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5.涙には意味があるんだよ(星の王子さまを朗読して思うこと)

前回の続きです。
はじめてましての方はよかったら、いちから読んでね↓

飛行士は困っている

今日は王子さまが泣いてしまって、飛行士がなぐさめるシーンをリテイクしよう

前回の芝居は焦りすぎている。突然泣き出してしまって、どうしていいのかわからずにアタフタしているだけの人に聞こえる

でも、違う。この時の飛行士は王子さまを抱きしめているのだ

僕は道具を手放した。
なんだか、どうでもよくなった。
エンジンのことも、ボルトのことも、喉の渇きも。
死ぬことさえも。

声劇・朗読用台本『星の王子さま』前編

全てを投げ出して、王子さまが泣いているのをしっかりと受け止めている

飛行士は焦っているのではなく、困っているのだ。どうしていいのかわからずに

とにかく、泣いている事はわかった。だけど、その涙の止め方がわからない。いままで、向き合ってこなかった事に気づいて、抱きしめることまではできたけど…何が足りないのか理解していない場面

今回の朗読課題

よし!撮り直してみよう

今回のリテイクポイントは
・飛行士は王子さまを抱きしめていることをしっかりイメージする

うん。重さが出た気がする。大事だなって思いがナレーション部分にも反映されている感じ(ゆっくり読むように変わった)

涙の意味を考えよう

もし著者がストーリーの中に比喩を用いていたとしたら…

このシーンは、子供時代に封印した気持ちを見つけた瞬間なのだと思う。人に理解されなかったからって、自分の思いを無しにして、周り合わせて、大人になった…でも、本当は分かって欲しかった。無しになんてしないで、自分だけでも、その思いをしっかりと抱きしめないといけなかったんだ。だって、大人になったてずーーっと思いは残っているのだから。心の中では泣いている思いがある

間違ってるよって。

やりたい事があるならやればいいじゃん!

そう言われた気がする。本当に泣いているのは自分なのかもしれない。解釈の余地がある物語って面白いね。それでは、また。

毎週木曜日更新予定。

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