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趣味は仕事にできない

働いていると細かいことが気になりすぎる。書類の不備だったり、安全(衛生)面の配慮だったり、とにかくにいろんなことが気になるうえに年長者なのでお局ポジションに片足を突っ込んでいる。
加えていまは時給制で働いているので時間にもうるさくなった。経済面の見直しを経て、お金にも細かくなっているのを自覚している。
同人誌の原稿をしていても細かいことが気になる。フォントの太さや位置だけでかなり悩む。作品の内容ともなれば全体での辻褄が合っているのか確認するために完成後一週間は寝かせるので極道原稿をしたらメンタルが死ぬ。
私は自分の作品を商業作品として売るのが夢だったが、一般社会人を経験しながら創作活動をしていて感じた。自分にはプロは無理だ。
ただでさえ創作のディティールが気になるのに、他人と協調しながらときには自分の意志を曲げて原稿を書き換えるなんてできない。そんな作家は使いづらいだろうからすぐに干されそうだ。
本の売上に生活が左右されるのは気が気でない。専業ならトップ層にならないと経済的に安心できないし、兼業なら今後のシフトを気にし両立に焦る。
今の日本に余裕を持って満足に稼げる本業が存在しないのに副業に手を出すのは運ゲーすぎる。この体調ではどれか一つしか選べない。一般会社員も作家もフィジカルありきだ。
一般会社員歴が長すぎて自力で確定申告ができる気がしないしインボイスにまつわる手続きなんてわけがわからない。終了。
それでもまだ作家の夢は捨てられない。
何度も捨てたのにこっそり拾って持ち続けている。
来世では叶ってほしい。その頃にはいい世の中になっていることを願う。

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