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ミカエル
産まれたての赤ちゃんを見たのは初めてだった。
僕のこれまでの人生で、生後7日の赤ちゃんを見たのは初めてだった。
「小さい」
最初に感じた素直な感想だった。
父親になった実感はまだなかった。
ただただ一所懸命に生きるその生命体に心を奪われたのは確かだった。
こんなに小さく非力なのに吸う力だけは強く、そこに生きようとする力強さを感じ涙が溢れそうになる。
いろんな表情を見せてくれる彼女を見てどんな風に成長するのかわくわくする。
ああ、たしかに。これは天使だ。
大天使ミカエルになぞらえて名前をつけたくなる気持ちも分かる。そう思った。
どんな風に成長してもいい。
ただ笑っていてほしい。
僕は君を守るよ。
君の為に命をかけるよ。
自分より大切な存在が出来たこの人生に僕は感謝し続けるだろう。
いつだって君を愛しているよ。
楽しい話を書くよ