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セールスを辞めた、たった一つの理由
10年以上セールスの仕事をしてきたのだが、今年8月に退職したのを機にセールスの仕事を離れることにした。
副次的な要因は多々あるものの、最たる理由は
わたしはパフォーマーとしては微妙
との結論に至ったからである。
パフォーマーの語源である
【perform】には
実行(履行)する
演じる
という意味がある。
そこから
performance(業績・出来栄え)
performer(演者)
などいくつかの名詞に派生しているらしいのだが、営業におけるわたしの【perform】のいずれもが微妙だった。
①数字のパフォーマンス
こっちはまだ「悪く」はなかったと思う。
いちセールスとして、最低限の仕事はできたかなと自負はしている。
ただ、リーダーになった途端、パフォーマンスが激ショボになった。正直、当時のわたしは数字に対する責任感が薄かったと思う。
「これやって、何になるの?」とか
「この方向性、そもそもおかしくない?」とかとか
そういう「営業だったら考えない方がいいこと(考えても数字にならないこと)」をどうしても考えてしまうわたしなので
「今はとにかく〇〇を目指すぞ!」
みたいな口から出まかせ的な言葉でメンバーを鼓舞するのが気持ち悪くて
見事にハマってなかった。
②営業は演者であるからこそ
さっき書いたようなサービスや組織の「ズレ」「不完全さ」はどこにだってあり
それをイチイチ整理し切るのって非効率だし
スタートアップなんかだとなおさら、綺麗に整形できるわけがない。
それでも会社のために売上を立て続けるのが
「営業」っていう
最前線でお客様に価値を伝える人たちの責務なんだと思う。
不完全さに意見を言うのはいいことだし、改善するべき話だけど
営業の責務はそこではないのよ。
あらゆる困難や清濁を飲み込んで、最前線でサービスの価値を伝えることができる、唯一のパフォーマーが営業なんだよね。
その演者が
「うちのサービス、大丈夫かなぁ」とか
いらんこと考えてたら、良いパフォーマンスなんて出来るわけがないのだ。
せめて、9対1くらいの割合で営業と向き合い切らんと、向き合い切ってる人よりも良い成績なんて出せない。
個人戦ならまだごまかしが聞くけど、団体戦のリーダーになったら、思いっきりボロがでる。
ってことを、わたしは身をもって体験したのである。
✏️__________
ということで、わたしは営業を辞めた。
よくよく考えたら、わたしは演者タイプではない。
昔から目立ちたがりのくせにビビりで、勢いよく舞台に上がる友人たちを羨ましく見ている子どもだったのだ
だからこそ『ウケる』と確信するまで企画を練るタイプの人間になったのだ。
そういうことに頭を使うのが、わたしなのだ。
わたしらしく生きよう。
わたしらしく、頭を使おう。
ということで、営業はもうやらない。
あとがき
職務経歴書を書くにあたり、なんで俺って営業やらんことにしたんやろ?
これを文章に落とす必要があったので、書いてみました。
人生は地続きですね。次の領域でも楽しく働けるように、しっかり勉強していきたいと思います。
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