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いじめを糾弾するといういじめ行為

そう見えて仕方がない。

旭川の女子中学生凍死事件に関して、本人や親からの再三の訴えを無視した旭川市教委や学校、警察への糾弾の動きがみられる。

現地へ乗り込んで友人、知人に事実を聞き出そうと迫ったり、学校や役所に電凸してYouTuberが複数見られる。

これ、ここまで来ると暴力ですよ。

特に、市役所に対する行為。これは威力業務妨害と言ってもいいでしょう。

市役所の業務は多岐にわたっており決していじめ事件にすべての人員を割けるはずもなく、担当外の人間に答えることはできない。知っている事実も限られるだろうし知らないことは話せない。

「個別の案件にはお答えできない」そりゃそうでしょう。担当外の職員、知っている事実も限定的なのにどこの誰ともわからない一般人に対して話せるはずがない。

文春によると逮捕者一名出たそうですが、他にずっと多くいるはず。

いじめは少年犯罪であり、許すことはできない。隠蔽しようとした学校、教育委員会、警察、何よりも加害者本人、そして両親。今回の実に痛ましい事件。関係者の処罰を含め、徹底的に隠蔽された事実を明らかにする必要があることは間違いない。当時の区校長も担任も隠れていないで出てきて説明すべきである。加害者も親も居直っている場合ではない。

加害者を特定し、加害者や市教委、学校を糾弾する一連のSNSやブログ、動画。過去の自分の被害経験を重ね合わせてている例が多い。過去の経験の記憶がよみがえってきてそれと重ね合わせ尚更許せない!と感情的に咆哮している例も複数見ている。気持ちは確かに理解できる。書くいう私もよくぞ言ってくれたという思いすら抱いている。正直、迫りたいという思いは私も持っている。

しかし。意趣返しのような行為は果たしていかがなものだろう。リベンジ、報復なら相手が違う。

ネットの情報から好き勝手書き記すのならまだわかる。しかし、過度に周囲の人間に迫るのは決して良しとはできない。

いじめを少年犯罪というなら、いじめを糾弾するために業務を妨害する。それもまた犯罪行為であることを肝に銘ずる必要がある。

インフルエンサーがしのぎを削る状況の中、誰よりも真実に迫りたい、誰よりもインパクトある映像を拡散したい。それは理解できる。過去にTVや新聞、週刊誌など行っていたことと同じ。だが報道による人権侵害が問題になったではないか。

YouTuberによる迷惑行為の社会問題化、ひいては自分たちの首を絞める結果となりかねない。

個人がメディアとなる時代。節度を持った取材を励行するのがYouTubeのためであり、YouTubet自身のためでもある。

この話題、まだまだ書きたいことありますので続きます。

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