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子ども食堂 ~ソーシャルビジネス視点~

社会教育的なことを書いてみます。たまたま、数日前に子ども食堂の変化バージョンで、学校で朝食を提供している活動にほんの少しだけ協力したので、ボランタリーのところを継続していくために、ビジネス的視点で考えてみます。

ただ、バシッとした答えをもっているわけではなく、考え方を整理し、現実的な解を探ります。


現状:寄付型・補助金型

このような活動は基本的に行政から委託または助成金等の支援をもらって、事業運営されるか、地域の企業さんからの現金または現物の寄付によって運営されています。
当然、稼働している人件費はないので、ボランティア活動になります。

これはこれで、多くの場所で成立していて、一定程度の社会的ニーズがあれば行政も予算措置することに躊躇はないですが、多くの課題は額が十分じゃなかったり、必要性は共有されているが、そこに回す予算がないなどがあります。また、そもそも食事というものは各家庭の問題だろと、いう方も一定程度いらっしゃるので、そこの課題認識のギャップがある場合です。

また、単年度主義の行政予算は、来年同じように予算があるかどうかが分からない、物価高騰しているので、来月の予算分を少し増やしてくれてというような融通は基本的にきかない。継続性が弱い。

他人の財布に依存している状態なので、活動のリーダーの持ち出しということもNPO的な活動にはよくあることです。

解決の糸口

そこで、ボランタリーな活動からビジネス的な視点で、つまり自分たちで稼いで自立するモデルにできないだろうか。
入ってくるお金を作る、収入源のパターンから考えてみる。

仮説1:広告モデル

ありがちですが、スポンサーを募集し、企業名等を露出する、会社のCSRとしての活動に紐づけて、お金を出してもらうモデルです。
営業活動をすることになるので、企画書づくり、リターンの設計、メディア戦略も関連してくるので、誰がそれをやるのかというところが課題です。主体者がフォロワーをたくさん抱えている・発信力のある団体・個人だといいかの知れませんが、田舎の志のある人物・団体にどこまで求められるか。いないわけではないが、そういう人は他の部分で他者貢献をすでにやっている可能性が高い。

実際にそろばんをはじいて、名護の地域でこれぐらいの金額を集めるのには、何社ぐらいが必要かのシュミレーションが必要ですね。こんど、上記の団体の運営のことをヒアリングしてみます。

仮説2:フロントエンドとしてみる
この活動はボランタリーだが、バックエンドに収益性の高い商品またはサービスが紐づいていて、保護者や地域の方への導入になるケースはあるだろうか。
子どもだしにして、商品売りつけるのかと、お叱りを受けそうだが、露骨に営業したり、露出するのでなく、結果的に中長期で〇〇会社の商品・サービスを利用しますということの戦略があるといいのかなと思いますが、実際どんなサービスがあるか、、、。
ベタですが、文房具や体操服、制服など必ず購入する商品を扱う事業者なんかは可能性はないだろうか。あまり競争が働かない寡占状態なので、難しいですかね。

他には、一定の人口のある街なんかでは、塾の先生がイベントのボランティアやったりしているので、塾業界はあるかな。。。。塾もオンラインがはやって、昔ながらの対面は難しそう・・。

IT系や金融系はどうでしょうかねぇ。面白いと思いますが、働き方改革待っただ中で、フレキシブルな時間活用ができるIT関連はいいかもしれませんね。開発系は売るものがBtoBで、C向けのサービスやっているのは大手ですから、田舎にはいないですかね。

観光系は、農業団体は・、飲食業は・・と思考を拡散していき、他の人の意見と合わせてみたりすると、何か出てくるかもしれませんね。

仮説3:VIP戦略
スポンサーシップをもっと戦略的に考えていくわけですが、ここは上の仮説をもっと叩いてから、また書いてみます。

大きな課題:主体
誰がやるかということが最初のハードルとなりそうです。やらされている状況では、そもそも儲けのでにくい分野なので、やりがいをもって、取り組める人または団体がいるかどうか。
多分いるんだと思いますが、おそらく他のことで忙しくて、やりたいけど、手が回らないという状況じゃないでしょうか。

そのあたりも、現場で話してみて現状把握からです。

子どもの問題:お客さんにしない
福祉の分野でよく言われますが、施しをうけるのが当たり前になってくると、努力しなくなる、らしいです。
なんらかの対価や意味づけができるようにする仕組みを考えないといけないと思います。一方でそれを強制せずにさらっとできるようにとも思います。

親の問題:他責にしない ペイフォワード
これも、ご飯を作らなくてもいいという状況を可にするわけで、様々な状況があるので一くくりにはできませんが、いつか別の形で社会に還元するというマインドへつなげられるようにしたいところです。

大切なポイント:持続可能である
ボランタリーな活動をソーシャルビジネス的に解決するわけですから、きちんと稼いで再生産・再投資できることが大切で、持続することが一番のポイントです。
そのためには・・と、ドンドン続きますので、ヒアリングとフィールドワークをしないといけないと感じています。

その他
生きがい対策としてシニアの活用や、そもそもニーズがあるという前提の確認など、考えが得ないといけない点はあります。

ジブン株式会社
社会に対して、地域に対して自分が何を提供できるか、そういう視点が大切で、今回のエントリーは引き続き、現場感覚をもって自分の営業をどうするかも含めて発信していきます。

やんばる時節

梅雨入り宣言が出て、3日目。毎日ちょこちょこ降っています。今朝は登校・通勤時間は雨はなかったのですが、湿度がたかく、蒸していました。

そんな梅雨を吹き飛ばすような(^^♪、台風1号発生のニュース。
ちょうど県外出張出発日に当たりそうです。どうなることやら。

台風は慣れっこですが、来ないに越したことはない。やんばるエリアは農業主体の地域も多く、当然農作物への被害が出やすいです。

それますように。


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