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思い出の推し

10代の頃、とある漫画に出てくる闇医者キャラに狂っていた。
古本屋で立ち読みしていたらそのキャラが登場する巻にさしかかって運命の出会いを果たし、漫画を所持金で買えるだけ買って帰ったのを覚えている。
アニメは恥ずかしくて見れなかった。喋って動く推しを直視できなかった。
当時はドラマCDが隆盛を極めていた頃だが、そのジャンルでも出ていた。聞きたかったけど聞けなかった。キャラソンなんて論外だ。
そんなシャイで原作厨な私の思い出の推しが夢に出てきた。
私は夢の中で、闇医者の彼に薬を横流しする闇の薬の売人だった。
夢小説かな?
これは推測だが、闇医者の夢小説の主人公は仕事の仲介人、ひょんなことから患者になった人、正規の医者時代から付き合いがある人が多数派になると思う。
薬の売人はなかなかないポジだと思う。
いま、現実世界では薬不足が叫ばれていて、私もよく薬局で◯日後の納品ですと説明されることがある。
私が彼に流していたのはそういう手に入りづらい薬なのか、違法薬物なのかはわからない。
どちらにせよ、薬の売人夢主は原作のどこにでもねじ込めて面白そうだと起きてから思った。
でも、恥ずかしくて書けない。
推しはいまでも尊く、思い出の中でさらに輝きを増し、直視できない存在になった。
原作者のお気に入りなので、彼に関する発言を見るたびに赤面してしまう。
そんな初恋の相手とも呼べるキャラが夢に出てきたのは偶然か、意味があるのか。
こんならくがき帳でも具体的なキャラ名やジャンル名を公表できないのは羞恥心と戦いながら書いているから。
薬の売人夢主、めっちゃ読みたい。誰か書いてくれ。
もしくは今晩も同じ夢を見せてくれ。

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