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Vol.52 異次元の景色に出会えた『対話型鑑賞』

アートに詳しくなりたい!
けれど、アートを観てもいまいちピンとこない…
毎年のウィッシュリストに「美術館に行く!」みたいなことを必ず書いているのに、そちらの方向にどうしても足が向かない…

そんな私ですが、先日、倉敷の大原美術館を訪れる機会がありました。
そこで、『対話型鑑賞』を体験してきました。

『対話型鑑賞』をざっくりといいますと、
「ひとつの絵をみんなで観て、その絵について、各人が気づいたことを自由に発言しながら深めていく」そんな鑑賞方法、でしょうか。

「まず目に付いたものは何?」
「ここはどこ?」
「奥の方には何がある?」
「これは何を表している?」
など、案内人の方のからの問いかけに導かれて、様々な観点から絵をよく観て、自分の考えを口にしたり、皆さんの考えに耳を傾けたり…
すると、あれあれ?
次第に自分一人では気づかなかったものが、どんどん観えてきます。平面に描かれた作品に奥行きがでて、いきいきとしてきます。
作品の世界が、自分の中にもじわじわと広がってきて、物音や人の声が聴こえてくるような、風や温度が感じられるような、とても不思議な感覚。見たことのない異次元の景色。
こんなに楽しいアート鑑賞は初めてでした。

これまでの私のアートの見方といえば、まず解説をじーっと読み、その内容をなぞるように作品を観て、うーんなるほどー、という感じ。「頭」で考えて観ていたのだと思います。
でも、今回教えていただいた鑑賞方法はまるで違いました。
作者の意図からはズレているかもしれないけれど、自分なりの解釈で、作品の世界観に入り込むことができました。しっかりと「心」で感じて観ることができました。

これはもう、私の中のアートの概念を根底から変えた、とてもとても素敵な体験でした。「アートは自由に観ていい」そんなことが書いてあった本を、かつて読んだことがありましたが、その言葉の意味が、ようやく心から理解できたような気がします。
この体験で、アートとの距離がぐーっと縮まりました。
これからは、もっと気軽に、わくわくとした気持ちをもって、美術館を訪れてみようと思います。

こんなにも素敵な体験を、大原美術館という素晴らしい空間、そして美術館所蔵の貴重なコレクションを用いて、味わわせていただけたことを、心から幸せに思います。
あの場で観たあの作品、一生忘れない… また会いに行きたいです。
本当にありがとうございました。


今回は、Voicyパーソナリティー田中慶子さんのコミュニティーのオフ会で、倉敷を訪れました。
そのオフ会のスーパー幹事さんが、素晴らしい記事を書いてくださっていますので、そちらも是非ぜひご覧ください。


田中慶子さんのVoicyチャンネルはこちら。

このVoicyチャンネルを聴くようになって、これまでにいいことがたくさんありました。これからもいいことがたくさんありそうな予感?妄想?でいっぱいです。
このあたりのことは、また別記事に書こうと思います!

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