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世界中の人が志を実現できる社会に 起業家教育専門家 坂本憲彦さん

世界を見据えて志ある起業家の育成に日々邁進されている坂本憲彦さんに、熱い思いを伺いました。

プロフィール
お名前
:坂本憲彦(さかもと のりひこ)
出身地:和歌山県
活動地域:東京
経歴:大学を卒業後銀行に勤務した後、30歳で子供の頃の夢だった起業をするために、東京に上京。まったくのゼロの状態から、不動産教育事業、ビジネススクール事業、能力開発講座、飲食業など複数の事業を立ち上げ、グループ3社でスタッフ30名をかかえ、年商5億円を達成する。また、スピーカーとして、起業家・経営者向けのセミナー・講演を300回以上行う。10年以上にわたり、1万人以上の起業家・経営者の指導を行なっている。現在は志ある起業家を育成する教育機関である立志財団の創立者として、起業家の育成に邁進している。
一般財団法人 立志財団 理事長
株式会社ナレッジアクション代表取締役
著書:『6つの不安がなくなれば あなたの起業は絶対成功する』
   (実務教育出版)
執筆活動:フジサンケイビジネスアイにコラムを連載「起業1年目の教科書」座右の銘:すべての人を真に導く

「志ある起業家を増やしたい!」
Q1:夢をお聞かせください

坂本 私は、銀行時代を含めると19年ほど企業のスタートアップに関わってきました。起業したいという志ある方々が、何をするかを見つけるところからサポートさせていただき、共に人生を創るイメージで取り組んでいます。

今描いている夢は、起業家教育を通じて、一人でも多くの方が、世のため人のためになる自分のやりたいことを実現することです。“誰かのために”と考える志ある起業家が増えれば増えるほど、必ず日本は良くなる世界は良くなると思っています!

そのためには、起業家を育成する仕組みも創っていきます。私がいないと成り立たないということではなく、いなくてもどんどん人が育つような仕組みは大切だと思っています。

「世界中の人が志を実現できる社会に」
Q2:どのような目標・計画がありますか?

坂本 志ある起業家のビジネスを実現させ発展させるための財団を運営しているのですが、百年大計という100年後を見据えた計画を立てています。
具体的には、10年後には会員数を1万人、20年後には10万人にそして世界展開や大学を創設することも考えています。また100年後には、世界中の人が志を実現できる社会にする予定です!

セミナーや研修を受けても、受けただけでは何も変わりません。人生を変えるには、行動に移すことがとても重要で、そこを実践会という形でサポートしています。
また、ビジネスマッチングや情報交換の場として交流会も開催しています。ビジネスコンテストで優勝した方への支援というのはよくあるのですが、本当にサポートが必要なのは、優勝できなかった方たちです。一部の人ではなく、全体の、世界中の人が変化・成長して成果をだすようサポートしたいのです。

成果といったときに、昔は月商いくらいくら、と数字を挙げていたこともありました。通過点なのに、それをゴールにしていたんですね。今はそうではなく、その人の自己最高を超えていくことを重視しています。人と比べることに意味はなく、過去の自分を超えられるかどうかが人としての成長だと思っています。
講座を受けてもらうことではなく、成果を出してもらうことにフォーカスしていて、あくまでも、その方が望む人生、なりたい人生を歩んでもらうことを目的としています。そして、その方を応援することで、周りの方たちが幸せになってくれればいいな、って思っています。

一人も残さず、全員に成果を出してほしいので、とことん向かい合います!意地でも成果を出してもらう、そこにめちゃくちゃこだわっています。そうでないと、自分が嫌なんです(笑)。

記者 強い思いを感じます!
坂本 今に至るまでには、実は失敗もたくさんしています。英語のオンライン講座の事業を始めたときには、最初はうまくいったのですが、1年でやめました。
なぜうまくいかなかったのか?それは自分に原因がありました。実は自分が英語上達に興味がそれほど持てなかったのです。そうすると、事業を改善していくエネルギーが湧かなくなります。改善し続けないビジネスはうまくいかないですよね。儲かりそうだという起業のモチベーションでは、うまくいっているときはいいのですが、結局続かなくなります。どういう人生を歩みたいのか、人生レベルで深く掘り下げて、自分が本当に本当にやりたいことを掴むことが大切です。

また、以前していた起業塾では、ノウハウを中心に提供していたのですが、成果が出る方は3割程度で、なかなか成果を出せない方から強烈な不満をぶつけられた時がありました。そこに懸命に対応したのですが、結局解決せず、スタッフも疲弊し、私自身も挫折を味わいました。
できる方だけに力を入れて成果がでれば、塾としては対外的に良く見られますが、教育者としては怠慢だと強く反省しました。「伸びる人を伸ばすことは、誰にでもできる。自分がやること何か?」自問自答して、7−8割の方たちも成果を出せるよう人生かけてチャレンジする!、と決めました。

「そのままの自分で成功しましょうっ」
Q3:こだわりの背景には、何がありますか?

