人工透析生活に臨む気持ち
透析の4時間はどんな時間?
ズバリ、睡眠時間。
実際のところ、眠っている時間が多いかもしれない。
ただ、大きな違いは起床時。
その4時間の間、全身の血液をろ過した上で身体に戻す。
腎臓が2~3日かけてやっていることを4時間で済ませるわけだ。
なので、実に身体が重い。体重こそ2kg減っているがそれを自覚することはない。余計にフラフラ、起きた途端に立ちくらみするのが常。
なので、かえって疲れて目が覚める。スッキリ目覚めたためしはない。
そこは個人差があるのかもしれない、またあくまでも今の自分の例。決してこれが正しいとは言えないし、これから透析生活を続けていくうちに変わってゆくかもしれない。
こうして寝ている間、透析室では医師、看護師、臨床工学技士はじめ大勢のスタッフが行き交う。患者の容体も刻々と変わる中、常に目を配っている。
透析のほとんどはスタッフにゆだねる部分が多いのは確か。しかしそこはやはり、患者として協力することが必要、決して任せきりでもない。
針を刺しやすく、各種機材付外ししやすい姿勢を取ることはもとより、自分の身体に変化があればすぐに伝え、指示を仰ぐいだり、何より透析外の節制まで。種々の気づかいが必要。
仕事のしやすい患者であるよう協力すること。それがスタッフのためでもあり自分のためでもあるから。
大船に乗った気持ちでと前回書いたが、自分はクルーズ客船でくつろぐ客ではない。ともに健康な生活という港を目指して航海する乗組員。
そんな気持ちで臨みたいものです。
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