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これでバッチリ不思議のモノローグたち総集編

どうも不思議夏です!
プラフォのクラファンから2夜明け
ストレッチゴールとして設定したモノローグも昨日で書ききった為に少し手持ちぶたさ感を感じている今日この頃です。

思えば物書きでもない自分が無謀にもモノローグを10万ごとに書くのはすごく無謀で
例え2000文字、5〜10分程度の物語だったとしても
0から1にしなきゃいけない。これが本当に大変で、それだけじゃなく1にピリオドを打たなければならない。
ある種クリティカルな無駄以外は出来るだけ廃して、尚且つ指示書きではなく「余白」があるものにしなくちゃいけない訳だからほんっとうに苦労しました。

でも、チャレンジしたおかげで沢山の作品を作る事が出来て、少しだけでも脚本家に近づけたのかなぁと思っています。
いい作品が沢山できた!というより
いい時間を沢山過ごした!という心境です。
勿論、各作品大変愛着深いものになりました。

さて
前置きが長くなってしまいましたが折角沢山書けましたので一つ一つコメントをした総編集をば書いていきたいと思います。

①夜の帳。尾崎豊ほど情緒的でもない夜。

キャスト:男性1
時間:7分程度
やりやすさ:☆3

これは初めて書いたモノローグです。僕は大体夜になると思考がクリエイティブになってくるのですがこの作品は2夜かかりました。
フィクション、であることは当たり前ですが
・どこと無く感じる深夜の人恋しさ
・このご時世での人恋しさ
・ちょっと気になるお隣さん

という身から出たサビを題材にしました。
あと、あれですね。zoom演劇だったり、モノローグの撮影などに使ってもらえたら嬉しいなぁと思いまして部屋を舞台にしています。
等身大。25歳くらいの今の僕って感じがします。
モノローグって大まかに①説明②会話③独り言だと思うんですけど①と③のあいのこくらいかなぁと思ってます。
ただ漏れの心の声は壁に囲まれた部屋からは漏れ出しません。だから彼はとっても煩くてとっても静かなのです。
因みに尾崎豊さんは直接は関係ないですが
なんと無く感じていたであろう言葉にならない何にもならなさは近いと思います。

②壁とやってろ

キャスト:男性1
時間:10分程度
やりやすさ:☆2

ほぼ実体験みたいなもんです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
後に出てくる壁あてとセットです。
この頃はまだzoom演劇を意識していたので画面の向こうの人を共犯者にする為にうんうんシステムを採用しています。
画面を通じて想像力で繋がれたらと思って書きました。実際やってみたらどうなるんでしょうね。
高校の頃よく話を聞いてくれたあいつは今何してんのかなぁ。

この流れなら言える馬車より偉い僕の秘密〜ひきわり納豆と壁とかべとカベと壁のワンルームの浴槽で発見されたラリアットは闇鍋暴君。ハッフルパフの逆襲によりサヨナラ失業手当。そこかしこそこかしら。ぬ。〜

キャスト:男性
時間:10分程度
やりやすさ:☆1

正直1番苦戦しました。
タイトルをTwitterで募集したところ
多くの方から素晴らしいタイトルを頂きました。しかし、どれかを選びどれかを選ばない事が辛くなってくっつけるだけくっつけました。
結果的に恐ろしいほど書けませんでした。人生でトップスリーに入るほどの頭痛を起こし、自分の実力に絶望しながら、そんな思いをまんま文章にぶつけながら2日かけて書き起こしました。本当に死ぬかと思いました。沢山いろんな俳優さんを頭の中に呼び出して声にしてもらいながらあーでもないこーでもない。と。
だいぶ抽象的な内容にはなりましたが、芸術に芸術をわからないなりに食いつくガッツのある作品だと思います。

④OVA古代戦士タイコマン〜見せろ!絆の力!友情パワー炸裂!

キャスト:男性1
時間:10分程度
やりやすさ:☆4

前作の鬱憤を爆発させるかのようにサラッと書いた作品です。これ以降1日で書けるようになりました。
個人的にクリティカルに好きな話なのにあんまり見てもらえてなくてションボリしている作品でもあります。
僕自身特撮が好きなのですが、特撮によく出てくる「絆」ってリアルで言ってる人ヤンチャな人たちしか見たことなくって
これ最終回後も言われたらちょっとうざいだろうなぁーって思いながら書きました。
後は元気系レッドのキャラクターって日常生活だとうざい部類に入ると思うんですよ。
そんな作品です。

⑤壁あて

キャスト:女性1
時間:10分程度
やりやすさ:☆4

よくモノローグについて相談する方が
女優さん向けのも書いてみたら?と仰ってくださったのがきっかけで生まれた初の女優さん向けモノローグです。
元々女性を描くのが苦手で。何と言いますか、ちょっと性癖みたいなとこあるじゃないですか?人によっては毎回ヒロインが過酷な運命だったり、選ばれしものだったり。セリフ一つに置いても、ああ言わせたいんだなぁ。こんな人好きなんだなぁと透けちゃうみたいで。
ずっと避けてたんですけど、まあいつまでも逃げるわけにもいかないので挑戦してみました。

