ハリーポッター翻訳チャレンジ⑧ ホグワーツの蔵書
ハリーポッター翻訳チャレンジ8回目は、ホグワーツの図書館が所蔵する本の記載から。
▼前回までのハリーポッター翻訳チャレンジ
※日本語版は15~20年ほど前に読んだっきりで、おぼろげな記憶があります。すでに松岡佑子大先生翻訳の影響は受けていて、潮永翻訳は自力翻訳とは言い切れません。
1巻目「ハリー・ポッターと賢者の石」(原題Harry Potter and the Philosopher’s Stone)から。
ホグワーツが守っている物の秘密を探っているハリー、ロン、ハーマイオニーの3人。「ニコラス・フラメル」というキーワードをヒントに探していたところ、ついに「賢者の石」との関係性を本で突き止めます。
<翻訳しての感想やメモ>
・the Philosopher’s Stone→「賢者の石」がすんなり思いつくのは松岡翻訳の功績かと思いきや、中世ヨーロッパの錬金術の文献に実際に出てくる単語らしい。ということはハリーポッター出版以前から「賢者の石」の訳語もあったっぽいな。私だったら調査不足で「哲学者の石」とか訳しちゃいそう。
・お堅い本かと思いきやopera-loverというどうでもいい情報も出てくる。全体的に固めの文体の方がよさそう?え?opera-loverって「オペラ愛好家」でいいんだよね?マイナーな熟語とかじゃないよね?不安になってきた。
・reportの訳が「報告」でいいのか自信ない。enjoys a quiet life→「静かな暮らしを楽しんでいる」も自信ない。
正解はこちら!
<日本語版を見ての感想やメモ>
・celebrated his six hundred and sixty-fifth birthdayを「665歳になった」と訳すのは味気なさすぎましたね。せっかくbirthdayが入っているので「665歳の誕生日を迎え」の方がめでたさが出ています。
・Perenelleの発音が「ペレネレ」なのは作者のJ.K.ローリングに発音を直接聞いたんでしょうか?Hermione「ハーマイオニー」Seamus「シェーマス」とか知らなきゃ読めない。あと、呼び捨てで訳していいのか迷ったのですが「夫人」ってつけた方がいいですね。
・今までと比べると翻訳の差は大きくなかったですね。取り上げる箇所がイマイチだったか。
訳しやすい箇所だったとはいえ、なんか翻訳力が上がってる気がする!気がするだけだけど嬉しい!
▼ハリーポッター原書が好きって話
▼ハリーポッター以外でも役立ちそうな英単語と、ハリーポッターにしか出てこなさそうな英単語
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