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「大切に聞く」哲学対話 みみ哲 開催レポート

開催の経緯

哲学対話に参加していると、他の人の発言をちゃんと聞いているつもりなのに話がつかめなかったり、複数の意見が交錯しているうちに何について話しているかわからなくなったりすることがよくあります。

そんな話をメタ哲学カフェなどでご一緒した哲学探偵さんと話していて生まれたのが、「大切に聞く」哲学対話 みみ哲という企画です。

人はそもそも聞きたいようにしか聞いていないし、聞くことは練習を重ねないとなかなか上達しないもの。そこで、遊び感覚で聞く力を高められるような内容を哲学探偵さんに提案していただきました。

タイトルの「みみ哲」には、「よく聞く」ということと、「音声だけ」で行うという2つの意味が込められています。

当日の流れ

進行役は哲学探偵さん。主催者含め参加者は7名。

前半は「みみ哲ゲーム」という、他の人の話をしっかり聞いて、その人の代弁者になるというゲームを行いました。ゲームの具体的な内容は、次回以降のネタバレになってしまうため、ここでは省略します。短い時間であっても、その人が何を大事に思っているか、何を基準に判断をしようとしているかが伺える時間でした。

後半は「どうして好き嫌いがあるの?」というテーマで哲学対話を行いました。最初は沈黙する時間もありましたが、徐々に視点や問いが場に出されていき、もっと考えたいなあという余韻を残したまま時間が来て終了となりました。

終了後は、30分程放課後タイムを設け、参加してみての感想や疑問に思ったことなどを共有しました。


ふりかえってみて

非常に集中して「聞く」に取り組んだので、「疲れた~」というのが率直な感想です。

音声だけだと見られていないので気楽に参加できるし、聞く「内容」に集中できるというメリットもありますが、一方で、他の人の表情など視覚情報がないことによるやりづらさもありました。普段、自分が、どれだけ視覚から得る情報で判断しているかを実感しました。

後半の哲学対話は、何度か沈黙の時間が訪れましたが、いつもよりしっかりと、問いについて考えを巡らせる時間となっていた気がします。

よくよく考えると、人の話をしっかり聞いているときというのは、打ち返すように言葉を出すのではなく、いったんその人の言葉を受け取って、それを理解して、それから確認や質問などを返していくように、ある程度ゆっくり進むものではないでしょうか。

普段、ゆっくり聞くことがどれだけできていないかも、この時間に実感することとなりました。

ご参加のみなさんからいただいた感想などを踏まえて、今回の内容にさらに検討を加え、またみみ哲を開催したいと思います。


次回開催の予定

次回のみみ哲は11月14日(日)午後の予定です。

関連イベントとして、

★「聞く」に関連して、9月29日(水)夜に『LISTEN』の読書対話会を行います。9月は本の前半の感想を共有し、その後対話をしていきます。


★10月10日(日)午前は、「哲学対話における問いのトレーニング」を行います(募集準備中)。様々な演習を通して問うことを繰り返し、慣れていこうという主旨です。

★毎月開催のオンライン哲学対話、次回は10月23日(土)10:00~12:00、テーマは「変化」です。詳細・申込みはこちら↓↓



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