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デザイン思考の型その3 〜ブレスト〜

ブレインストーミング、略してブレスト。ブレイン(脳)のストーミング(嵐)。

これは知ってる人、使っている人も多いでしょうが、基本の基本なのでまとめておきます!知らない人はぜひ読んでみてください!

私はマーケッターやデザイナーの方々など違う職種の方とブレストをする機会が多いのですが、その時の自分自身の反省も踏まえて理系の研究開発職の人間が陥りやすい落とし穴についても考えてみました。

ちなみに、今回はイラストなしの文章一本勝負!

ブレストとは?

ブレインストーミング(英: brainstorming)あるいはブレインストーミング法(BS法)とは、アレックス・F・オズボーンによって考案された会議方式のひとつ。集団思考、集団発想法、課題抽出ともいう。日本語では「ブレスト」と略されることがある。
1941年に良いアイデアを生み出す状態の解析が行われた後、1953年に発行した著書 Applied Imagination の中で、会議方式の名称として使用された。 wiki

端的にいうと、みんなでアイディアを発散させよう!ってことですかね。

ブレストのやり方

よく使われるのは付箋(ポストイット)。

なぜ付箋が良いかというと以下あたりかと。
1.たくさんアイディアを出すのに良い
2.付箋は貼って剥がして移動できる
3.色で何かしら意味づけができる
4.イラストで表現も可能

自分の思考を外に一旦出して、それを自由自在に移したりグルーピングしたりすることを考えても、付箋がオススメ。

最近はリモート会議も増えてきた中で、共有で操作できるPPTなどを使ってもいいかもしれないですし、前回話した「miro」のようなサービスも存在しています。

ブレストのルール4

一言で言えば、「ブレストは発散フェーズである」ということさえ意識していればなんとなかなる。発散と収束の話は以前ダブルダイヤモンドでもまとめました。

その発散という作業を具体的に言えば、ブレストのルールとだいたい一致します。

1.アイディアを否定しない
単純な思いつきも決して否定しない。変なアイディアが出てくるより、否定することでアイディアが出なくなる方が問題です。

2.アイディアに相乗り
1のような突拍子のないアイディアも、別の人が見たら色んな観点を足すこともできるかもしれません。この便乗こそブレストの醍醐味。

3.質より量
この段階では質を重視する必要は一切なく、当たり前のこと、関係なさそうなこと、どんなアイディアも受け入れます。

4.結論はいらない
「で、要するになんなの?」「予算は?」。夫婦間でも問題になりそうな問い。今は発散段階なので、収束するときまでこれはとっておきましょう。

ブレストをうまく進めるために

1.役割分担を決めよう
ファシリテーターはまず必要。さらに、後半になるとお互い話はするのに付箋に書かなくなってくるので、コメントを拾って付箋をどんどん増やしていく人も言った方がいい。この二人は必須です。

2.目的とお題をしっかり決める
何のために話すのか「目的」をメンバーで共有するのは必須で、問題はその目的に向けて何をブレストすればよいか、最初の「お題」を決める作業が結構難しい。「実際に●●という製品を使ってみてどうだったか」など、ある程度絞ったお題にしないと間違った発散をするので、ここでセンスの良い「問い」を作れるようになるため、ファシリテーターとして慣れている人や時には外部コンサルなどに入ってもらうのも手です。

3.否定はしないけど軌道修正はする
発散していると無駄話が出てきたり、「問い」から離れすぎることもしばしば。特に上の人がそんな話をすると修正しにくいのですが、そこは勇気をもってファシリテーターがしれっと修正することが大切。

4.フレームワークを使う
どうしてもお題が出ないとき、ブレストをしやすくするフレームワークも多数あります。例えば、「なぜなぜ分析」「5W1H」「マンダラート」などなど。これらもまたいずれ・・・。

ブレストの後

ブレストが終わると、ホワイトボードや模造紙いっぱいに付箋が張られているはず。ブレストの後には「収束」フェーズが待っています

収束のフレームワークとして「KJ法」「マインドマップ」「ラダリング」「軸の設定と構造化」など、色々あるので、これもまたいずれ。

なんにせよ、この発散と収束を明確に分解して、発散中はルールを守ること!

理系人間が気を付けること

最後に自分自身がよくおちいるダメなところをあげて、反面教師にしてください。

1.現実的
まあこれに尽きる気もします。論理的に考えておかしいやろ、とか、メリットデメリットは、とか、技術的に不可能ではないけど、とか、無茶言うなよマーケッター、とか・・・・。気持ちはわかる、分かるけど、それは収束フェーズにとっておくべし!!

2.アイディアが出てこない
1ともかぶるけど、まぁアイディアが出てきません。体感的に半分以下。間違ったことを言えない責任感と馬鹿だと思われたくない恥ずかしさがあると推測されます。そんなことはどうでもいい、とにかく出すんだ。

3.ブレスト仲間を集められない
これ、難しいけど致命的。同じような人たちでブレストをしても、同じような中身しか出てこなくて、まさにダイバーシティが必要。技術=秘密主義であることも要因かも。別途話した通り、外部コンサルを入れてでもやる価値はあります。

さいごに

ブレストというのは意外と奥が深くて、どうやったら生産性を高めることができるかメタアナリシスの論文もあるくらい

人数が多すぎたらダメなどいろいろ書いてあります。

まずは仲間内でもいいし、ブレストの目的も小さなものでもいい。たとえば、私の場合、試験設計(取得項目や解析手段など)を考える上でも複数人でブレストをすることもあります。

できれば、noteやtwitterで知り合った皆さんと、会社に怒られない範囲でブレストできれば、それこそダイバーシティの観点でも最高なんですけどね。

もし興味ある方は一緒に何かをブレストしましょう!その何かが難しいんだけどね!

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