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あのちっちゃかった男の子が…と感じた充実の土曜日の日記

昨日の夜、寝る前に100分de名著の7月号『共同幻想論』をkindleで読んでいたら神経が興奮してしまったのか、夜中に何度も目が覚めた。

3度目に目が覚めたときは3:27。トイレに行ってベッドに戻り、寝る前に飲んでいたカモミールティーの残りを飲んで、またkindleで続きを読んだ。第1回放送分の文章を読み終えたあと、本家の吉本隆明著『共同幻想論』の序文を読み始めたら、こちらは数ページですぐ寝落ちした。

土日は特別な用事がない限りはアラームをかけない。目が覚めたら7:10だった。すごいぐったりする夢を見ていた。夢の中で自分は、この夢のことを日記に書くとしたらこんな感じかなと考えていた。その割に、これを書いている今はどんな夢だったかすっかり忘れている。わけわからない状況を、必死で言葉で説明しようとしていたような感じがする。

何度も目覚めたからか、まだ眠さがじっとりと残っている。窓を開けて換気をしようとしたら、パラパラパラっと大粒の雨が降ってきて、部屋に吹き込んできたのでまた窓を閉めた。

白湯用のお湯を沸かしながら、寝る前に洗ったフライパンや食器を拭いてしまう。マグカップに沸いたお湯を入れて、テレビの前のソファーに座る。こしあんパンを食べながら、NHKオンデマンドで100分de名著『共同幻想論』の第1回の放送分を見た。

睡眠学習をしたおかげか(?)、いつもより話の筋が入ってきたような気がする。いつも放送を見てからテキストを読んでいたが、テキストが先のほうがいいようだ。2回目の放送も楽しみだ。

見終えたあとは紅茶を入れ、自分の部屋に戻る。ふと気になって吉本隆明氏のホロスコープチャートを調べてみた。あの独特の文章を書かせているものはなんなのか?以前、『言語にとって美とは何か』は読み通すのに何週間もかかった。もちろん、読み終わってもまだよくわかっていない。

バースチャートは、いてに太陽、水星、木星。戦後最大の思想家と言われるのはここから来ているのかな。さそりで月と土星のコンジャンクション。執拗に自己批評を繰り返していたのはおそらくここだ。うおで火星と天王星のコンジャンクション。時空を飛び越えた広大な世界観や独自のことばで究明を続けたというのはここから来ているか。てんびんの金星以外、風や土がまったくないのも印象的だ。哲学者、思想家、詩人という感じが強い。

続けて、Trelloでのルーティンを済ませ今日のカードを引く。「カップのペイジ」と「魔術師の逆」。「受け入れて力に変える日。ぐだぐだにならないよう気をつけて」とメモする。その後、モーニングページを書いていると雲間から陽が射して来たので窓を開けようと思ったら、それでもまだ雨が降っている。今日は洗濯も換気もあきらめたほうがいいか。

モーニングページを書き終えたあとトイレに行くと、子どもたちが2人起きてきていて、オートミールやクリームパンなど、それぞれの朝ごはんを食べていた。トイレを済ませ、部屋に戻り本を読む。全員B型の家族は「おす」、「ん」とか、ときには無言で手を動かすだけなど、省エネのやり取りで済む。


最近は朝の元気なうちに本を読むようにしている。今朝は小島信夫の『うるわしき日々』。

第三の新人と言われる世代の作品を、遠藤周作の『沈黙』を除いては、これまでまったく読んだことがなかった。村上春樹の『若い読者のための短編小説案内』で紹介されているその世代の数名の引用を読んだくらいだ。だが、最近読む本読む本でことごとく、「小島信夫」という名前が出てくる。

私は勝手に、その名前の字面や作品解説を見て、「東京物語」的な静かな家族像を思わせる世界観の作品なのかと思い込んでいたが、実際は「コード無視」というか、かなり奔放な文体だという人がいて、それで興味を持った。

昨日までに『アメリカン・スクール』と『抱擁家族』を読んで、事前の印象がひっくり返った。登場人物の、特に男性の不器用な内面を、ここまでつまびらかに見せてしまうのか、と。男性自身さえ自覚できていないであろう、ある種の「鎧の姿」が、哀しくかわいそうになってくる。これは、男性が読んだら恐ろしい程にざわざわするんじゃないだろうか。

もちろん、男性だけでなく、自分のなかにも共通する部分はある。「家父長制」の価値観に染まった悲しさは、現代の男性的価値観の組織にもそのまま通用するような気がする。この『抱擁家族』の小島本人のあとがきが秀逸だったが、それはこの日記ではなく改めての投稿で書くことにする。