これ、多分実話です。

多分。

性癖見えるみたいでって思うくらいならいっそ性癖のようなものをオープンにしようと思い、実際に高校時代にふられた場面を描いてみました。直前談の「壁とやってろ」も書いてたわけですし。それで、多分というのは見てもらったら分かる通り振る側の視点で物語が進んでるんですよ。だから、演劇というフィクションを借りて、あの時の相手の心情を一生懸命考えてみました。だいぶ嫌われていたと思うので、そこら辺も加味して妥協を一切許さず。
演じてもらえれば演じてもらえるだけ「岡本」という不思議が振られる仕組みになっています。ノスタルチズムな空間でどうか沢山振ってください。

⑥Cal

キャスト:女性1
時間:5分程度
やりやすさ:☆3

女優さんモノローグ第二弾です。
どちらにも言える事なのですが、女性である事を作者としての僕が求めるのではなく
個人的な問題に向き合う姿が描ければいいな。というのが僕の「女性を描く」という事に対してのアンサーになった気がします。
男女関係なく「個人的」である必要が物語にはあるんだなぁ。と。システムにしたくないんですよ。人を。
そんな中、今回は多分1番個人的な問題です。
この気持ちを味わう為に、致し方なく深夜にストロンゼロと牛丼を買ってきました。致し方ない。
常日頃から感じてるカロリーとの向き合い方を自分なりに咀嚼してみました。牛丼を咀嚼しながら。なんちゃって。
カロリーを気にするなんて滑稽な事だ!と、自分へのメッセージになった気がします。

⑦日本昔ばなれ

キャスト:男性1(どちらでも可)
時間:7分程度
やりやすさ:☆5

モノローグっぽいのが書きたくて書きました。
以降なんと無くモノローグらしさが見えたようでもありました。
価値観のアップデートという問題に対して童話を用いて臨みました。
最近多いですよね。苦情とか批判とか。丁度そんなニュースを見た事も影響してると思います。
自分という伝統の何が今大切で、何が大切じゃないかなんて考えませんが
丁度今いい機会だと思いました。
随一でヘッダーの絵がお気に入りです。龍のキモさが光ります。

⑧窓ろみ

キャスト:男性1(どちらでも)
時間:5分程度
やりやすさ:☆1

困窮して書いた第二弾です。
満足したものが書けると途端にどうしていいかわからなくなりました。
だから取り敢えず書こう!って決めて。取り敢えず今の自分の姿勢から書き始めよう!と言った感じでスタートしました。
丁度緊急事態宣言の解除が決まった頃で、なんと無く家の中から先の世界を想像したある種夢みたいな話。だからまどろみ。
書いた後にやるんだったらこれくらいが丁度いいかもな!と、正当化しました。発見が多いと思います。

⑨いいんかい

キャスト:男性1
時間:10分程度
やりやすさ:☆4

窓ろみがかけた後ぶわっと書けた作品です。
朝方に窓ろみを書いた後、朝ごはんを食べに行ったのですが、何故だかロースカツにソースをかけている最中に浮かんできました。
アイディアが個人的にハマったので帰ってそのまま描き始めて、ぶわっと書けました。
書いてみて気がついたのですが
彼の中にある本当の自分と世間のギャップは僕自身が抱えてる物だとわかりました。
そう言った意味で自分で書いて自分で感心しました。

他の登場人物のセリフを登場させるのは今までやってなかったのですが、案外楽しいもんだなと思いました。

⑩トモくんスキちゃんねる

キャスト:男性1
時間:7分程度
やりやすさ:☆4

「彼氏」が書きたくて書いてみました。
僕的には愛せる彼氏だなぁと思いながら書きましたが、人によっては嫌な彼氏とも取れると思います。
そこはきっと僕との恋愛感の違いですね。面白い。
これも何となくモノローグらしいなぁと思いながら書きました。
さっきから出てくるこの「モノローグらしい」っていうのは僕の中でも漠然としてて。でもモノローグらしいなぁと思ってるんです。
初期作品は酷く不思議が反映された屁理屈がましい文体だったのが、ここに来てスッキリし始めた。そんな印象かもしれません。

11ルームシェア

キャスト:男性1
時間:9分程度
やりやすさ:☆4

また女優さん向けを書こうと思ってましたがダメでした。
これもロースカツにソースをかけている時に「同居人の部屋に知らないおじさんが住んでる」というアイディアが降ってきました。恐るべしロースカツ。
ストレッチゴールとしても締めなので、大作にしようとも考えてたのを全部ひっくり返してくれました。アイディアと言うものの素晴らしさが伺えます。
色々書きましたが、これを書いて
何だかんだハッピーエンドが好きなんだな俺
と言う事に気がつきました。ギクシャクしたくないんですよ。せっかくの虚構なんだから。
願わくば名前が出てくる人全員の事を何処か好きになって貰いたいなっていうのが夢なんでしょうね。

【おわりに】

理由があって現在非公開にしているコンセプトインプロはモノローグじゃないので省きました。
僕の身から出たサビですが、きっと誰かと重なる物語でもあると思います。
多くの形で楽しんでいただければ幸いです。

料金などは取らないのでご使用の際はご一報ください。

壁っていうテーマが沢山あった気がするから名付けるなら「モノローグ集壁」だなと勝手に思っています。

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