セミナーで最も成長するのは講師である【「アウトプット大全」読書感想文】
背景
樺沢氏の「インプット大全」、「読んだら忘れない読書術」を読んで、さらに他のも読みたくなった。
そして学んだけど忘れることがあったり、アウトプットのいろはを学びたいと思いこの本を選択した。
学びたいこと
人生をより良くするアウトプット、記憶に残るアウトプットの方法を知る
実践するところまで落とし込む
内容
基本原則
自己成長はインプットとは比例せず、書く・話すなどのアウトプットと比例する。
なぜなら後者は運動であり、多くの神経細胞を経由するため記憶に定着しやすいからだ。
自己成長を最大化させる3つのポイントは下記の通り。
2週間に3回以上のアウトプット
インプットとアウトプットの黄金比は3:7
フィードバックが超重要
最後の理由は、フィードバックがないと身についたか確認できない・間違っていたとしても気づかないため。
フィードバックの具体的な方法は下記3つ。
学んだあとに理解できないところの復習などの短所克服/学びを実行・工夫する長所伸展
なぜを解決して疑問をつきつめる
信頼できる人間からアドバイスもらう
上記の基本原則を踏まえたうえで、具体的にどういったことをするとどんな効果があるかを「TALK」「WRITE」「DO」の3項目で説明し、最後に具体的な「TRAINING」を紹介する。
TALK
自分の記憶に残る、話すに関する3つのコツは下記の通り。
重要なところで1秒、相手の目を見て話す
そうすることで、ドーパミンが出るため自分の記憶に残りやすい。
自分に質問する
セミナー前などに何を学びたいかを自分自身に問いかけておく。そうすると選択的注意で記憶に残りやすい。
学んだことを人に説明する
学ぶだけだと断片的な知識が身につく。これを人に話すことでエピソードとして記憶され、その方が定着しやすいとのこと。
説明のコツは、「最初にポイントを話す」「全体はシンプルに」「例や数字を使う」こと。
また、それ以外の「話す」に関するテーマとして「議論する」「自己紹介する」「教育する」についてのコツは下記の通り。
議論する
議論することで自分の意見を持てる。議論のコツは「議論は感情と切り離す」「最初に発言する」「想定問答集をつくる」。
ある研究によると、事前に想定問答集を10個用意すれば7割の質問を、30個用意すれば9割の質問をカバーできるとのこと。
自己紹介の準備をする
人生で自己紹介するシーンは多い。自分のことを知ってもらういいチャンスだし、30分もあれば作れるので準備しておくことがおすすめ。
副次的な効果として、自己紹介は自分の見せたい自分を見せることなので、自分を深堀りすることにより自己洞察につながる。
シチュエーションによって30秒、60秒verを作っておく。
自己紹介のコツは「誰にでも分かるようにする」「差別化ポイントを入れる」「数字とビジョンを入れる」。
教育する
「褒める」と「叱る」はアウトプット兼フィードバック。どちらも相手に気づきを誘発させる行動。
褒めるのコツは「何回でも褒める(褒め慣れはしないから何回褒めてもいい)」「文章で褒める」「強化したい具体的な行動を褒める」。
形で残るように褒めると、相手が何回も見返せて効果が持続する。
叱るについて、新入社員を対象としたアンケートでは、その約9割が「叱られることは自分の成長に必要と思っている」と回答したとのデータがある。
叱るコツは「大前提として信頼関係が必要」「修正してほしい具体的な行動を指摘」。
自分自身が力強さ、人間性、個性などで秀でており「尊敬される状態」でないと逆効果になる。
WRITE
書き方に関する3つのコツは「インプットの直後に書く」「時間を決めて書く」「抽象的なことは手書きで、具体的なことはデジタルで描く」。
「時間を決めて」「構成を決めて」から書き出すと、そうしない場合の3〜4倍のスピードになる。
手書きは創造性、記憶定着、アイデア出しに優れており、デジタルは具体的な方法、共有などに適している。
書くことに関する3つのヒントは下記の通り。
アイデアは30秒以内に書き留める
ひらめきは脳の瞬発的な活動によるもので、30〜60秒経てば記憶からなくなってしまうためだ。
目標を達成したいときの書き方
ちょっと難しいくらいの難易度で数字で表し、期間をつけて、todoに落とし込む。
例えば痩せたいときには「8月までに55kgに減らす。そのために週2回1時間の筋トレをする」など。
目標を実現させる方法としては「毎日見直す」「公言する」「定期的にフィードバックする」。
書く先はノートに一元化する
情報は1箇所に固めておいた方が見返しやすいしおすすめ。
書くコツは「要約する」「気づきや重要なところを書き留める」「見開きで使う」。
例えば映画を見た直後にA4ノート見開きに30分くらいで感想などを書く。
DO
読書にせよセミナーにせよ、すべての学びは机上だけじゃなく実際にやる・続けることが重要。
そして、教えることがその最高峰の手段である。
なので、セミナーで最も成長するのは聞き手ではなく講師である。
学びを実践し続けるための3つのコツ。
今日やることだけ考える
マルチタスクは負荷が大きく処理能力が下がるため。
楽しみながらやる
モチベーションが上がるし、感情が動くことから記憶に残りやすいため。
結果を記録し、結果が出たら自分にご褒美を上げる
それ以外にも著者のこれまでの人生で得たDOに関するコツは下記の通り。
本を完成させるコツ
完璧にしようとせず、まずは50%のエネルギーを使って30%の出来で通しを作る。
それを残り50%のエネルギーで50点、70点、90点と直していく。
