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バイリンガルになるか、するか。其の4

英語は、保育園と友人家族に任せ、私は、自分の限界を超えないように、ハイプレッシャーな仕事を終わった後は、日本語で気楽に育児をすることにしました。

保育園時代: ベネッセ こどもちゃれんじ

3歳から老舗ベネッセを利用、遊びも一緒にし、一緒に考え、考えをできるだけ簡単だけど、幼児語ではないもので説明し、どうしてかな、どうなるかな、と、一緒に考えて遊びました。こどもチャレンジには添削提出はありません。ので、送付されることのみ考えればよいです。

3歳は、文字や数の認識
4歳は、書くことの導入(線やカーブ、形をかけるように)
5歳は、ひらがなを書くことが主
6歳は、ひらがなとカタカナを正しい順番できれいに書く

という感じで進んでいたように覚えています。ですので、無理なくすすめることができました。色々な教材は、今でも手元に残っている物があり、今でも時折遊びます。

6歳の教材の終わりのほうでは、ピカピカの新一年生になることが、どんなに素晴らしいか、楽しみか、をアピールしまくられ、それに影響され、補習校に行くことに本人の意思でなりました。補習校については、友人たちから色々情報は聞いていて、かなり大変だと聞いていたので、躊躇していました。というのも、まず、

日本の小学生レベルでなくてもよい。

と思っていましたし、貴重な週末、行かせるか行かせないか、このまま、進研ゼミで小3まで自宅でやっていけないか、と思っていました。教科書も、大使館に依頼すれば(締切あり)、配送料だけで、無料でいただけますし、のんびりやっていくほうがいいのではないかと思っていました。かなりひらがな・カタカナを読めるようになっていましたし、漢字も1年のものは導入していました。また、日本に帰った歳、

漢字練習ノート 小学1年生 (下村式 となえて書く 漢字ドリル)

このシリーズを6年生の分まで買ってしまっていて、これで気が向いたときに、書きたい、知りたい文字を練習させていました。

小4くらいまでの漢字が読めれば、ふりがなさえあれば本を読むことはできるようになるし、気が向いたときに5-6年漢字を間違わずに読めるようになれば問題ないような気がしていました。(科学的根拠はありません)

現地校低学年:英語

英語の方はというと、アルファベットを教えることもなく、夫の時折の読み聞かせだけでしたので、Year2になる頃には、学業のフォローアップがいるようになるだろうな、と思っていたのですが、そんなことはなかったのです。

学校は思いの外、子供の好奇心をくすぐり、学校で多くのことを学んで吸収してたようです。

Receptionでは、先生に「よく頑張っています。色々よく理解しますし、模範的な生徒です」といわれ、子供の学業の伸びがすごかった(アルファベットかけませんでしたので、そういうところからすると、ということです)らしく、子供が学んできたノートを通常年末には親に渡すものなんですが、しばらく保管したいと言われました。

Year 1でも、特に問題となることは言われず、学校の先生は褒めるだけなのかも、と思うくらいでした。学校で何をやっているか、は見ますが、この時点では何をやっていても、正直、感動するほどのことは、図画工作であるかないかくらいです。

しかしながら、毎日の音読があり、これを聞いていました。この年齢の本は私でもわかる内容ですので、音読は私が聞いて、発音の正しさは、相当な間違いがない限りわからないし、学校で直してくれるだろうということで、ほっておいていました。内容を理解しているかどうか、は、

日本語で聞いて、日本語で答えることを、本人が選びました。

私が、英語を読める、上手に話せるとは思っていなかったようです。

発音はかなり日本語アクセント入っていますから。ネイティブレベルになろうとは、発音では、子供を産む前に諦めていましたし、仕事では、色入な国の人と英語で話すので、どんな英語でも以外に通じると知ってしまったからです。

ですので、

・タイトルから話の内容を推測
・話のあらすじ
・単語の意味
・なぜ主人公はそういったのか
・この表情からどう思うか
・もし、こうしてたら、どうなってたと思うか

など、基本的な内容を確認していました。当然通訳、翻訳者ではないので、英単語があらすじなどに入りますが、それは、日本語で言い直して、日本語でどういうのか、は説明しました。わざわざ言い直しまではこの音読ではさせません。

