にまとめてつけるのもアリ

◎スマホでレシートを写真を取って
 家計簿アプリにつけるもアリ

◎カレンダーにその日使った金額を
 書き込むだけでもアリ

◎金額も100円単位以下は切り捨てて、月に最大1万ぐらいの誤差もアリ


自分のなかでやりやすい方法を
見つけることです。


●(6人目)共働き貧乏

  〜夫婦で別財布の人〜

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夫婦で別財布。

これは一見合理的で
時代に即した賢いやり方に
見えますが…


老後資金を考えた時は
デメリットもあります。


お互いの資金状況が
わかりにくくなります。


後に、いざ蓋を開けてみたら

「家に貯金がほとんどない」

という事実が発覚することがあるとか。

もうこれは、
どちらの責任というわけではなく

お金というものは


「人任せにしたら貯まらない」 


ものなのだそうです。


著者は、節約という観点からも

夫婦別財布はおすすめしてません。

老後資金を貯めるには

お金に関するブラックボックスを
できるだけ作らないことなのです。



●(7人目)高所得貧乏

〜年収1000万円でも貯まらない人〜

名称未設定のデザイン (1)

このタイプは
シングル、ファミリーを問わず
見受けられるそうです。

共通点は「お金に無頓着」なことです。


給料明細の内容を細かく
チェックしたこともなく

自分がどれぐらいの税金を
払っているか

社会保険料は
どのぐらい天引きされているのか

クレジットカードや通帳の明細も
ざっくり確認する程度です。


いわゆる「隠れ貧困」ということです。


いったん上げた生活レベルを
元に戻すのは容易ではありません。

もしも老後に、
年金だけを頼りに
生活していかないとなると

相当なダウンサイジングが必要です。

早めの気づきを。



●(8人目)節約貧乏

  〜節約志向すぎる人〜

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節約をしてお金を貯めるのに
貧乏になるとはどういうことか?

著者いわく

節約志向が強すぎて
浪費してしまうタイプだそうです。


例えば、

安いからお得という理由で
前と同じものを買ったことを忘れ
ついつい買い足してしまうことがある。


買い置きは1個か2個あれば十分で、
それ以上は浪費と考えるそうです。


節約つながりで

「節約しているつもり貧乏」

というタイプもいました。


このタイプの特徴は

生命保険の見直しをしようと
思っている…

が、どこに相談していいか
わからない。


このように
本や雑誌で学んだことで
満足してしまい...

どれも実行に移していない方
だそうです。



●(9人目)おひとり様貧乏 

 〜1人暮らしで貯められない人〜

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結婚、出産、マイホーム購入、子どもの進学...等

家族持ちにはライフイベントが多いです。


おひとり様はライフイベントが少ないため
「今」か「老後」のどちらかに集中してしまうそうです。

著者に相談に来るおひとり様は3タイプ

①何もかもが心配
②問題を先送り
③楽天家

このうち大多数を占めるのは
②問題先送りタイプ

ライフイベントが少ないこともあり
将来のためにお金を貯める意識が
低いそうです。 

①何もかもが心配タイプは相談が
最近増えているそうです。

傾向としては

「1ヶ月の食費を一万円以下に抑える」

極端な節約に走るそうです。


これでは
人生の主役がお金であって
自分の人生の楽しみが
脇役になってます。


③楽天家タイプ

「貯金はその気になったらいつでもできる」
「体さえ元気だったらなんとかなる」

と気楽に考えるそうです。


ちなみに私は
③楽天家タイプの
お一人様貧乏です😅


このように
おひとり様タイプは3タイプいるので
ひとくくりに語ることができない
そうです。

プロに相談するのが一番のようです。


こんな私のような、
おひとり様タイプを
背中押ししてくれる言葉が
書いてありました。

「貯金は、生涯独身で暮らしていくうえで最大の武器になる」


なんか背中押されました🥲


◆老後のお金は
(夫婦で)基本1600万円

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老後の資金に関しては専門家でも意見が分かれます。

と言うのも

「どのような老後を過ごしたいか」


によって必要となる額は
大きく違ってくるからです。


著者の提示額は

老後二人世帯は基本1600万円

その内訳は...


50歳が最大の貯め時

夫婦ふたりで

900万円から1800万円の間において
なんやかんやでざっくりと

1600万円ということらしいです。


ちなみに、
この内訳には退職金が
含まれておりません。


著者いわく、 

定年までにこれだけのお金が
貯められれば

贅沢はできませんが
生活を切り詰めることなく
暮らしていけるとのことです。


だからこそ少しずつ時間をかけて


家計のダウンサイジングを
図っていくことが
大切でした。



◆ダウンサイジングの
マインドセットとコツ


◎50代が最大の「貯め期」。
収入の3割を貯金する


なぜ50代が人生最大の貯め期なのか?