こうすることで効率よく進められる。
決断するコツ
十分に知識・経験のある環境下では5秒で決断した結果と、30分考えて出した結果も86%は同じになる。
上記ができない時の迷った時の決断の基準は「直感」「ワクワクする方」「最初に思いついたほう」。
これらで後悔の少ない選択をすることができる。
TRAINING
以上のことを具体的に実践・継続するためにやるべき3つのこと。
日記を書く
自己洞察力、レジリエンスの向上になる。
やり方は「毎日5〜10分くらいだけ書く」「すべてポジティブに変換した内容で書く」「健康について書く」。
健康については、「体重」「睡眠時間」「気分…-5~+5まで」。
そして、なぜその点数かの理由も書いておく。
毎日チェックしていると調子がいい時の条件がわかってくる。
読書感想文を書く
知識が定着し理解が増す。頭が整理されて文章力、思考力が上がり自己洞察や自己成長にもつながる。
簡単にかける読書感想文の10分テンプレは「ビフォー」「気づき」「todo」を書く。
例えば、先日読んだ「読んでも忘れない読書術」の読書感想文は下記のような感じ。
趣味について書く
ブログやSNSなどで趣味を発信する。いい情報であればお金に繋がる可能性もあるし、なにより楽しい。
コツは「得意分野について書く」「感想・意見・気づきを含める」「読者の感情・行動を動かしたり、価値を提供できているか考える」。
最後に、どれだけ素晴らしい人間であっても、アウトプットしなければその真の能力や魅力は知らせることができない。
感想
アウトプットすることで人生はより豊かになる
note始めて、まだ2ヶ月とかだし全然ビュー数も少ないけど自分なりに書き方がわかってきた。
そうすると日常で考える視点とか若干変わってきた。
例えば今までは楽しむだけだったのが、noteにかくとしたらこういう構成になるから、この情報が入るな、とかこの写真あったほうがいいな、とか。
そういったアウトプットの重要性をこの本で再認識できた。
自己紹介の原稿を作るという気づき
人生で何回も機会があるし、自分のことを知ってもらうチャンスだから用意しておけばいいっていうの目からウロコ。
30秒、60秒バージョンを作っておけば困らないし、30分くらいで作れるっていうのとても役立つ。
早速作ってみたが、自分の仕事についてと、プライベートについての内容の乖離が大きいことに気づいた。人生でやりたいことと仕事との関連性があるにはあるが、人に説明できるほど言語化できていない。これはこれでかなり大きな気づきだ。
教えることが最高の学びになる
現在仕事でも部下などに説明をすることがある。
説明する事にどんどん上手になっている実感はある。
説明慣れもそうだが、この本を読んで説明する事に自分の中で理解が深まって本質を理解してきたから説明できるということに気付いた。
アウトプットした内容でしか自分のことは説明できない。
見せたい自分はどのようなアウトプットをするかによって決まる
匂いとか姿勢など、意図しないで印象付けてしまう領域もあるかもしれないが、見せたい自分はすべてアウトプットによって決まる。
どんなことを話すか、どんなことを書くか、どんなことをしているか…。
当然だが、今まで読んだ本の著者は全員自分なりに思考・行動して、自分の考えを書いて本にしている。
将来的に本を出してみたいと考えているのでアウトプットは積極的にしていかないと。
個人的に刺さった、響いた部分3箇所
自己成長はインプットとは比例せず、アウトプットと比例する
これは耳が痛かった。
インプットばかり加速させてきたこの半年間のうち、初期にこの本に出会えていれば時間の使い方も変わっただろうと思う。
10冊読むより1冊読んでしっかりアウトプットする。
そしてアウトプットに時間がかかるから必然的に読む量が減ってしまう。
そうなると読みたい本もかなり精度よくしないといけないから、という成長ループに入れた。
当時気づかなかったが、今気づけたからこれからの自分がどうなるのかが結構楽しみ。
新入社員の9割は叱られたいと感じている
自分が新入社員として入社したのは5年前だが、そういえば当時の自分も層思っていた。
怒られたくはないが、失敗などに対して指摘してこうすればいいよ、みたいながあったり気づきを誘発させてくれる上司だといいなあ、と漠然と考えていた。
これからそんな上司になれるように共感力使って相手目線で考えてみよう。
セミナーで最も成長するのは講師
セミナーにはほとんど参加したことがないが、確かに自分が講師として説明すると段取りからどうすれば理解してもらえるかの工夫など、しっかり頭を使って準備して説明して成長するイメージがついた。
過去仕事であったこととして、システム関係を学んでいたときより社内講習会で講師をやったときのほうが事前準備で理解度がかなり上がっていた気がする。
自分の強みって説明するための準備が用意周到なことかもしれない。
つぎにやること
毎日日記を書く
これまでは書いたり書かなかったりだったので、とにかく毎日書くこととする。
朝に必ず体調の点数と睡眠時間を。
帰ってきて余裕があればその日の出来事を。
自己洞察を深めて自分自身をより理解したいから。
アナログに書いてからデジタルで具体化する
これまで、感想や気付きもまずデジタルで直接文章化していた。
しかし、前回の読書感想文からまっさらな紙に書くほうが自分の思考を整理できることが分かった。
今後も色んな場面で、まずは手書きすることを意識してみる。
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