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くるみ割り人形と秘密の王国

2018/12/03 映画館で鑑賞 HP

まず、なんの下調べもせず予告編を見たときに「くるみ割り人形」「バレエシーン有」というだけで飛びついてしまった。そこで私は勝手に

クラシックバレエのくるみ割り人形のストーリーをベースにミュージカル的にバレエが織り込まれたような映画なのかな!?素敵!!」

と、なんか勝手に思い込んだ。都合のいい妄想も大概にした方がいい。

実際に鑑賞してみてこの映画を説明するなら、ディズニーだからこそできる壮大なスケールと技術力や映像美が物を言わせるひたすら華麗な作品、と言った感じ。ストーリーや登場人物の設定もバレエの脚本と比べると色々と相違があるので、ディズニーオリジナルのスペクタクルくるみ割り人形だった。

前述のような先入観を持って見てしまったので、
「あれ〜くるみ割り人形もっと逞しく活躍して〜」とか、
「ああ〜〜もうシュガープラムはずーっとニコニコしといて〜〜」
とか思ったりもしたのだけど、でもその「なんか思たんと違う」なんてもわんとした引っ掛かりを薙ぎ払うかのように

スクリーンの隅から隅に渡る疑いようのない映像美!!

豪華絢爛なセットと衣装!!

マッケンジーフォイの凄まじい顔面のかわいさ!!!!

三代奥義どーん!みたいな感じで力技で水晶体から癒された。紛うことなき美麗さの前には成す術もなく。眼福でした。

マッケンジーフォイかわいかった…儚い透明感、麗しいドレス姿に精悍な兵隊姿、立っても歩いても馬に乗っても何してもかわいかった。

ストーリー自体は何というか、なんか違う〜が先行してしまってフラットに評価出来ているかわからないけれど、まあ特に驚く部分もなく、感動する部分もなく…特筆することはない。

戦闘シーンは元々拳を握って見られる方でないのでなんとなく眺めていたのだけど、マザージンジャーが参戦してきたときは「おばちゃん無理すんな!!」って抑え込みたくなったりした。

実写版美女と野獣のスタッフと同じスタッフだそうだけど、前作同様どうにも目立つところに黒人さんを起用したいらしい。くるみ割り人形の兵隊は全然気にならなかったけど、マリーの物語を踊るダンサーさんが黒人さんなのはちょっと違和感。バレエは素晴らしかったんだけどマリーは白人だし…あれだけ崇拝されているのに史実に忠実でない感じ。
ただエンドロールのバレエは綺麗且つ近代的な演出でとってもとっても良かった!エンドロールもう一度見たい。
あとマリーの物語の最後に出てくるねずみのダンサーさんたち、もうすっごいめちゃくちゃキモくてほんと物凄い鳥肌立ったしすっごい良かった(めっちゃ褒めてる)

ベースのストーリーを忘れかけてたのもあったので、またバレエのくるみ割り人形が見たくなった。口直しと言うと聞こえが悪いけど、私が憧れたかわいくて繊細な金平糖の精(シュガープラム)が恋しくなって、帰宅してからすぐ金平糖の精のバリエーションの動画を開いた。これだよ〜って安堵した。

バレエでもクララが主人公ではあるんだけど、シュガープラムの役を演じるのがプリンシパル(バレエ団のトップダンサー)で、唯一王子様と2人で踊るのもお菓子の国の女王・シュガープラム。バリエーションの楽曲もくるみ割りで1番有名な曲じゃないだろうか。何が言いたいかと言うと、シュガープラムは下手するとクララよりプリンセスらしい気品のある役どころで、繊細で愛らしく、表現力と技術力を求められる憧れの存在なのです。口直しとまで言ってしまった言い訳です。

※以下若干ネタバレ含む

キーラナイトレイはお茶目でかわいくてすごく良かった。ただ後半の脚本がなんか…あの、嫌だった(はっきり)。結局のところシュガープラムも裏切られたようで寂しくて、悲しい感情が怒りに変わって暴走してしまっただけなのに終わらせ方が残酷で呆気なさすぎる。報われないシュガープラムが可哀想でつらかった。ちょこまかと世話を焼いたり自分の髪の毛食べたりしてかわいかったシュガープラムだけを反芻したい。

まとまらないなりにまとめると、シュガープラムの扱いに悲しさが残るものの映像やセットの細部まで豪華で綺麗だし、マッケンジーフォイがかわいい!!もうそれでええやないか!!マッケンジーフォイの美しさに免じて!!って感じです。

バレエシーンはまた見たいので、レンタル開始した時にでもまた見たいなと思います。以上。

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