人生には、3回ないし4回の
お金の貯め期がありました。

◎1回目は結婚した後
◎2回目は子供が小さい頃
◎3回目が子供が独立した後  

晩婚化の影響もあり
この限りでは無いかもしれませんが

50代と言えば
そろそろ子供が
親の手を離れる頃です。


50歳から年金をもらえる65歳まで
15年もあります。

この15年の間に
老後に最低限必要とされる

1600万円を貯める事は可能でした。

夫婦で働き、
毎月5〜6万円の貯金と
ボーナスを半分残すなどすれば

1年間で100万円強。
15年で1600万円に到達します。


◎価格ではなく使用量を見ていく癖をつける

モノを買うときは、値段ではなく
価値でも見るようにしましょう。


50歳が最大の貯め時

Bさんは初期投資こそ
30,000円かかりましたが
1回の使用料は300円です。


モノはお金が形を変えたものである
と言うことです。

モノ=お金と言う視点で
身の回りのものを見直してみると

いつもとは違った見え方がしてきます。



◎「下ろしていい貯金」と「下ろさない貯金」を分ける

著者は口座を3つに分けることを推奨してます。

①使う口座
②貯める口座
③増やす口座

①使う口座には約1.5ヶ月分の
生活費を入れておく

②貯める口座は手取りの
6ヶ月分を目安に貯める

③増やす口座は証券会社の口座


一番大切なのは

その月の中で
きちんとお金を余らせること

だそうです。


◎今の我慢は「将来へのプレゼント」
と考える

・お金を貯める大原則は
「自分の収入の中で生活をすること」

「収入−支出」の差分が
積み重なって貯金ができます


コツは、

例えば欲しい服を買わずに我慢したとき

「あぁ、節約ってつらいなぁー」

と嘆くのではなく

この節約は

将来の自分へのプレゼント

と前向きにとらえる。


上手に節約できている人は

「お金が使えない」

といった悲壮感とは
無縁なんだそうです。



◎支出も貯蓄も月単位ではなく
「年単位」で見る

お金を貯められない人ほど、
100円や200円といった小さな額を
軽く見てしまうようです。


たとえ1日100円の節約であっても、

一年で35,000円位
5年で175,000円

10年でなんと
350,000円になります。


このように支出は長い目で
捉えるように考える。


月単位ではなく、
最低でも年単位で見る。


節約は「実質的な収入アップ」
つながります。


仮にこの先
収入がアップすることが
なかったとしても...


無駄な消費(生活費)を減らし

浪費(嗜好品・ギャンブル・高い金利)を
一定の範囲内(全体の5%)に収めることができれば


結果的に収入が増えたことと
同じことになるわけです。



◆〈まとめ〉嫌いなことへの取り組みが老後を豊かにする


私の本書から考えたこと

まとめ🤔は2つです。


●1つ目。

節約からダウンサイジングより
幸福からダウンサイジングのほうが楽しい


ありがたいことに

私はコロナ禍で収入の3/4が吹っ飛んだおかげで

生活習慣を見直すきっかけとなり

自身の幸福を目的とする生活スタイルを追求することで

結果、ダウンサイジングに成功しました😊


▼これは本書にも書かれていたことでした。

◎ 物質的な豊かさより心の豊かさ
◎ 必要十分な生活が1番の幸せ
◎ 規則正しい生活は貯金への第一歩
◎ 生涯にわたって自己投資をする


今まさにこの矜持を持っています。

でも貯金はまだまだ...😅


●2つ目。

嫌いなことへの取り組みが
人生の楽しみに変わる


本書の最後に
著者の素敵なエピソードが
書いてありました。


著者は生きている魚を触るのが 
苦手でした。

でも魚は大好物なのです。

そこで

「触るのが嫌いなことを克服したら、
もっと美味しく魚を食べられるのでは?」

と考えて釣りを始めたそうです。


こうした取り組みが
「豊かな老後」にも
つながるということです。


この考え方には共感します。

キャリアにおいても
若い時は自分が好きで得意なことを
極めるのは大切です。

ですが、
好きで得意なことばかりやっていても
成長に限界があります。

自分で走ることが好きで得意。
でも人の教えるのは苦手。

残念ながら
年齢とともにタイムは下がります。

しかし、
走ることに自己研鑽した経験を
指導に活かせないか?

と考えられれば指導者の道も
拓けるかもしれません。


私もこれから苦手な貯蓄
励もうと考えてます。


本書では、今回紹介した以外に
全部で36個のテクが書いてあります。

ご興味がある方は本書をお手に取ってください。


いまは情報集めのために
お金の本ばかり読んでます。

これからお金のマガジンをつくって

お金の記事が増やしていきます。


 ▼ちなみに、いま読んでいて、まとめている本です。

ただ生きるのではなく、 十分に生きる!


最後までお読みいただきありがとうございます。

感想はスキとコメントで
教えていただけると
嬉しいです。


▼安心・安全と絆でつながる
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