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24歳で再受験!プロダクトデザイナーになった話

こんにちは、もけけです。ちょっと寄り道を経て、メーカーでプロダクトデザインの仕事をしています。

今後このアカウントでは、これからデザイナーになりたい社会人さんと学生さんに、美大受験当時に私が欲しかった、

美大受験、

美大と他の大学との違い、

デザイナーの入社試験、

プロダクトデザイナーの仕事

などに関する情報を伝えていきたいと思います。今回はその触りの部分d

かんたんな私の経歴

関西大学卒業

専門商社でシステム開発(18ヶ月)

本格的な受験勉強(3ヶ月強)

多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻卒業(24歳)

家電メーカーにデザイナーとして入社(28歳)

今回伝えたいこと

1、短期間の対策でも国内トップクラスの美大に入学できる

プロダクトデザイン専攻には、大きく分けて工学部の中に設置されているパターンと美術学部の中に設置されているパターンがあります。

工学部系は理系科目の配点が高く、美術学部系はデッサンなどの実技系科目の配点が高いことが一般的です。美術系大学でも私立大学のセンター試験利用方式では学科試験の配点が高いです。

一般的な学科試験と実技試験、自分にとってどちらが効率的に得点を伸ばすことが可能か見極め、受験対策を行うことが短期間で受験に合格するポイントです。

私の場合は、下記3つの条件から金沢美術工芸大学と多摩美術大学の2校を受けて、多摩美術大学に補欠でギリギリ合格できました。

・国語と英語は得意

・国語と英語以外の科目を伸ばすより、実技を伸ばす方が早いと思った

・就職実績のよい大学で、上2点の条件で受験可能

【入学までのスケジュール】

3月頃:社会人向けの絵画教室に週一で通いだす

8月頃:金沢美術工芸大学のオープンキャンパスに行き、やはりどうしてもプロダクトデザイナーとして仕事がしたいと思い、再受験を決意。

10月頃:退社&絵画教室併設の受験クラスで本格的に対策開始、センター試験(英、国、倫理)の勉強を始める。予備校のない日も、毎日デッサンを描き、残りの時間をセンター試験対策に費やす。

2月:多摩美術大学入試&合否発表(補欠、繰り上げ待ちスタート)

3月:金沢美術工芸大学入試&合格発表(1次、2次とあり、2次で落ちた)

4月:多摩美術大学、補欠から繰り上げ合格。おそらく東京藝術大学の滑り止めにしていた人が多摩美を蹴ったため繰り上げ。補欠待ち期間が長過ぎて生きた心地がしませんでした。落ちていたら、いっそのこと(無謀にも)東京藝術大学を受けようかとも思っていました。

2、28歳、職歴ありでも日本の大手メーカーに就職できる(できた)

その時の経営状況や採用システムにもよりますが、大学一年時から就活が始まる間にどれだけ準備ができるかがポイントです。

プロダクトデザイナーの採用試験は特殊で、下記のパターンが多いです。

0、大学研究室に求人、場合によっては学内選考で選考に応募する学生が絞られる

1、 ポートフォリオとエントリーシートによる書類選考

2、1の通過者に対する実技選考

3、2のプロセスに続いて面談、筆記試験などを経て合否

特に1のポートフォリオが形になっていなければ、採用試験にすら進めませんので、これを充実させることが必須です。

雑記と補足

先ほどニュースサイトを見ていると、大学の志望者の数に関する記事があり、そこに気になる情報がありました。それは「芸術系学部の志望者数が2020年度は約3割増えている」というものです。就職に有利な理工系学部に人気が増している状況で、芸術系学部の人気も増しているのは不思議ですが、芸術系分野でもきちんと糧を得られると理解されつつあることが背景にあるならば少し納得できます(推測)。この変化の理由については記事内では全く説明されて無かったのですが、デザイナー志望の方が増えているならば、自分の少しイレギュラーな経験が誰かの役に立つのかな?と思ったことがこの投稿のきっかけです。

今思えばもっと自分で調べておけよと思うのですが、自分が中学生や高校生の頃、プロダクトデザイナーの存在を知る機会は皆無でした。さらに言えば芸術系分野への進学は何か後ろめたいもののような雰囲気もありました。多摩美に入学した時、同級生には18歳の現役生もたくさんいました。とても早い段階で自分のやりたいこと、その第一歩に踏み出した彼らが、正直とても羨ましいなと思いました。

「今回伝えたいこと」の2点はあくまで私個人のケースであり、少し多めに頑張ればという前提はつきます。それでも、やりたいことがあるならば自信を持って芸術系分野に進めば良いこと、気付くのが遅くとも必ず実現の可能性はあるということをお伝えします。




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