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【基礎からわかるインフルエンサーマーケティング③〜インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット〜】

【はじめに】
こんにちは、Follopセールスマネージャーの中村です。
前回から少し時間が空いてしまいましたが、本日は基礎からわかるインフルエンサーマーケティングシリーズの3本目「インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット」を他のマーケティング手法と比較しながら解説します。

本題に入る前に定義の確認をしましょう。「インフルエンサーマーケティング」は、前回の記事で確認したように「PRして欲しい企業が、インフルエンサーに依頼し、SNS上で商品について紹介してもらうこと」です。本記事も、この考えに沿って話を進めます。なお、今回もInstagramでのインフルエンサーマーケティングを例にとります。

それでは、インフルエンサーマーケティングにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。まずは、メリットについて考察しましょう。

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●メリット

メリットは大きくわけて以下の4つがあります。
1.性別を問わず、幅広い年代にリーチすることができる。
2.(ある程度)狙った層にリーチできる。
3.購買に繋がりやすい。
4.広告にもかかわらず、好意的なイメージを与えることができる。

それぞれの具体的な内容について解説します。


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1.性別を問わず、幅広い年代にリーチすることができる。

Instagramの利用者には、若年女性が圧倒的に多いイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。しかし実際には、性別に関係なく幅広いユーザーにリーチすることが可能です。

例えば、ガイアックス ソーシャルメディアラボによると、日本国内のユーザー構成は下記のようになっています。20代の女性の登録者数が一番多いのは確かですが、30代、40代のユーザー数も非常に多くなっています。性別を見ると10代を除き、年齢層が上がるにつれて男性ユーザーの数が上がっており50代、60代では男性が女性ユーザーを上回る結果となっています。

このように、現在ではSNS上でインフルエンサーマーケティングを活用することでリーチすることができる属性の幅は広がっています。若年層を中心として、テレビや新聞離れが進んでいる現代における新たなマス広告としての役割が期待されます。

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2.狙った層にリーチできる。

インフルエンサーマーケティングでは、あえて起用するインフルエンサーに幅を持たせることで上述の通り、マス広告的な効果を期待できます。

しかし、逆に起用するインフルエンサーを限定することで、SNS広告のような役割も果たします。SNS広告の大きな特徴は、性別や年齢層、興味関心など条件を絞って起用することが可能な点です。もちろん、比較するとセグメントの正確さにおいて、どうしても劣ってしまう部分はありますが、インフルエンサーマーケティングについても一定のセグメントを設定して、リーチさせたいターゲットに投稿を届かせることが可能です。

すぐに出来る簡単な選択方法としては、インフルエンサーの普段の投稿を確認することが挙げられます。例えば、普段からファッション系の投稿が多いンフルエンサーにはファッションに興味関心のあるフォロワーがついている可能性が高く、コスメ系の投稿が多いインフルエンサーにはコスメに興味のあるフォロワーがついている可能性が高くなっています。


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3.購買に繋がりやすい

こちらのメリットは、弊社の得意とする「マイクロ」インフルエンサーマーケティングに特に当てはまる内容となっています。

まず、実生活について考えていただければ理解がスムーズかと思います。あなたも、これまで友人や知人などあなたにとって好感の持てる方に進められて、商品やサービスを購入した経験がありませんか。おそらく、テレビや広告の情報と比較して、誰か知り合いからの情報は、あなたにとって大きな影響を与えていることでしょう。例えば、このような効果を「口コミ効果」としましょう。お察しの通り、この口コミ効果と同様の現象がSNS上、とりわけ弊社が得意とする「マイクロ」インフルエンサーマーケティングでも起きているのです。

その説明をするためには、SNS上でのユーザーの行動について理解することが必要です。もう一度、あなた自身のことだと思って考えてみてください。SNSであなたが「いいね」もしくは「コメント」をする相手はあなたにとってどのような存在でしょうか。

…おそらく、あなたの友人や知人、そしてあなたにとって好感が持てる方だと思います。まとめるとつまり、こういうことです。

・実生活で私たちは知人や友人など好感を持つ人から大きな影響を受けている。
・また、SNSで私たちユーザーがいいねやコメントをするする相手は、自分にとって知人や友人を中心として好感を持つ人である。
・インフルエンサーマーケティング、とりわけエンゲージメント率の高いマイクロインフルエンサーマーケティングのフォロワーは、知人や友人をはじめとして好感を持っているフォロワーが多いと推定される。
・そのため、エンゲージメント率の高いインフルエンサーを起用してPRしてもらうことで購買に繋がりやすい。


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4.広告にもかかわらず、好意的なイメージを与えることができる。

こちらは、ディスプレイ広告やSNS広告などと比較するとわかりやすいです。まずは、下記データをご覧ください。

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web広告は一般的になっていますが、肝心の利用者の反応はご覧の通りマイナスのイメージが他の媒体と比較して非常に高くなっています。もちろん、広告出稿をすることで興味を持っていただける方も大勢いらっしゃいますがその反面で嫌悪感を抱く方も一定数いらっしゃる事実がわかります。

