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「映画大好きポンポさん」のすすめ

こんばんは、飛び亀です。

感想文書きたいマンガから、第1弾はこちら。

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「映画大好きポンポさん」と、そのシリーズについて。
感想というか、書評と言えるレベルでもないですが、どんな作品なのかをネタバレ薄めで語りたいと思います!

しかし、そう思っていた矢先、素晴らしい記事をnoteで発見……

作者さんにも紹介されてる記事です。
ややネタバレ度は高いですが、キャラクターを絞って詳細に分析しているので面白い。

まあ僕は僕で書きますねッ!

「映画大好きポンポさん」シリーズとは!

作者は人間プラモさん、またの名を杉谷庄吾さん。

遡ること3年半前、2017年春にPixivに投稿された長編創作マンガでした。
こちら、なんと今でも無料で読むことができます。

確か僕もその頃にTwitterで見かけたのか、休日の昼下がり(か、深夜か)に何気なく読んだ覚えがあります。

そして大変感動し心動き興奮して、RTと感想をブチまけたと思われます。

現在は2(ツー)外伝2本の計4巻に加え、続編の香りも漂わせており、何より来年春の映画化が決まっています。すごすぎる。
詳細なシリーズ展開については後述しますね。


さて、これは個人的な見解でしかありませんが、ポンポさんというマンガを要約すると……

クリエイター・アーティスト・アクターたちが、
それぞれの創作・創造で夢を追う物語

となるでしょうか。


タイトル通り、作品テーマ自体は一見すると「映画作り」一本になっています。映画作りの知識や映画小ネタがそこかしこに散りばめられている。

しかし、(当たり前なのかもしれませんけど)描かれていることは「創作活動」全般に当てはまる、投影できる、刺さることばかりなのです。
ここが、このマンガが人気を得ている理由であり、僕のような映画ほぼ見ない人間のツボにもハマるものすごいところです。

例えば、僕が好きなのは……

幸福は創造の敵(J.D.ポンポネット)

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Pixiv版37ページより。
やべー理屈ですが、確かに現実に没頭してる時期は創作できないですから、だいぶ的を射ているよなと思います。

あとは、シンプルに主人公たちが夢を追って一歩一歩進んでいく
やっぱりそういうお話っていいなと、純粋に思わせてくれる作品です。


そういうわけで、基本的に何らかの創作をしている人間は読んだほうがいいでしょうし、創作していない人間も読んだほうがいいでしょう。

とにかく、上記のPixivから無料でも読めますからどうぞ。

そしたらまあ、2も買うでしょう。

あらすじと作品の雰囲気

それでもまだ読むかどうか決めかねている貴方に向けて、
ネタバレ薄めに、主に1の話をしましょう。
(ポンポさんシリーズは1作ずつ完結していますので、2は続編です)


この作品の最重要登場人物は3人。

まず、社会不適合青年ジーンくん

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Pixiv版70ページより。
彼は幼少期から他者とのコミュニケーションも下手で、映画を見ることしか楽しみがない少年でした。いつしか映画監督を夢に描いて、あらゆる映画を見ながらメモを取り続けている「ホンモノの映画オタク」です。


次に、天才(幼女)映画プロデューサーのポンポさん。年齢不詳。

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Pixiv版82ページ。
彼女は伝説の映画プロデューサーを祖父に持ち、その才能とコネをすべて受け継いで映画を作り、常に成功している完全無欠な導き手です。物語冒頭から、なぜかジーンくんをアシスタントに置いています。脚本も書けちゃう。


そして、女優を目指して田舎から出てきた少女ナタリーちゃん

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Pixiv版32ページより。
お金の工面のために工事現場で働いたり高所清掃をしたり、ずいぶんなブルーワーカーとして登場します。しかし娯楽のない故郷で唯一の楽しみだった映画に出たい、女優になりたいという夢を持ち続ける前向きガールです。


最小限のネタバレで言えば、
ジーンくんとナタリーちゃんが、ポンポさんたちに導かれながら夢を叶えていく話です。しつこいようですが。

しかし本編で描かれるのは、彼らが夢を叶えるまでの紆余曲折というよりは(もちろん無くはないですが)、むしろ次の3点が主かなと思います。

「映画を作るとは、創作とは何なのか、何を考えたらいいのか」
「夢を掴む道筋」
「人の暖かさ」

それを学び、感じ、つかみ、一歩一歩着実に進んでいくジーンくんとナタリーちゃんが描かれているのがこの作品の特徴であり、またシリーズ全般にも流れる雰囲気です。


ちょっと分かりづらいですかね。
もう少し細かく作品雰囲気について語ろうと思いますが……

 本来、雰囲気は読んで肌で感じてほしいのと、
 文字で見るとちょっと賛否両論な部分が明確になるので……
 推しとしては読む前に見てほしくないところではあります。

でも、フェアに表題だけ書きましょう。
この作品の特徴的な雰囲気は、こんな感じ。

・全編を貫くハッピーエンド感
・みんないい人、暖かい世界観
・等身大の夢追い主人公たち
・パーフェクトな先達たち
・ちょっと古めのオタク感
・きっちり回収されるオシャレな伏線

詳細はネタバレ編で書きますが、こういうマンガです。
つまり、読んだらひたすらハッピーになれるマンガです。

逆に言えば、ハラハラ感はない……かな?
そういうのじゃなくても、心動くマンガです。

もちろん、ただただお花畑な話ではありません。
厳しいスタート地点にいる二人のストーリーが、ポンポさんに褒められたりボロクソ言われたりしながらオムニバス的に噛み合っていき、各種伏線を活かしながら最後には大団円を迎える。
そんな素敵なマンガです。

「にゃーにゃー」「ぽきゅぽきゅ」みたいな懐かしいオタク感だけは、慣れない人は慣れてください(笑)

改めて。

ポンポさんシリーズの展開

小休止というか、ちゃんと人気のあるマンガだよという話。

先述の通り、最初に世に出たのは2017年春のPixivでした。
その後、夏頃に早くも単行本化。同時に、早くもアニメ化されることが発表されています。

気付くと1年後には単行本で「2(ツー)」が出ており、なんとテレビCMという形で動画化もしました。
その1年後には外伝的な「フランちゃん」単行本、そしてまさかの映画化発表がなされます。
さらに1年後にあたる今年夏にも「カーナちゃん」単行本が発売されています。

現在はシリーズ4巻。
最新刊の「カーナちゃん」巻末で「3(スリー)」予告らしきものが出ており、また現在Pixivコミックでもオムニバスマンガが掲載されています。

ちなみに、「1」マンガ大賞2018で10位を獲得。

映画は延期がありましたが、2021年3月19日公開予定です。
既にキャストも出ています。

ネタバレ書評・続編感想

別記事になります。
ポンポさんを読み終わったら、ぜひ。


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