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自分を表しているもの

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私の性格がよく分かるものをまとめています。
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2023年1月の記事一覧

掃除機

 平日朝、一人暮らしのワンルーム。  着替えている途中だった。  ローテーブルに足を引っかけた。その程度のこと、ほんの少し踏ん張れば別に転ぶほどではない。  しかし踏ん張るエネルギーが湧かなかった。なぜか重力が急に強くなった。重力に従った方が、逆らうよりも遥かに楽だった。  床に頬がついた。  埃と髪の毛に覆われた床を見つめた。  ここは、会社よりも楽かもしれない。このまま目を閉じてしまおうか、閉じたら二度と開けないかもしれない。  辛うじて右頬を床から離し、顔を上げて

夢を叶えることが夢だった。 【勝手にリレーエッセイ2023冬 #4】

 こんにちは。「勝手にリレーエッセイ2023冬」グループB第四走者を務めます、潮永三七萌です。 ▼第三走者様のエッセイはこちら 「『自分主体の夢』を持ったことがない」という言葉を受け、私の場合はどうだろうと考えてみました。そこから私なりの夢を見つけ、諦めた経験について繋げて書きました。  エッセイの本文は1728字。1200字までの目安よりもオーバーしてしまいました。  1200字に収めたかったのですが、わにのこさんのエッセイを読んで「本気で書く」と決めたので、過不足の

夢に殺されるくらいなら捨てろ

夢に生かされ、幸せに生きている人はそのままでいればいい。 しかし、夢のせいで不幸でいる人、夢のせいで死にたくなっている人がもしこれを読んでいるのなら。 夢なんか何の役にも立たないのでさっさと捨てて楽になった方が良い。 「夢、もう諦めたの?」と言ってくる人間は、あなたの人生の責任をとってはくれない。最悪の場合、夢のせいで自殺した後で「何で自分に何も話してくれなかったの……」と言って被害者ぶる。 「夢を諦めた」という事実が嫌なら、「夢を捨てた」「夢を変えた」「夢を保留した」