それでは、インフルエンサーマーケティングはどうでしょうか。下記画像をご覧ください。

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こちらは、「好きなインフルエンサーの投稿を見て、商品を買ったことがありますか?」という質問に対する回答です。ご覧の通り、全体的にポジティブな回答が多いことがわかります。「買ったことはない、興味もなかった」にインフルエンサーによるPRに対して嫌悪感を持つ方々も含まれると考えられますが、13.9%に過ぎず、インフルエンサーマーケティングによりPRは多くの方々にとって嫌悪感を懐かせるどころか好印象を持たせることが可能です。

ここまでで、インフルエンサーマーケティングのメリットについてまとめました。もちろん、メリットだけではありません。そこで、デメリットについても続いて紹介いたします。

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●デメリット

1.効果測定が難しい。(短期的な成果にはつながりにくい)

こちらは、メリット1の裏返しになります。インフルエンサーマーケティングは、「マーケティング」という名前がついていることからCVの獲得を期待される方も多くいらっしゃいます。しかし、実態としてはインフルエンサー「PR」と考えていただくとその実態がわかると思います。

本記事の冒頭でも触れた通り、インフルエンサーマーケティングを一言で定義すると、「PRして欲しい企業が、インフルエンサーに依頼し、SNS上で商品について紹介してもらうこと」です。
そのため、認知を獲得し潜在顧客の掘り起こしを行いたい場合はおすすめですが、SNS広告のようにCVR,CPAといった数値を具体的に知ることは難しくなっています。

ただし、企業様の方で設定いただくことで捕捉することも可能ですので、具体的な導線設計についてご興味のある方はぜひ、お声がけください。

2.地方の実店舗だと導入が難しい。

オンライン広告の場合は、場所を選びませんが、インフルエンサーマーケティングは場所を選ぶ性質があります。インフルエンサーの数が地方だと限られてしまうからです。

それは、日本の人口構成を考えるとわかります。例えば、日本で人口が最も多い東京都は約1,400万人いるのに対し、最も少ない鳥取県は約55万人と約25分の1の人口となっています。

もちろん、各都道府県ごとにSNS利用率は変化しますので、人口と比例しているわけではありませんが、一都三県と比較すると地方にはまだまだインフルエンサーの数が少ないと言えるでしょう。

3.インフルエンサーの選び方が難しい。

インフルエンサーマーケは、どのインフルエンサーに依頼するのか、選択が難しい点もデメリットとして挙げられます。その結果、一番わかりやすいフォロワー数を指標にしてしまい、結果思うような成果が挙げられない場合もあります。どの指標を見ればよいのか、何に着目したら良いのか、最初のうちは知識をもった専門の方に聞くことをおすすめします。

4.最低実施金額が高い場合が多い。


インフルエンサーマーケティングは、最低実施金額が100万近くのサービスも多いです。もちろん大企業にとってはさほど大きい金額では無いかもしれませんが、大多数の中小企業さまにとっては手の出しにくいものとなっています。また、従来のサービスは1フォロワーあたり◯円のサービスが主流です。こちらの料金形態ですと、例えば10,000フォロワーのインフルエンサーを1人起用するだけで1万円、10人起用すると10万円です。単発のキャンペーンにかける費用としては比較的高額になってしまいます。

まとめ


今回は、適宜他の広告媒体と比較しつつ、インフルエンサーマーケティングのメリットとデメリットを取りあげました。次はFollopをモデルケースに、プラットフォーム型のインフルエンサーマーケティングサービスについてまとめます。

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最後に


Follopはマイクロインフルエンサーを活用した月額型インフルエンサーマーケティング事業「Follop Subscription(フォロップ サブスクリプション)」を提供しています。
Follop Subscriptionは、インフルエンサーに商品・クーポン提供だけで投稿・宣伝してもらえる代わりに、インフルエンサーは商品をもらえたり、クーポンで安く買えたりするWIN-WINな仕組みのサブスクサービスです。平均で50〜60件の応募数が見込めます。
興味をお持ちの企業様は、下記URLよりお問い合わせください。
https://form.run/@follop-entry


出典:
ガイアックスソーシャルメディアラボ「2020年5月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ」

https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

Web担当者Forum「ネット広告への強い嫌悪感、テレビや新聞の倍以上に。『しつこい』『邪魔』が3割超【JIAA調べ】」
https://webtan.impress.co.jp/n/2019/12/17/34880

SOME MEDIA「【調査の結果発表】『インフルエンサーってどう? みんなの本音を徹底調査』」
https://media.somewrite.com/survey-influencer-annoucement/

都道府県人口・面積・人口密度ランキング
https://uub.jp/rnk/p_j.html

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