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「なんとなくこういうサービスだよね」を共通言語化。ブランド再定義とアセット整備の話

こんにちは。fondeskチーム ナカジマです。
fondeskはおかげさまで来月で3周年を迎えます!
この3年で有料契約件数は3,000件を突破し、fondeskは大きく成長することができました。ありがとうございます!

そんなfondeskですが、行動指針は立ち上げ当初から定めたものがあり、チームにも根付いているのですが、意外や意外(?)fondeskのブランド自体を定義する項目については「なんとなく」その時々で会話しているといった感じで正式に定められた形跡や明確な資料はありませんでした。

ただfondeskの凄いところは、もともとのサービス設計と行動指針のおかげもあり、「なんとなくこうだよね」がわりと一致しているというところです🙌スバラシイ🙌
▼以前事業部長のウエグチさんが「ブランド」についてチームにアンケートをとったことがあったのですが、同じ方向性の回答が並んでいました。

なんとなくこうだよねの状態だったfondeskの「ブランド認識」を改めて共通言語化

4年目を迎えるにあたり、サービスの安定を保ちつつ成長させていくためには、そのブランドがどういうブランドであるかを、事業に関わるメンバーがおなじ言語で話せないとサービス作りがブレてしまいます。
そこで、なんとなく認識している「fondeskってこういうサービスだよね」をあらためてチームの共通言語として再定義しました。

再定義する項目として、ブランド・アイデンティティ・プリズムというフレームワークを使いました。
プリズムでは「特徴」「役割」「ターゲット」「Life-Vision」「パーソナリティ」「提供価値」の6つの項目(※)を定義します。

※本来このフレームワークはフランスのビジネススクールHEC経営大学院の教授であるJean-Noel Kapferer氏が定めた「特徴」「顧客との関係性」「ターゲット」「パーソナリティ」「文化」「セルフイメージ」の6つの項目なのですが、以下記事を参考に上記の6つで進めました。 

本当はチーム全員でワークショップ形式でやるのが理想なのですが、リモートであることと、10名以上となると同じ時間に集まるのが難しいこともあり、以下の方法で進めました。

1. プリズムの各項目に対して思いつくことをスプレッドシートにタイムトライアル方式で書き込んでいく
チーム全員が参加できるよう複数回に分けて開催しました。
ここでは今もしくはこれからのfondeskに対してちょっとでも感じたことをなるべく書いてもらうようにしました。
うまく文章化できない場合は単語だけでもOK。
また、いろんな角度から出す(発散)ことが大事なので、書きにくいといったことを避けるため匿名にしました。

2.全員の回答が揃ったところで、項目ごとに似ている回答をグルーピングして整理
大まかに線引きしすぎず、細かなニュアンスは別々に残しました。
事業部メンバーがどういうブランドだと認識しているか、どういうブランドにしていきたいと考えているかを細かいニュアンス含めて一度テーブルに出しきることも重要だと考えました。

3.グルーピングしたシートをもとにプリズムの項目に合うと思う回答に投票
これも全員に参加してもらいました。
自分以外のメンバーがどういう考えをもっているかを知るきっかけにしてもらうのも大事なポイントです。
実際私も、自分以外の回答をみてあらたな発見があり刺激を受けました!

4.投票を参考にして、各項目の言語化
これは全員(10人以上)でやるとなかなか収集がつかないのと、得手不得手のあるタイプのお題なので課長以上のメンバーに協力してもらいました。
3の投票はあくまでも参考であることと、優先順位を決めるということを大事にしました。
fondeskとして今そしてこれからどうあるべきかが言語化されるべきなので。
共通言語として、例えばfondeskの特徴は?とメンバーに聞いたときにスッと回答できるのが理想なので、わかりやすいワーディングも重要です。
(まあ、これが非常にむずかしいのですが><)

メンバーの協力を得てなんとか定義することができました!

fondeskのブランド・アイデンティティ・プリズム

プリズムをもとに、fondeskにまつわる表現を一覧化

プリズムは作って終わりでは意味がありません。
活用し、サービスに根付かせていかなければなりません。
特に「特徴」「役割」「Life-Vision」「提供価値」は、チーム内<会社社内<外部にむけて地道に発信していきながら、浸透を図っていくべき項目です。

発信用のメッセージ表現まとめ
サービス資料、ホワイトペーパー、登壇資料などの資料まわりや、広告類、ブログなどfondeskを表現するための様々なコンテンツでプリズムで定めた「特徴」「役割」「Life-Vision」「提供価値」を盛り込めるように表現を一覧化したものを作成しました。
また、プリズムの項目以外でも、無料トライアル期間などサービスに関わる表現や、登壇者プロフィールなどもこのシートで一括で表現をまとめています。

これをもとに現在公開している資料コンテンツの見直しもおこないました。

このまとめを見ることでもfondeskがどういうサービスなのかがわかる

その他のブランドアセットの整備

プリズム、表現まとめとあわせて、これまでちゃんと整備できていなかったガイドラインなどのアセットを見直して整備・資料化していきました。

ロゴガイドライン
自分がデザインしたロゴですが、実は、ホワイトスペースなどきちんと設定できていませんでした(恥)
これを機にデータを整備しなおして、ガイドラインを資料化しました。

ロゴデータ一式
社内向けと外部提供向けで分けて用意しています。

fondeskの資料テンプレート
これまでパワポで各自なんとなく過去の資料を引っ張って作っていくというスタイルでした。
パワポだとそれぞれのローカルフォントに依存するため、誰かが編集したパワポだとフォントによってレイアウトが崩れたりしやすかったので、Googleスライドでテーマ編集から作成しました。

登壇資料でよく使うスライドまとめ
上記のテンプレを使って、
・fondeskのサービスを表現したスライド
・登壇者プロフィール
・導入ロゴ一覧
・契約件数の推移グラフ
・料金表
などのよく資料で使うスライドのセットを作成しておきました。

社内での顧客紹介フローまとめ
弊社はfondeskだけでなく、複数のサービスを運営しています。
そこで、よく自分のサービスのお客様が他事業部のサービスに興味をもったり、紹介したりといったことがあります。
そこで、事前にお客様に伝えてもらうと取次がスムーズになる情報をまとめてSlackのワークフローに仕込み全体周知しました。
あまりブランドアセットぽくないですが、こういうものも立派な資産情報だと考えています。

また、お客様が求める一時情報をいち早く提供できると、そのお客様の体験も向上するのではないかなと思いました。

これらのアセット情報を一覧にまとめSlackのブックマークなどに追加していつでもアクセスできるようにしました。

まとめ

  • 「自分たちのサービスってなんとなくこうだよね」という状態をブランド・アイデンティティ・プリズムを使って共通言語化した

  • プリズムを通常活用できるように、ブランドにまつわる表現を一覧化した

  • そのほか、チーム内<社内<外部 とブランドを浸透させるため、アセット情報を整備・一覧化して、すぐ取り出せるようにした

ということで、来月はいよいよ3周年記念月間!!
またnoteのほうでも企画しているのでお楽しみにしていてください★