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どんな感情にも意味がある

私が幼い頃に戻れるなら、一番学びたかったことかもしれません。

”どんな感情にも意味があるから、感じていいんだよ。”

自分の感情とうまく付き合う方法を、社会に出る前に知りたかった。


感情の波に漂う自分

物心ついた頃から、
私の心にはいつも海があり、
感情と共に波が揺れ動いている感覚がありました。

喜びも悲しみも、
言葉と表情で素直に表現するほうだったと思います。

ただ、周りの大人や友達からは
「躁鬱が激しいよね」
「気分がすぐ顔に出るよね」
「感情をぶつけるんじゃなくて、論理的に考えよう」と、
決して褒め言葉とは取れないメッセージを受けることも多々ありました。

そんな経験も重なり、
いつからか、感情を素直に出すと煙たがられる、迷惑がられる、
と感じ、感情に蓋をすることにしました。
嫌だと思っていても感じないふり、平気なふり。
「学びもあるし、良いことだよね…!」と無理やりリフレーミングすることもありました。

蓋をするけれど、ネガティブな気持ちは
蓋をしただけで実は消えていないため、
心の波はザワザワとした違和感を感じ、
またふとした時にぶり返すこともありました。

悲しみ、嫌悪、嫉妬など、
前向きでない気持ちを持つ自分はなんて醜いのだろう、
なんでキレイな気持ちでいられないのだろう、と感じることもありました。

湧き出る感情は止められないものの、
その感情をどうしていいかわからず、
感情に振り回されて疲れてしまうことも多くありました。
感情ってめんどくさいな、なくなればいいのに、と思ったり、
挙句の果てには、
感情を持たない生き物を羨ましく思ったこともありました。


感情の役割とその重要性

感情は邪魔するもの、できるだけフラットに…
心の波が荒立ったら、なるべく早く鎮めたい…

感情との付き合い方を知らなかった私が、
感情の学びと出会い、知れたことがありました。

  • 感情はなぜ生まれるのか?

  • 人間の成長と感情の発達

  • 感情を大切にしないことで起こる問題

  • 感情の役割と目的

  • 子どもの感情を育むポイント

感情の学びと出会い、
怒り、恐れ、悲しみ、嫌悪…ネガティブな感情も含めて
すべての感情には意味があり、
感情は自分を守ってくれるもの、自分に大事なものを教えてくれるもの

と知りました。

子どもの頃に満たされなかった感情が、
大人になってからの悩みや生きづらさに影響していたことも知りました。

子どもたちに届ける感情の学び


学校教育でも、
「非認知能力」を育てる要素として、
SEL(Social-Emotional Learning)=社会情動的能力が
世界や日本でも注目されています。

子どもの頃に感情について学ぶことは、
学びへの意欲、そして大人になってからの
他者との関わりや社会との関わりに大きく影響します。

子どもたちに、
感情を知る、理解する、共感する機会を提供するために、
小学校との共同プロジェクトをスタートしました。
「感情の学び」の重要性と可能性を感じ、
多くの子どもたちに届けたいと思っています。


感情の波と向き合う

最近、「余裕があるように見えます」と言われることが増えました。

ネガティブな感情が湧くこともあります。
心の波がざわざわすることもあります。

感情の学びを経て変化したことは、
ネガティブな感情や出来事を無理にポジティブにリフレーミングしたり、
対処療法を行うのではなく、

どんな感情もまず受け止めることです。
「私はこう感じたんだね。」「そんな私も私だね。」

そして、
「本当は何を大切にしてほしかったんだろう?」
「この感情は何を教えてくれたんだろう?」
と自分との対話(セルフトーク)をします。

自分の感情を大事にすることで、
自然と心の波が穏やかになっていったのかもしれません。

どんな感情も【あなたの宝物】になる
『インサイド・ヘッド2』、楽しみです。



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