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刺繍

学生時代美術学校で
日本刺繍を専攻していた
両親や私自身も引越しが多かったせいで ほとんど作品はないと思い込んでいたが 父が9月半ばに逝去して
実家に泊まることが以前より更に増え暇にまかせて部屋の片付けをして学生時代の刺繍の作品が数枚
見つかった
生き別れた肉親と再会したような
不思議な感覚でそれを眺める

これは多分一年生の時最初の日本刺繍

2匹の蝶々の図案の中に
刺繍のテクニックが10種類ほど使われた基礎の中でも簡単なものだ
もっと複雑で種類も多いサンプラーもあったが、手元に残ってない

これも初期の日本刺繍

額装してみる
ベースの布や糸も自分で染めている
糸も釜糸と言ってヨリがかかってない絹糸を、手でヨルので手間がかかった

世界の刺繍

選択科目の中でも(世界の刺繍)
の授業は楽しかった
これを見ても
何処の国の刺繍なのかは忘れている
ヨーロッパかアジアか
それすらも謎

世界の刺繍

これはヨーロッパっぽい
確かなことは言えないけど
茶色のベースが
なかなか渋い

両親がこんなものをちゃんと取っておいてくれたことに静かな感動を覚えた
これらの刺繍は
全て裏打ちされてたので
皺もなく 劣化をまぬがれたのだろう
裏打ちは
専門店にお願いしてたが
1枚1万円ぐらいしたような記憶だ
額装したら何百年も持ちそうだ

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