でもって、今日読んだ『うるわしき日々』は、抱擁家族の30年後の話だ。続編のつもりで読み始めたのだが、間にもう一冊『暮坂』という同じ登場人物の本があるらしいので、そっちを先に読もうと思いAmazonで『暮坂』の中古本を注文して、第二章の途中でいったんストップした。

それにしてもベッドで枕を重ねて読んでいると、身体はラクだが肩と首は痛くなってくる。1時間が限界だ。本を読むためのベストな姿勢というのをまだ見つけられていない。何か良い方法はないだろうか。


リビングに行き、ブルブルマシンで肩と背中をほぐしたあとは、夕飯のしこみ。豚バラのスライスでミニトマトを巻いて竹串に刺す。竹串が3本しか残ってなくて、あとはつまようじで。夜に塩焼きにして食べよう。

その後、昼食用にナポリタンを作る。
こちらのレシピを昨晩見つけて、ちょうど家にアルチェネロの1.6mmのパスタがあったので、レシピ通りに1分多めにゆで、ひと晩寝かせておいたのだ。

昨日のビーフシチューがちょっとだけ残っていたので、それを煮詰めたものをウスターソースの代わりに入れた。
さて、喫茶店のもちもちパスタが再現できたか?

たしかに麺のもちもち具合は、ゆでたてで作るよりはあった気がするが、味はいつもと変わらないような。ひとつ驚いたのは、寝かせている間に水分を含んでいるからか、麺の量が増えたように感じるのだ。普段より1.2倍くらい多く感じた。次男の分はラップをして置いておく。食べながらParaviで「MIU」のドラマを見る。


食べ終わって洗い物をしていると、長男がお昼を作りに上ってきた。冷蔵庫をあけて「鮭、2切れとも食べていい?」「いいよ」「いやさ、魚を食べた後のほうが、筋トレがしやすいんだよね」「やっぱミネラル分が多いからじゃない?」「いや、脂の量がさ」「ああそうか」というやり取りをし、また部屋に戻る。長男が自分で作ってくれるのは、本当にラクだ。

お腹もいっぱいになったので、昼寝をしようとカーテンを閉めるときには雨はもう止んでいた。

本を読んでいたら眠くなるかなと思ったが眠くならず、橋本治さんの『生きる歓び』という本の短編をひとつと、漫画『アンサング・シンデレラ』の1巻を読み終わったくらいで、セットしておいたアラームがなる。

起きあがってコーヒーを淹れる。
14時からはライティングマラソン。今日は3人。楽しい遊びに新たに一人加わってもらえてわくわくする。3人それぞれ、出てくるものが違っているのに、どこかでつながっているようで、それがおもしろかった。

途中の休憩でパピコのシチリアレモンを1つ食べる。

2時間ちょっとのマラソンのあとにフリートークを満喫し、次回の日程を決めて、16時半過ぎに終了。詳しい感想はまた改めて。

最近思うのは、考えずに書いたときほど、意外と直近の将来のことを語っていたりするので、少し時間を空けてから書いたものを読み返そうと思う。寝かす。醸す。

雨はすっかりあがっていて、グレーの空も半分くらい透き通る青が広がっている。窓を開けると、もわっとした空気に押される感じがする。

晴れたから買い物に行こうと着替えをして、エコバッグを持って玄関まで降りる。あ、買わなくちゃいけないもののメモを忘れたと思って引き返す。また玄関まで降りて、あ、マスクを忘れたと思って引き返す。それでやっと家を出た。

一本道、ママチャリをせっせとこいでスーパーに向かっていると、プフォ~っとクラクションを鳴らされた。「は?」と思って車道を見ると、次男が、減速しつつバイクから手を振っていた。

「無邪気か!」
それにしても、あのちいちゃかった男の子が、でっかい400ccのバイクに乗っている。事故だけはほんっとに気をつけて欲しい。

いつも献立を決めてから買い物に行くわけではなく、適当にそのとき安いものを買うので、いつも行くスーパーでは、自然と同じものを買ってしまうことが多い。筋トレ長男用に、鮭の切り身と鯖の切り身も買っていく。長男は、いつも自分で鶏むね肉を4kg買ってきてジップロックにひとかたまりずつ入れて冷凍しているが、魚は私が買っている。魚は他の人間も食べるからね。

買ってきたものを冷蔵庫に入れ終わると、なんかもう一日が終わりのような。明日は久々に晴れそうだから、今夜のうちにたまった洗濯物を洗って干してしまおうか。

その前にnoteを更新しておこうと、金麦の香り爽やかエールタイプ2020夏限定の発泡酒を飲みながらこの日記を書いている。夜は豚バラトマトを焼いて、タコぶつと、キャロットラペの残りと、あとはキュウリと葉生姜を味噌につけてボリボリと、そんな夏の夜な感じでいこう。

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