ハリーポッター翻訳チャレンジ④ スネイプの授業風景
ハリーポッター翻訳チャレンジ4回目は、スネイプの最初の授業のシーンです!
▼前回までのハリーポッター翻訳チャレンジ
※日本語版は15~20年ほど前に読んだっきりで、おぼろげな記憶があります。だからすでに松岡翻訳の影響は受けている。自力翻訳とは言い切れない。
1巻目「ハリー・ポッターと賢者の石」(原題Harry Potter and the Philosopher’s Stone)から。
魔法薬学の最初の授業。なぜか初めからハリーはスネイプ先生から嫌われていて、初回の授業なのにスネイプ先生はハリーを指名して難しい問題を出し続けます。
<翻訳しての感想やメモ>
・;(セミコロン)ってどういう時に使うんだっけ?
・winkは日本語で言うところのウインクなのか迷いました。
正解はこちら!
<日本語版を見ての感想やメモ>
・このスネイプのハリーへの質問は3つ目で、ハーマイオニーが最初から手を挙げ続けています。そしてハーマイオニーは指名されるためのアピールをどんどん激しくしています。なのでher hand stretching towards the dungeon ceilingはオーバー気味に訳した方が良かったんですね。
・dungeonを英和辞書で引くと「地下牢」「(ゲームなどの)ダンジョン、迷宮」と出てきます。「牢屋ではないから『地下室』でいいだろ」と勝手に判断したのですが、日本語の「地下牢」を調べると「ヨーロッパの城の地下で、窓がなく、物置だったり囚人を閉じ込めたりするのに使う場所」っぽいです(多分)。ホグワーツはなんせ城なので、「地下室」じゃスケールがちっちゃそうですね。それにスネイプの教室だから「牢」って呼んでもしっくりきます。
・シェーマスはウィンクしてたのか。ウインクの習慣が無さ過ぎてなんでウインクしたのかはよく分からなかった……「お前、面白いこと言うじゃん」みたいな?winkを英英辞典で引くとto close and open one eye quickly to communicate something or show that something is a secret or jokeでした。「目くばせ」は完全に間違いでしたね。
・A few people laughedでただ笑うんじゃなくて「生徒が数人笑い声を上げ」たら教室がちょっとなごやかになりますね。そのゆるんだ雰囲気や状況に対してのSnape, however, was not pleasedなので「気に入らない」よりも「不快」とまで訳した方がスネイプらしいなと思いました。
・snapを英英辞典で引くとto say something quickly in an angry wayの意味があるので「言い捨てた」と訳してみたのですが、日本版ではto break with a sudden sharp noiseの意味も盛り込んだ「ピシャリと言った」になっています。snapは原書によく出てくるし、「ピシャリと言う」も日本版によく出てきた記憶がおぼろげにある。
ちなみにmonkshoodとwolfsbaneは呼び方が違うだけで、日本語では「トリカブト」と言います。そして実在します。北ヨーロッパ原産の有毒なハーブらしい。きれいですね。
きりの良いところをピックアップしようとしているのですが、長いですか?短いですか?よろしければコメントで教えてくれると助かります。
▼ハリーポッター原書が好きって話
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