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採用力のアップ・・・面接落ち??

会社では、人事異動の時期となり、引っ越しのシーズンでもあります。
学生にとっては、年次が繰り上がったり、就職・卒業の時期でもあります。

私達のサービス業界では、人の移動や年次の移り変わりにより人手不足がさらに表面化する時期でもあります。
採用力を高めなければ、人材の枯渇がおき、長時間労働やシフト不足の原因となります。
※トップ画像の“招き猫”は皆さんの“猫の手も借りたい!”という気持ちを表現しました。ごめんなさい!!

面接落ち??

今回、採用力のアップのなかで面接フローについて考えてみました。
ここで重要な課題、“面接落ち”について解説します。
“面接落ち”とはいつもの通り、私の造語です。
応募があり、面接して採用したにもかかわらず、出勤当日ドタキャンされることを言います。

ヒントは、ネット通販サイトにおいて、ユーザーが「商品をカゴに入れる」などのボタンを押してカートに入れたにもかかわらず、購入手続きまで行かずにサイトを離脱することを「カゴ落ち」から得ました。
カゴ落ちは、一般的に商品がカゴに入った回数の7割程度も起こり、売上の約2.5倍もの機会損失になるといわれています。

ネット通販サイトでも、せっかく購入意欲があるにもかかわらずお客様を逃してしまい、大きな課題となっています。
実は、これよりもっとひどい現象が採用段階で起きています。

この《面接までのフロー図》を見てください。

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私達の 募集→①応募→②面接→③初回出勤→④定着化 までに4回もの「カゴ落ち」が発生しています。
しかも、その原因はおのおの違っています。
原因に対して早急な改善が必要です。
でなければ、同じ現象が何回も何回も繰り返し続きます。

面接落ち対策

最も大切な心構え:
会社、店側は給与を支払う側なので、うっかり“採用してやっている”気持ちになっています。
これが、最初のつまづきの一歩です。確かに私達は、応募者の実力を評価します。
しかし、“応募者も会社、店側を評価している”ことです。
面接落ちした場合、“応募者から落選の通知を受け取った”と考えなければスタートしません。
共に働く仲間として考えましょう。

面接落ち対策の4つのステップ

ザルのように、取りこぼしをしてしまう面接をしないようにしましょう。
もちろんお互いの相性と適正はあります。
“最近の若者は常識がない~” “パートさんは社会経験がないから、無理かな~” うんぬん、うんぬん
・・・被面接者に問題あり考えるのでなく、
一方的に相手を責めるのでなく、私達の環境を整えましょう。

①応募落ち・・・電話での応対がぞんざいだと、“雰囲気悪い~”この会社の応募を止めたと即判断されます。
メールでの応募では2時間以内に返信しないといけません。レスポンスが早いことが条件です。

現実もその通りで、電話応対が悪い会社で、素晴らしい会社は存在しません。
逆も真で、電話応対が丁寧な会社は、その会社に入社しても従業員をぞんざいにあしらったりすることはありません。

また、ホームページやフリーペーパーやチラシの求人広告の内容は立派だが、電話やメールでのやりとりに、あまりにギャップが大きいと応募がそこでSTOPします。
イメージと実際の対応が違うという感想です。
特に良くないのは、上から目線で採用してやるという片鱗が見えるときです。
“衣の袖から鎧が見える”という喩えがあります。

気をつけないといけないのは近隣住民の場合、店舗にこっそり偵察にきている場合があります。
職場の雰囲気が大切です。

②面接落ち・・・面接責任者であるあなたは、店舗代表どころか、会社代表でもあります。
被面接者側の立場から、面接責任者の対応次第で第一印象がきまります。
しっかりした会社か、適当な会社かを判断されてしまいます。
採用する側の立場からすると、面接責任者の力量が試されます。

採用重視している会社はホテルや公民館や落ち着くレストランで面接しています。
汚い店長室での面接は止めましょう。

③初回落ち
・・・まずは、全員で歓迎しましょう。
他のスタッフが、“あんた誰?”との態度では、次回出勤する気持ちになりません。
当日のスタッフ全員に、誰が出勤するのか名前を覚えさせないといけません。名字で呼ばれると嬉しいです。

④1週間落ち・・・飲食業勤務経験があったとしても、当店舗は初めてです。
物の配置も右も左も初めてのことばかりです。
詰め込んでパンクさせることは止めましょう。
ステップ・バイ・ステップです。

教 訓:
◉面接落ちには4つのハードルがある
◉ハードルを乗り越えるのは私達の責任で、応募者を選別してる場合ではない

《関連記事》“人の手配できていますか?・・・復活の障害となるのは人の確保”

結 論:応募者から落選の通知を受け取らないようにしよう!
※もちろん、この業界や当店に適任でない人もいますよ、でもこれは別の課題です。

“頑張れ外食産業!”チャンネル  運営者:図解工房 山本稔
 HPは:https://www.zukai.jp/
・メール連絡先は:info1@zukai.jp

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