何分、他の子供とか、標準レベルというのは、私にはわかりませんし、夫は、典型的なイギリスの親なので、「うちの子は、(天才ではないが)賢い」というので、先生が問題にしない限り、標準なのだろうと思っていました。

成績表も、イギリスの成績表は学校によって多少名称のバリエーション、また、スコアを出すところもがありますが、子供の学校では、次の4段階に別れ、

・ターゲットよりかなり遅れている
・ターゲットより少し遅れている
・ターゲット内
・ターゲットを超えている

進捗、努力も合わせて評価がもらえます。日常生活態度についても、4段階で評価されます。(Receptionのときは、学業面は、保育園でされたのと同じようにものすごく細かく段階が別れていました。)

Receptionの最終成績は普通になっていました。
Year1の2学期成績は、英語算数すべてターゲットよりできている、と評価され、残りはすべて平均、ターゲット内。

ですので、このままでいいなと、特に問題集などやらせることもなく、上を目指そうとかいうのもなく、英語については、この程度でした。

しかし、驚くことに、この英語の能力が、上がるとともに、日本語の能力も上がって行く上に、子供の日本語への興味も深まっていくのです。

どうも、学校で、日本語文字を披露して、先生たちから、大仰に褒められていたのも、大きな理由のようでした。

イギリスと言う国は、多言語を扱えることを、よしとします。先生が教えるスペイン語やフランス語でも、それができる生徒を褒めて使います。先生の発音が間違っていることを生徒が指摘したら、先生は、その生徒をアシスタント先生にし、特技を活かさせます。正しいかどうかわからないような日本語でも、中国語でも、それを自慢することをよしとします。受け入れ、さらにもっと頑張れるように導いてくれる人たちが多いと感じます。

ある人は、親が外国の人だったのに、自分はその言語をマスターしようとしなかったことを後悔しているので、なおさら、子どもたちに、頑張っていることをほめ、自分の後悔を話します。なので、子どもたちは、第二言語の習得を恥ずかしがらずに、自慢にしているのです。そして、自慢させるのです。

自慢ができることがあると、自尊心が育ちやすくなるから、子供が大げさに自慢するのに、周りの大人もさせるように持っていくところがあるように思います。ある程度年齢が行くと、「謙虚さ」を持つことの大切さを教えることはありますが、それでも、本人が自慢にするところを否定することは、逆に悪、捉えている感があります。

本人がどう思っているか、を否定する必要はない。そう思っているなら、そうなんだ、ということで受け入れるのが、優しさであり、マナーであり、という感じです。

確かに、誰が一番か、で自慢することは避けるようにしますが、自分の素晴らしいところは何か、というのは、誰かと比較する必要がないからです。

というわけで、学校環境、この国の寛容さ、しまじろうのおかげで、本人、日本の小学校、補習校に、行く気満々!

補習校の検討

友人の話を聞き、本人の行く気が満々でしたので、補習校の説明会に行くことになりました。

ロンドンの補習校は、小学部と日本語科があり、

・小学部は、日本に戻った時にスムーズに生活に馴染めるように、
・日本語科は、小学校1年分を2年で4年までの内容を8年で学ぶという現地永住の子向け

との位置づけがありました。日本語科は、高校受験に重要なGCSEに向いていると聞いています。

外国語の習得は、まさしく『継続は力なり』です。一気にやって、一気にやらなくなると、間違いなく忘れます。子供だって、例外ではありません。

ですので、ゆるく長く学べる日本語科で密かに勧めていましたが、子供にバレました。小学部がいい、と言われ、小学部を受験することになりました。

補習校も、入学時には試験があります。日本語科は、1クラスなので、15人。小学部1年は、15人*空いてる教室の数次第と思います。ある意味、日本語科は、受け入れ枠が少ないので、激戦区となりまして、小学部に入った子供よりもレベルの高い子が入るということもあり得ます。

子供が応募したときは、日本語科が人気があり、4倍位の応募があったとのことです。

どんな入学試験か、といえば、子供しか知りません。でも、読み書きはいらない模様です。どれだけ日本語で話せるか、日本語の単語を知っているか、というような面接試験でした。

無事に入学、本人意気揚々で通い始めました。入ってからも、補習校に頼ってしまうと、行かなくなったらレベルが落ちるのは目に見えているから、ベネッセのチャレンジパッドで続けました。

チャレンジパッド、補習校については、其の5以降につづく



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