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永田雄也 YuyaNagata
2022年2月1日 14:16
「うわ…懐かし」俺は小学生の頃使っていた筆箱を手に取る。アニメキャラクターが描かれたボロボロの筆箱。角のプラスチック部分が欠けている。名前のところにはひらがなで自分名前が書いてある。マジックが掠れていたが辛うじて読めた。「きったない字」と微笑みながら、ゴミ袋に突っ込む。カーテンが旗めき、埃っぽい風が部屋を巡った。物心ついた時から使い続けているこの部屋。ベッドも勉強机も昔から使い続けてきた。