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業務委託のメリットとデメリットを改めて考える

 クロネコヤマトの配送員には個人事業主の人が居て、今月から個人事業主に業務委託をしていた仕事を、日本郵政に委託する形を取り始めた。つまり、個人事業主として活動していた配送員は契約終了となった訳である。まあ、インボイス制度の影響が大きいのだろうという事は予測出来るのだが、今回はインボイスの悪口を書きたい訳ではない。しかし、フリーランスにとって改めて考えなければならない事態でもあるのかなという印象である。

 まあ、言ってしまえばフリーランスとして働くという事はそういう事であり、そもそも個人事業主は雇用関係ではなく、あくまで取引先という形だ。業務委託は労働力を商品として売っているようなものだから、取引先を一つに絞れば、先方の目的が達成した時点で契約が終わるものなのだ。だからこそ、請け負う職種を1つとするにしても、取引相手は複数持たなければならない。普通の自営業でもそうだろう。たった一人の為に仕事なんてしないでしょう。複数人の利用があるから事業が成り立つのであって、このクロネコヤマトの件に関して言えば、クロネコヤマトとしか取引をしていない事が悪いとまでは言わない。しかし、それで仕事を失ってしまうというのであれば、想定がかなり甘いと言わざるを得ない。

 とはいえば、我々フリーランスも取引先を増やしたくないというのが本音だと思う。何せ営業って疲れるし、ずっと同じところから収入が得られるのであれば、そこでずっと収入を作っていたいと思うのは自然の流れだと思うから。だが、それが通るのであればみんなフリーランスを目指すのではないだろうか?そして既にフリーランスで活動している人であれば答えなんてわかっているのではないだろうか?そんな楽な条件なんて存在しないと。

 全員がそうだとは言わないが、大体のフリーランスと言うと、自分で仕事を探すことが得意な人、組織に属する事が苦手な人、フリーランスにしか活路を開けないような人、色々いると思うが、何らかのフリーランスになる事のメリットが欲しくて雇用関係ではなく、フリーランスを選んだ人は多いと思う。少なくとも私は組織に10年以上所属して、組織に属した状態での人間関係にどこまでもストレスを感じてしまう性格である事を学んだ。また、家庭環境的にいずれ介護も必要になるその時に、以前の仕事を続けながら介護まで….ってなった時に、その未来を乗り越えられる自信がなかった。他にも既に音楽制作を仕事として行っていた事もあって、フリーランスに転身する道を選んだ。

 だからこそ、業務委託契約がいつまで続くのか分からない状況を想定して、音楽の仕事も続けるし、今のテレマーケティングの仕事も続けるし、今月から本格的に始めたライターの仕事も続けるつもりである。特にライターに関しては取引先をもっと増やしてテレマーケティングの仕事は辞められるようにしていく事を今年の目標にしている。

 勿論1つに絞る事が悪いとは言わないが、どういうスタイルでもフリーランスになるのであれば、仕事が無くならないようにする動きは常に考えておいた方がいいだろう。

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