ムダな取材は、ない
お久しぶりです。
暑い日々が続きますが
お元気でしょうか?
私はここ最近
新しい分野の勉強を
ライティングと並行して行っています。
具体的には
WebデザインとPRです。
ライターとしてやっていくにあたり
『情報を引き出し、デザインして
社会に広く、そして角度高く魅せるには
PRの力を身に付けることは必要不可欠だ』
と感じているからです。
このPRの勉強を進めていくうちに
ふと、新聞記者時代に
先輩から教わったことを思い出しました。
これも、何か意味あるコトだと思って
ここに記しておきたいと思います。
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その思い出したコトというのは
『無駄な取材はない。
そう思う取材を
きちんとやりなさい。
それが僕ら記者の
社会への介在価値だ』
ということです。
どういうことか
具体的な例を元にお話しします。
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私は新人時代、勉強のためにも
毎日、企業や行政から送られてくる
プレスリリースを元に
小さな記事を書いていました。
このプレスリリースについては
当時、本当に感心したのですが
執筆に必要な情報が
キチンと織り込まれていました。
もちろん、そうでないものもありましたが
大手や有名企業のプレスリリースには
漏れなく、そしてシンプルに読みやすく
ニュース内容が記載されていたのです。
それを読んだ私は
そんなプレスリリースを元に記事を執筆して
先輩に見せに行きました。
すると先輩は
記事に目を通す前に
「電話はしたか?」
と言ったのです。
もちろん、私の答えはNO。
だって、記事に必要な要素は
全てそこに書かれているんだもん、と。
多分、そんな顔をしていたんだと思います。
すると先輩が言ったのが
「書いてあることを
そのまま書くことは
誰にでもできる。
そんなのは、ただの写経だ。
そんなのは、記者の仕事ではない。
ここに書かれていないニュースを見出し
それを世に伝えるんだ。
それが僕たちの介在価値なんだ。
ムダだと思う取材こそ、キチンとやりなさい。
そうすると
無駄な取材なんてないことに気付けます」
私は、ハッとしました。
先輩の言う通りだと。
確かに、私がやった作業と言うのは
紙を見て、重要な要素をピックアップして
それを、ただ、並べただけ。
記者だと名乗っていながら
何も「記して」いなかったのです。
ここでの教訓は
今でも大切にしています。
書かれてあるものだけを
鵜呑みにしない。
価値は、発信している当人も
気付いていないかもしれない。
本当の価値は
他にあるのかもしれない。
眠っているのかもしれない。
だから。
私は眠れる価値を掘り起こし
それをライティングというスキルを使って
デザイン・PRすることで
世の中をもっと豊かにしたい。
そう思っています。
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