坂本 5年前に父が亡くなったのですが、それを機に私自身に変化がありました。母は病弱で、私が小学校1年生の時に亡くなっています。ずっと病気で亡くなったと思っていたのですが、父の遺品を整理した時に、母が自ら命を絶っていたことを知ったのです。

その時、初めて号泣しました。それまで“感情”はない、と言っていいほど感情にふたをしていました。
それまでの私の行動原理は、お母さんみたいになってはダメ、弱いとダメ、強くないとダメというものでした。強い=お金持ちのイメージがあって、社長になってお金持ちになろうと決めて、後に起業をした流れがあります。

号泣した時、一気にいろいろな思いが出てきました。母に対して、申し訳ないと思いましたし、生まれて初めて感謝の気持ちが湧いてきました。母のことをわかってあげられませんでしたが、産んでくれたことを心から有り難く思いました。

そしてまた、人は弱くていいんだ、と思えるようにもなりました。それ以前は、強い人、成功する人は全て何でもできる人で、自分もスーパーマンになろうと頑張ってきてそれなりに成果を出していましたし、何でもできるようにと教えてもいました。
母を受け入れたことで、人って弱くていいんだと思えたのです。人は、強いと弱いがセットであります。弱い自分も受け入れて、そのままの自分で成功しましょうって。
どんな人でも素晴らしいと思えたときに、指導者が主観で相手を選別したら、その方の可能性を開くことはできないし人は育たない、そんなことも思うようになりました。

私は病気の母しか記憶になかったのですが、一人の女性として輝いていた時もあって、実は何かをやりたい人だったということも知りました。とても活発な人で、当時の和歌山県で英語で文通をしていたり、外に出たいと言っていた、銀行で働くキャリアウーマンでもありました。面倒見も良かったようです。

父は、地域のボランティアを長年していたり、ソフトボールの会長や自治会長も務めていた人でした。その父のお葬式には、なんと600人以上の方々が参列してくださいました。中には、若いお母さんとお子さんが手を合わす姿もありました。
本当に人のために尽くす人で、曲がったことは嫌いな人。そんな父の姿を見て育ちましたが、こんなに慕われている父を改めて尊敬しました。そして、参列者一人一人に頭を下げながら、父を超えたいとも思いました。
母の死の原因や、両親の関係性はまったくわからないのですが、父は再婚もせず、母の月命日は欠かさず供養していましたね。

記者 お父様の死が転機となられたのですね。
坂本 はい、本当にそうですね。父の死の直前は、社内の人間関係は最悪の状況でした。売り上げは良かったものの、会社の方向性も見えなくなっていました。
両親の意志を感じることができて、自分が教育者として大切にすべきことが明確になった時でした。
辛い時を支えてくれた妻にも感謝しています!

「成功の種は必ずあります!」
Q4:読者へのメッセージをお願いします!

坂本 何かやりたいけれど、進めていないと思っている方へ。誰にでも、成功の種は必ずあります!必ずあります!!強さも弱さもある、そのままの自分を受け入れて、本来持っている花を咲かせていきましょう!
苦しんでいるのであれば、全力サポートしますっ。

記者 素敵なお話をありがとうございました!

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坂本憲彦さんの情報はこちら↓↓

◼︎Face Book
https://www.facebook.com/norihiko.sakamoto.9/timeline?lst=100002175512829%3A100001266385357%3A1563262985

◼︎一般社団法人立志財団
https://risshi.or.jp

◼︎株式会社ナレッジアクション
http://www.knowledge-action.jp

【編集後記】
今回、インタビューを担当した、石塚、福井です。
順風満帆かのように見受けられる坂本さんのご活躍の背景には、失敗や挫折、感情にふたをしてきた人生ストーリーがありました。その全てを昇華させ、さらに真の教育者として前進し続ける坂本さんの力強さに心打たれました。今後のご活躍を応援しています!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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